「ドローンを飛ばせる場所はどこ?」「私有地や室内でも許可が必要なの?」とお困りではありませんか? そこでこちらの記事では、ドローン飛行が規制されている場所を詳しくご紹介します。
また、どこなら安心して練習を行えるのか、許可不要地域についても詳しく解説! 効率よく練習場所を探せるマップアプリや地図サービスもお伝えします。
規制場所と許可不要地域について正しく理解し、安全にドローンを飛行させましょう。
国土交通省の許可が必要な飛行禁止区域(規制場所)は?
出典:国土交通省 飛行禁止区域は、以下の「航空機の航行の安全に影響を及ぼす恐れのある空域」と「人又は家屋の密集している地域の上空」です。飛行禁止区域(規制場所)以外で飛ばす場合でも守るべき飛行のルールとは?
出典:国土交通省 ドローンを飛行する場合には、飛行禁止区域以外でも、守らなくてはならないルールがあります。 ドローン(無人航空機)の飛行の方法を確認していきましょう!- アルコール又は薬物等の影響下で飛行させないこと
- 飛行前確認を行うこと
- 航空機又は他の無人航空機との衝突を予防するよう飛行させること
- 他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと
- 日中(日出から日没まで)に飛行させること
- 目視内(直接肉眼)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
- 第三者又は第三者の物件との間に距離(30m)を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと
- 爆発物など危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
- 国土交通大臣の承認(安全確保措置をとる場合より柔軟な飛行を承認)を受けた場合
- 事故や災害時に、国や地方公共団体、また、これらの者の依頼を受けた者が捜索又は救助を行うために無人航空機を飛行させる場合
参照元:国土交通省
違反した場合はどうなる?
飛行のルールに違反した場合には、違反した項目によって罰金や懲役が科せられます。 まず、アルコール又は薬物等の影響下で飛行させた場合には、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。その他のルールに違反した場合には、50万円以下の罰金となります。
ただし、事故や災害時に、国や地方公共団体などの依頼を受け、捜索又は救助を行う場合には、以下のルールは適用されません。
- 日中(日出から日没まで)に飛行させること
- 目視内(直接肉眼)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
- 第三者又は第三者の物件との間に距離(30m)を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと
- 爆発物など危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
ドローンを飛ばせる場所(許可不要地域)はどこ?
ここからは、国土交通省に申請許可がいらないドローンを飛ばせる場所を探すための条件をご紹介していきます。
- 地表または水面から150m未満の高さの空域
- 地方自治体の条例で禁止されている公園など以外
- 緊急用用務空域に当てはまらない地域
- 空港等の周辺の上空の空域以外
- 第三者の土地(私有地)以外
- マップ(地図)で人口集中地区の上空ではない場所
- 指定されている施設の近隣付近以外
1. 地表または水面から150m未満の高さの空域
ドローンを屋外で操縦したい場合、地表又は水面から150m未満の高さの空域か確認しましょう。 地表又は水面から150m以上の高さを飛行させる場合には、許可申請が必要です。許可申請を行わず練習する場合は、150m未満の高さを超えないように注意しましょう。
参照元:国土交通省
2. 地方自治体の条例で禁止されている公園など以外
公園は、地方自治体の条例でドローン飛行が規制されている可能性があります。 公園を含む公共の場所などは、基本的にドローン飛行を禁止している区域が多くなっています。飛行禁止区域の条件に当てはまっていないとしても、地方自治体の条例も併せて確認するようにしておきましょう! 参照元:国土交通省
3. マップ(地図)で人口集中地区(DID地区)の上空ではない場所
人口集中地区(DID地区)の上空では、ドローンの飛行が禁止されています。 また、人口集中地区にあたる場合は、自分の家の庭や私有地であっても、ドローン飛行は行ってはいけません! 農地など周囲に人がいない場合でも同様です。人口集中地区は、国勢調査によって、5年ごとに一定の基準により設定される地域となります。
該当するかどうかは以下の地図で確認できますので、ドローン飛行の際にはチェックしてみてください。
4. 緊急用用務空域に当てはまらない地域
緊急用用務空域では、ドローンを許可なく飛行させてはいけません。 警察・消防などが緊急用務を行うための航空機の飛行が想定される空域を指します。緊急用用務空域に指定された場合には、「空港等の周辺空域」「地表・水面から150m以上の高さ空域」「人口集中地区の上空の飛行許可がある場合」でも、ドローンを飛行させることはできません。
どこの地域が対象なのかは、国土交通省のホームページまたはTwitterにて公示されます。
緊急用用務空域ではないかを確認してから、ドローンを飛行させましょう! 参照元:国土交通省
5. 空港等の周辺の上空の空域以外
空港等の周辺の空域に該当する場合は、ドローンの飛行を行えません! 飛行場周辺の空域は、航空機の離着陸の安全確保のため、飛行禁止区域に指定されています。 飛行させたい場所が、空港等の周辺の空域に当てはまるかどうかは、以下の地図で確認できます。・国土地理院「地理院地図」 ドローンを飛行させる際には、地図で確認してから、飛行を行うようにしてください。
参照元:国土交通省
6. 第三者の土地(私有地)以外
第三者の土地では飛行しないようにしましょう。 航空法の許可等は、地上の人や物件等の安全を確保するため、技術的な見地から行われるものです。また、第三者の土地の上空は、所有権の侵害にあたる可能性があります。
飛行方法を守り、国土交通省の許可を得ている上での飛行であっても、第三者の土地の上空は避けるようにしてください。
参照元:国土交通省
7. 指定されている施設の近隣付近以外
出典:国土交通省 指定されている施設の近隣付近での飛行も、注意をしておく必要があります。 指定されている施設は、以下の通りです。
- 国の重要な施設等
- 外国公館の周辺
- 防衛関係施設の周辺
- 原子力事業所の周辺
参照元:国土交通省
結論、ドローンはどこで練習したら良い?
