「インテリアコーディネーターの難易度は高い?」「勉強時間はどのくらい必要?」とお悩みではありませんか?
そこで、今回の記事では、インテリアコーディネーターの難易度や合格率について解説します!
さらには、他の資格との比較や必要な勉強時間についても詳しく紹介。
お読みいただければ、インテリアコーディネーターの難易度や他の資格との違いが分かり、自分に合う資格であるかがわかりますよ。
住宅に関わるインテリアコーディネーター以外の資格も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
インテリアコーディネーターの合格率は?
資格の取得を目指すときに気になるのが合格率。
ここでは、インテリアコーディネーターの合格率について詳しくご紹介します。
過去5年の合格率の推移も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
一次試験の合格率
インテリアコーディネーターの資格を取得するには、一次試験と二次試験に合格する必要があります。
まずは、一次試験の合格率から見ていきましょう!
一次合格率 | 32.8% |
---|---|
受験申込者数 | 11,171名 |
受験者数 | 9,640名 |
一次合格者数 | 3,166名 |
参照元:インテリア産業協会
インテリア産業協会で公式発表されている一次試験の内容は、以下のとおりです。
<試験内容>
- インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
- インテリアコーディネーターの仕事に関すること
- インテリアの歴史に関すること
- インテリアコーディネーションの計画に関すること
- インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
- インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
- 環境と設備に関すること
- インテリアコーディネーションの表現に関すること
- インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
引用元:インテリア産業協会
一次試験は、マークシート式で行われる筆記試験となります。
9つの分野から出題されるため範囲が広く、暗記が必要な内容が多いのが特徴です。
合格率から見ても、インテリアコーディネーターの難易度はやや高いと言えます。
ただし、難易度が高い二次試験よりも一次試験の合格率が低いのは、「勉強をしないで受験をされている方も多い」という原因が推測されます。
「コツコツ勉強したら合格できた!」という声も多いので、諦めずに勉強を続けることが合格につながります。
また、一次試験に合格すると、次年度から3年間、一次試験の免除申請をすることで、二次試験のみ受験可能です。
一次試験に合格することで、資格取得のハードルはぐっと下がる可能性が高いです。
二次試験の合格率
二次試験の合格率は、以下のとおりです。
二次合格率 | 59.1% |
---|---|
受験申込者数 | 3,951名(内:一次免除者1,226) |
受験者数 | 2,334名 |
二次合格者数 | 4,682名(内:一次免除者1,657) |
参照元:インテリア産業協会
二次試験の内容は、「プレゼンテーション」と「インテリア計画の提案に関する論文」です。
合格率は一次試験よりも高いですが、提案力が求められるため実務経験がない方には難易度がやや高いと言われています。
ただし、インテリアコーディネーターの資格を取得されている方には、業界未経験者も多数います。
実務経験がなくても、過去問を繰り返し解くなど効果的な勉強方法を続けることで合格可能と言えます。
過去5年の合格率推移
次に、一次試験と二次試験それぞれ過去5年分の合格率推移を見ていきましょう。
<一次試験>
年度 | 合格率 |
---|---|
2020 | 34.1% |
2019 | 34.7% |
2018 | 32.4% |
2017 | 31% |
2016 | 30.7% |
<二次試験>
年度 | 合格率 |
---|---|
2020 | 58% |
2019 | 57.6% |
2018 | 59% |
2017 | 56.5% |
2016 | 60.4% |
ここ5年間の合格率は、「一次試験30%前後」「二次試験60%前後」であり、大きな変化はみられていません。
参照元:ユーキャン
男女別の合格率
続いて、男女別にみた合格者数は、以下のとおりです。
年度 | 男性合格者数 | 女性合格者数 |
---|---|---|
2021 | 468名 | 1866名 |
2020 | 492名 | 1553名 |
2019 | 342名 | 1554名 |
2018 | 516名 | 1619名 |
2017 | 436名 | 1495名 |
例年、女性の合格者は男性と比較して3倍以上多いことが分かります。
実際にインテリアコーディネーターとして活躍されている方は女性が多く、女性人気が高いことが分かります。
参照元:インテリア産業協会
勤務先の取扱品目別の合格者数
最後に、勤務先の取扱品目別の合格者数を見ていきましょう。
2021年度の勤務先の取り扱い目別で見た合格者の割合は、以下のとおりです。
勤務先の取扱品目 | 合格者数 |
---|---|
新築 | 691名 |
非就業者(学生・主婦など) | 507名 |
リフォーム | 251名 |
施工 | 55名 |
家具 | 134名 |
その他 | 262名 |
最も多いのが、「新築」を取り扱う勤務地であることがわかりました。
また、「新築」に次いで主婦や学生など「非就業者」の割合も多く、未経験者でも合格が可能であることが言えます。
インテリアコーディネーターの難易度を他の資格と比較!
