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2016/9/2 updated

簿記3級とはどんな資格?勉強を始める前に押さえるべきポイント

簿記3級とはどんな資格?勉強を始める前に押さえるべきポイント

一般的に、経理・財務を担当する人間のみに必要な資格と思われがちな簿記3級ですが、実はビジネスマンに求められる基礎的な知識を身に付けることができる資格です。そのため、職種にかかわらず、簿記3級の知識を評価してくれる企業は多いといえます。
もちろん、経理の業務にも直結する知識が多く含まれているので、中小企業や個人商店の経理事務を担当される方にはもってこいの資格といえるでしょう。

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そもそも簿記3級と簿記2級との違いって?

日商簿記の3級と2級の違いについてご紹介します。

その前にまず「簿記」とは何かといいますと、「会社の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする」技術です。簡単にいえば、簿記の由来が一説によると「帳簿録する」であるように、会社の取引(お金の出し入れ)を帳簿に記録して、その帳簿から財務諸表を作成するということになります。

日商簿記3級は、簿記の基礎、特に商業簿記の基礎となります。
商業簿記とは、商品を仕入れて販売するという基本的な業に関わる簿記で、一般的に「簿記」といえば商業簿記を指すことが多いです。
勉強の内容でいうと、まず仕訳(「取引」を「勘定科目」に分類)を学び、仕訳した内容を元に「総勘定元帳」(日々の取引を勘定科目ごとにまとめた帳簿)を作成し、総勘定元帳を元に財務諸表(「貸借対照表」「損益計算書」)という書類を作成することを学びます。

日商簿記2級の勉強内容には、3級の商業簿記の知識を更に深めたものに加えて、工業簿記が入ってきます。
工業簿記とは、工場や製作所などの製造業に関わる簿記で、材料から製品までの製造活動の記録、生産にかかる原価を算出する原価計算の分野となります。
商業簿記は企業の経済活動、工業簿記は社内の製造活動の記録ということになります。

3級検定は比較的やさしく、合格率は30~40%、勉強時間は50~100時間で、およそ1~2ヶ月が勉強期間の目安です。
2級検定の合格率は20~30%前後と難易度が上がり、勉強時間は150~250時間で、およそ3~5ヶ月が勉強期間の目安と言われています。

日商簿記と全商簿記の違いとは?

日商簿記と全商簿記では主催団体が異なり、検定の目的も異なります。

全商簿記は、全国商業高等学校協会が行う検定で、その名のとおり高等学校で使用される教科書を元に出題されます。学校での学習成果やスキルアップのための検定で、商業高校生が対象ですが一般の方の受験も可能です。検定試験は3級、2級、1級(会計)、1級(原価計算)の4種類で、難易度も日商簿記とは異なり、日商簿記の2級が全商簿記の1級に相当すると言われています。

一方、日商簿記は、日本商工会議所が行う社会人や大学生向けの検定で、難易度は全商簿記よりも上がります。初級から1級まであり、初級は商業簿記のみ(入門レベル)、3級は商業簿記のみ、2級は商業簿記と工業簿記、1級は商業簿記、工業簿記、会計学、原価計算となります。

実際の企業では全商簿記より日商簿記を重視することが多くなっています。昇進や昇格、資格手当の対象となっている場合もありますので、キャリアアップを狙うなら日商簿記の取得がおすすめです。

簿記3級の必要性とは?仕事でどう活きるの?

簿記は企業の全ての経済活動の基本と言えるため、簿記資格取得者のニーズは常に一定してあります。

簿記3級の資格は、経理の基礎にあたり、就職、転職の際に面接や履歴書でも評価のポイントとなります。簿記3級は比較的難易度が低いとは言われますが、就職のメリットにならないということはありません。経理関連の書類の読み取りができ財務や基本知識が身に付くため、経理業務ができるだけでなく、数字から取引先の経営状況を読むことができ、ロジカルシンキングにもつながるため、経理担当者以外でも様々な場面でその知識が活かされます。

現在はコンピューター会計が普及していますが、そのうえで簿記の資格に一定のニーズがあるのは、コンピューターが算出した財務諸表を読み解くことができ、そこから課題を見つけられる人が求められているからです。また、営業職であれば取引先の経営状況を適切に判断し、その企業との取引が問題ないか等、交渉の判断材料とすることができます。

簿記は税理士、公認会計士の登竜門ともなっています。税理士や公認会計士を雇う会計事務所の場合、最低でも簿記2級が求められますが、一般企業の経理職の場合は簿記3級までを求めることも多くありますので、3級でも募集の資格要件を満たすことは充分できます。

会計系資格のメジャーでありどのような職種・業界でも活用できる簿記3級の資格。独学で勉強することも可能な資格ですので、ビジネスパーソンとして取得しておいて損はないでしょう。

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数字が苦手でも簿記3級は受かるの?

数字が苦手な人でも簿記3級に合格することは難しくありません。

まず計算に関しては電卓を使うため、計算が苦手な人でも問題はありません。電卓も奥が深く、簡単な計算にしか使わないような場合は知らない便利機能が色々ありますが、簿記に必要とされるのは基本的な四則計算のため、足し算・引き算・掛け算・割り算ができれば充分です。他に高度な数式を使うような場面はありません。

簿記3級検定の問題構成は概ね以下のようになっています。

問1.仕訳 問2.帳簿記入、勘定記入 等 問3.試算表の作成 問4.伝票、訂正仕訳、決算仕訳 等 問5.精算表の作成

簿記はよく仕訳がすべてと言われますが、企業の経済活動・取引の内容を簡潔に記録するためにお金の増減を、「左(借方)」と「右(貸方)」に増減する要素(勘定科目)と金額ごとに記録する作業が基本です。3級の肝となるのはその基本的な仕訳や簿記の大原則であり、よく理解して実践と応用をこなせるようになることが重要です。

また、試験会場では電卓を使ってもよいので自分で計算をすることは少なく、いかに短時間で問題をこなせるかがポイントとなってきます。これはどれだけ過去問を多く解いたかで成果が大きく変わってきますので、できるだけ過去問を多く解きましょう。

テキストの例題や問題集はわかりやすくかみ砕いた内容となっているため、例題や問題集が解けても実際の試験問題が正解するとは限りません。テキストが一通り終わったら、記憶を完璧にするために時間を使う前に、まずは過去問にたくさん挑み、解けなかった問題はテキストを見て理解するということをくりかえしましょう。

簿記3級は数字に強い人しか理解できないというものではなく、このようにじっくり取り組み、簿記の基本的な仕組みを理解することで、数字が苦手な人でも習得することができる資格です。計算や電卓が苦手で抵抗のある人も、勉強を続けるうちに使い慣れてくるので、試験の際も心配する必要はないでしょう。

まとめ

すべての社会人・ビジネスに必要とされる簿記の知識。職種に関わらず評価する企業も多く、経理や担当業務でなくともその知識が生かされる場面は多くあります。簿記3級の内容を勉強すれば数字から企業の経営状況が判断できるため、営業職や企業との取引に関わる職には欠かせないでしょう。

簿記3級は比較的取得しやすいといわれる資格ですので、スキルアップやビジネスパーソンとしてのレベルアップの為にもぜひ学び、取得してみてはいかがでしょうか。

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