ドローンの練習を行う際には、さまざまな条件があり、許可の必要な場所も多いとわかりました。特に東京や大阪、名古屋市周辺といった都市部は、人口集中地区の上空に当てはまることが多く、練習場所を見つけるのは困難です。
さらに、その他の地域でも自治体や管理者に許可が必要な場合も。
初心者には判断が難しいため、ここからは許可不要で安心して練習できる場所をご紹介していきます。
1. ドローン練習場
ドローンを飛ばせる場所で最もおすすめなのはドローン練習場です。 ドローン練習場には、屋外と屋内の両方があります。初心者の場合は、屋内の施設の方が風などの影響を受けづらく、機体の回収もしやすくなっています! ただし、「空撮にチャレンジしたい」など、実践に近い形で練習を行いたい場合には、屋外の練習場を利用するのがおすすめです。
2. 屋内
人口集中地区の場合、屋外での練習は、自宅の庭や私有地でも許可がなければ練習できません。 許可を取って自宅の庭で操縦する場合でも、騒音やプライバシー問題など周囲に配慮が必要となります。一方、屋内であれば規制が設けられていませんので、気兼ねなく練習ができます。
屋内で練習を行う場合は、安全性やスペースが確保できる場所で、練習すると良いでしょう。
3. ゴルフ場など四方や上部をネットで覆われた場所
ゴルフの練習場のようにネットで四方や上部が囲われている場合は、屋内と見なされます。 航空法の規制の対象外となりますので、許可不要でドローンの練習を行えます。ただし、施設管理者にドローンの飛行を行っても良いか確認を取ってから飛ばしましょう! 参照元:国土交通省
確かな知識を身につけたい場合はオンライン講座がおすすめ!
「違反しないか心配」という方は、ドローンのオンライン講座の受講がおすすめです! おすすめのオンライン講座としては、オンスク.JPの「ドローン操縦士入門講座」があります。 ドローンについて正しい知識を身につけることができ、飛行に関する法律の基礎知識を学ぶことができます。 また、国土交通省認定の資格を取りたい方は、JDC・DPA認定ドローン操縦士通信講座を受けることができます! ドローン操縦に資格は必須ではありませんが、飛行制限に関する解除手続き申請を簡略化できるので取得しておくと大変便利です。オンライン講座を受講し、安心してドローンを活用できるようにしていきましょう!
効率よく練習場を探すならアプリや地図サービスも便利!
効率よく練習場を探したい場合には、アプリや地図サービスを利用するのもおすすめです! ドローンを飛行させる際に便利な地図アプリ「ドローンフライトナビ」や地図サービス「SORAPASS」があります。最新の航空法や小型無人機等飛行禁止法に対応しており、飛行禁止区域を簡単にチェックすることができます。
是非利用してみてください。
ドローンを飛ばせる場所についてよくある質問3選
ここからは、ドローンを飛ばせる場所について、よくある質問にお答えしていきます。 河川敷(農地・私有地)、海、学校での飛行について確認していきましょう!1. 人口集中地区の中の人がいないような河川敷(農地、私有地)で飛行させる場合も許可は必要?
人口集中地区の中の人がいない河川敷(農地・私有地)で飛行させる場合でも、許可は必要となります。 操作を誤ることで、近隣の人や物に危害を及ぼす可能性があるためです! 人口集中地区では、人がいない場所であったとしても、許可を取らなければいけないと覚えておきましょう。 参照元:国土交通省2. ドローンを海で飛ばしても良い?
ドローンを海で飛ばす場合には、以下の3点をクリアしなくてはなりません。
- 国土交通省の航空法に当てはまらないかチェック
- 海での作業(飛行)を行う場合に、許可が必要となる法律である「港則法」「海上交通安全法」の確認を行う。
(飛行する場所が「港」「航路」によって、適用される法律が異なる)
- 海水浴場の場合は、地域ごとに規制している場合もあるので管理団体に許可を取る。
地域の規制については、特別な許可は必要ないとしているところもあれば、許可証と保険加入証明の提出が必要としているところもあります。
同じ市内であっても、条件が異なる場合があります。
都度、現地住所を管理する機関へ相談してから、ドローンを飛行させましょう! 参照元:ハミングバード
3. ドローンを学校で飛ばしても良い?
ドローンを学校で飛行させたい場合、以下の3点に当てはまる可能性が高く、許可無しで飛行させることは難しいと言えます。- 学校がある場所は、人口集中地区の上空の可能性が高いので確認する
- 飛行方法のルールである「人または物件から30m以内の飛行」に当てはまらないかチェック
- 学校の管理者への申請が必要か確認する
人口集中地区や飛行方法の違反に当てはまらないか確認すると共に、管理者へも相談を行うようにしてください。
ドローンを飛ばせる場所は航空法や条例をきちんと確認しよう!
ドローンを飛ばしたい場合は、航空法や条例、飛行方法を守らないと違反になる可能性が高いと言えます。 初心者には、違反とならないのか判断が難しいことも多いため、専用のドローン練習場を利用するのがおすすめです! また、正しい知識を身につけるためにも、オンライン講座を受講するようにしてみてください。ドローンを飛ばせる場所を理解し、違反にならない安全な場所で、安心してドローン操縦を楽しめるようにしていきましょう!
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