インテリアコーディネーター以外にも、住宅に携わる資格は多数あります。
以下の表は、他資格とインテリアコーディネーターの合格率を比較したものです。
順位 | 資格名 | 合格率 |
---|---|---|
1 | 宅地建物取引士 | 約15~18% |
2 | インテリアデザイナー | 約20~30%前後 |
3 | インテリアコーディネーター | 約23.5% |
4 | 二級建築士 | 約23.6% |
5 | キッチンスペシャリスト | 約28.5% |
6 | カラーコーディネーター | 約50%前後 |
7 | インテリアプランナー | 約60%前後 |
インテリアコーディネーターは、他の資格と比べて、やや難易度が高いと言えます。
インテリアコーディネーターの一次試験は、9つの分野から出題されるため範囲が広く、暗記が必要な内容が多いです。
また、二次試験ではプレゼンテーションや論文など、図面の描き分けや提案力が求められる内容であることから難易度の高い資格であると言えます。
ですが、しっかり対策することで未経験の方でも合格可能ですので、諦めずにチャレンジすることが大切です!
インテリアコーディネーターの勉強時間を他の資格と比較!
次に、インテリアコーディネーターと他の資格の勉強時間を比較してみましょう。
順位 | 資格名 | 勉強時間 | 取得までの期間 |
---|---|---|---|
1 | 二級建築士 | 約500~700時間 | 約1年 |
2 | インテリアコーディネーター | 約200~300時間 | 約6~8ヶ月程 |
3 | 宅地建物取引士 | 約200~300時間 | 約6~8ヶ月程 |
4 | インテリアプランナー | 約200~300時間 | 約6~8ヶ月程 |
5 | インテリアデザイナー | 約200時間 | 約2~6ヶ月程 |
6 | キッチンスペシャリスト | 約200時間 | 約5ヶ月程 |
7 | カラーコーディネーター | 約200時間 | 約5ヶ月程 |
インテリアコーディネーターの勉強時間は、他の住宅関連の資格と同程度必要なことが分かります。
ただし、実務経験の有無によっても必要な時間は異なります。
自分に必要な勉強時間はどのくらいなのか、しっかり計画を立てて勉強することが大切です。
インテリアコーディネーターの勉強法別の難易度
ここでは、インテリアコーディネーターの勉強法別の難易度を紹介します。
独学と通信講座それぞれのメリットやデメリットも詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
1. 独学
インテリアコーディネーターは、きちんと学習すれば独学でも合格を目指せる資格です。
一般的に、学習期間の目安は約6〜8カ月程です!
合格に必要な勉強時間は、これまでの職務や受験経験によっても異なりますが約200〜300時間程度と言われています。
独学のメリットは、学習費用が抑えられたり、自分のペースで自由に勉強できたりするところです。
参考書や問題集は、1冊3,000円程度で販売されているものが多く、費用を抑えて学習したい方にぴったり!
また、通学する必要がないので、仕事や子育てが忙しい方もスキマ時間に学習が進められます。
ただし、独学する場合モチベーションの維持が難しく、最新の試験情報を入手しにくいなどのデメリットがあります。
また、オンライン講座や通信講座に比べると自分で勉強する分、難易度は高いです。
「モチベーションを保つのが苦手」と不安を感じる方は、オンライン講座や通信講座の活用を検討しましょう。
2. オンスク.JPのオンライン講座
「独学は不安だけどなるべく安く抑えたい」「すきま時間を上手く活用したい」と言う方はオンスク.JPのインテリアコーディネーター通信講座がおすすめ!
特に、 オンラインの通信講座「オンスク.JP」なら、初学者の書籍付きで詳しい講座動画を受講できます。
練習問題・過去問題の演習もできるため、より実践的に知識を身に着けられます。
必要最低限にサービス提供内容を絞っているため、業界内でも低価格の66,000円(税込)にて受講可能です。
なるべく低価格で、しっかりと合格まで目指したい方におすすめです!
3. 通信講座のユーキャン
効率よく学習を進めたい方には、通信講座「ユーキャン」のインテリアコーディネーター講座の受講がおすすめです。
ユーキャンのインテリアコーディネーター講座では、1日60分の学習を8ヶ月行い、合格を目指します。
動画講義が視聴できるので、テキストでの理解が難しい内容も理解しやすいのが魅力の1つ!
また、過去問を分析してつくられたテキストを使用したり、個別のアドバイスが受けられたりするので効率よく学習が進められます。
さらに、厚生労働省が指定する教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象なので受講費の一部免除が受けられます。
一方で、ユーキャンのインテリアコーディネーター受講費は一括59,000円と「独学」や「オンライン講座」と比較し、費用が高い点がマイナスに感じる部分。
一括の支払いが難しい場合、分割払いを検討してみると良いでしょう。
インテリアコーディネーター講座を分割払いした場合、月々3,980円の15ヶ月払いとなります。
予算に余裕のある方はユーキャンの「インテリアコーディネーター講座」をチェックしてみてください。
インテリアコーディネーターがおすすめの人とは?
「インテリアコーディネーターが本当に自分に向いているのかわからない」と不安を感じている方は少なくありません。
ここでは、インテリアコーディネーターをおすすめする人についてご紹介します。
資格を取得してから後悔しないように、チェックしておきましょう!
1. インテリア業界で働きたい人
インテリアコーディネーターは、ショールームや工務店などで需要のある仕事です。
インテリア関連の商品を扱う企業には、様々な場所があります。
例えば、インテリアコーディネーター業界には、以下のようなものが挙げられます。
- メーカー(カーテン、壁素材、照明、家具など)
- ショールーム
- インテリアショップ
- 住宅メーカー
- 工務店
- 設計事務所
- 設備や建材など内装施工業社
企業に就職する方もいれば、独立して個人で活躍している方もいます。
インテリア業界で働きたいと考えていらっしゃる方は、インテリアコーディネーターの資格取得を検討してみると良いでしょう!
参照元::インテリア産業協会
2. 人と接することが好きな人
インテリアコーディネーターは、お客様の「どんな暮らしを求めているか」を理解し、ライフスタイルに合った空間をコーディネートする仕事です。
そのため、インテリアに関する知識はもちろんのことコミュニケーション力が求められます。
「人と接するのが得意」「コミュニケーションに自信がある」という方に、向いている仕事です。
3. 向上心がある人
家具やインテリアは、トレンドの移り変わりが非常に激しいです。
もちろん、お客様の要望も時代や流行に合わせて異なります。
そのため、常に向上心を持ち、新しいことを学ぶ姿勢が求められます。
また、アイデアがマンネリ化しやすいので、定期的にセミナーに参加したり、勉強したりと、常にスキルを向上させることが大切です。
2022年のインテリアコーディネーター試験日はいつ?
インテリア産業協会の発表によると、2022年「インテリアコーディネーター」の試験日は以下のとおりです。
- 一次試験・・・2022年10月9日(日)
- 二次試験・・・2022年12月4日(日)
ただし、新型コロナウイルス感染症の状況により、延期や中止になる場合があります。
受験する際は、定期的にインテリア産業協会公式サイトをチェックしましょう!
【住宅関連】インテリアコーディネーター以外におすすめの資格6選
実は、インテリアコーディネーター以外にも、住宅に関連する資格は多数あります。
ここでは、インテリアコーディネーター以外におすすめの資格をご紹介します。
合格率や受験資格なども詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 宅建
宅建とは、「宅地建物取引士」の略であり、不動産取引の専門知識が身につけられる資格となっています。
宅建士の主な仕事は、お客様に不動産取引の重要事項を説明し、契約を進めることです。
宅建の合格率や年収は、以下のとおりです。
合格率 | 約15~18% |
年収 | 平均400~520万 |
受験資格 | なし |
取得までの期間 | 3~5ヶ月 |
おすすめの人 | ・国家資格を取得したい方 ・不動産業界に興味のある方 |
国家資格である「宅建」は、安定した職に就きたいと考える方にもぴったりです。
2. 二級建築士
二級建築士とは、都道府県知事より交付を受けている国家資格です。
建築のプロとして働けるため、戸建住宅などの設計や工事の管理などが行えます。
安全で住み心地の良い家を建築するために、発想力や責任感が求められる仕事です。
合格率 | 23.6% |
年収 | 平均350万~450万前後 |
受験資格 | 大学や短大・専門学校などで指定科目を履修もしくは7年間の実務経験 |
取得までの期間 | 約1年 |
おすすめの人 | ・物づくりが好き ・責任感がある |
二級建築士の受験をするためには、建築に関する学歴や実務経験が必要なので、受験資格をしっかり確認しておきましょう!
3. インテリアプランナー
インテリアプランナーとは、建築物の内装や照明、家具などを選び、室内空間を設計する仕事です。
一般の住宅に限らず、以下の建築物のインテリア設計も行います。
- オフィス
- 飲食店
- 店舗
- 公共施設
- ホテル
- 商業施設 など
インテリアプランナーの合格率や年収は、以下のとおりです。
合格率 | 60%前後 |
年収 | 平均300~450万円前後 |
受験資格 | なし |
取得までの期間 | 約6~8ヶ月程 |
おすすめの人 | ・建築にも関わりたい方 ・将来的に独立を考えている |
インテリアに限らず、建築など大きな仕事に関わりたい方は、インテリアプランナーの資格取得がおすすめです。
4. インテリアデザイナー
インテリアデザイナーとは、建物や乗り物の内装など室内の空間を設計する仕事です。
家具や照明器具はもちろん、インテリアの配置や室内の構成も考えます。
建築の企画から携わり、完成するまで監督することも。
そのため、大規模な仕事に携わりたい方ややりがいを求めている方にぴったり!
インテリアデザイナーの合格率や年収は、以下のとおりです。
合格率 | 約20~30%前後 |
年収 | 平均約450万円 |
受験資格 | なし |
取得までの期間 | 約2~6ヶ月程 |
おすすめの人 | ・チームで仕事をするのが好き ・コミュニケーション力に自信がある |
インテリアデザイナーは、お客様や建築士などとコミュニケーションを図る場が多いため、コミュニケーション力が求められる仕事です。
「人と接する仕事が好き」という方はぜひチャレンジしてみましょう!
5. キッチンスペシャリスト
キッチンスペシャリストは、新築やリフォームなどの際に、快適で使いやすいキッチンを提案する仕事です。
主に建築やリフォーム会社、インテリア業界などで活躍しています。
キッチンスペシャリストの合格率や取得までの期間は、以下のとおりです。
合格率 | 28.5% |
年収 | 平均300~400万円 |
受験資格 | なし |
取得までの期間 | 約4ヶ月 |
おすすめの人 | ・キッチンのインテリアに興味がある ・コミュニケーションが得意 |
キッチン空間を構成するためには、ガスや電気、水道などの防災対策といった専門スキルも身につける必要があります。
「キッチンのインテリアが好き」という方は、チャレンジしてみましょう!
6. カラーコーディネーター
カラーコーディネーターの資格では、色の性質や特性など、色彩のスキルを身につけることができます。
カラーコーディネーターの試験は、「アドバンスコース」と「スタンダードコース」の2種類!
基本的な知識が学べる「スタンダードコース」は、合格率が高く難易度が低いと言えます。
合格率 | アドバンスコース 63.2% スタンダードコース83.4% |
年収 | 平均200~300万円 |
受験資格 | なし |
取得までの期間 | 約4ヶ月 |
おすすめの人 | ・色彩に興味がある ・トレンドに敏感な方 |
カラーコーディネーターは、建築やインテリア業界のみならず、アパレルなどでも活かせる資格です。
企業のセミナーや講師として活躍するなど、仕事の選択肢の幅が広いのもカラーコーディネーターの魅力です。
自分にぴったりの資格を取得して仕事に役立てよう!
今回は、インテリアコーディネーターの難易度や合格率についてお伝えしました。
インテリアコーディネーターの一次試験の合格率は約30%であり、やや難易度は高いと言えます。
しかし、暗記内容が多く、しっかり学習することで独学でも、十分資格を取得できる可能性が高いです。
モチベーション維持に不安を感じる方や効率よく学びたい方は、オンスクの「インテリアコーディネーター講座」を受講すると良いでしょう。
また、住宅に関連する資格はインテリアコーディネーターに限らず様々なものがあります。
今回、ご紹介した資格を参考にして、自分に合う資格取得を目指しましょう!