「ドローン操縦に免許はいらないの?」とお悩みではありませんか。
こちらの記事では、ドローンを操縦する際に、2022年8月現在、免許や資格が必要かどうか解説していきます! また、今後予定されているドローンに関連する免許制度についても詳しくお伝えします。
さらに、登録や免許不要で操縦できる重量100g未満のおすすめドローン10選もご紹介。
ドローン操縦にあたり、免許や申請の必要性について知っておくことで、安心してドローン操縦を楽しめるようにしていきましょう。
現在ドローン操縦の免許は存在しない
2022年8月現在は、原則ドローン操縦に資格・免許は、必要ないとされています。 特に現在は航空法に基づいた国家資格や、免許制度はありません。また、現在免許と呼ばれているのは民間資格であり、ドローンを安全に飛行させるための知識や技能を学べるようになっています。
この民間資格は取得していなくても、ドローン操縦を行うことが可能となっています。
2022年12月に国家資格制度が施行予定
現行では、無人航空機の飛行が認められていない「有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行」(レベル4飛行)を2022年度に実現する目標が計画されています。飛行の態様別に、現行法の取り扱いと改正後の取り扱いを表で確認してみてください。
飛行の態様 | 現行法の取り扱い | 改正後 | |
「第三者上空」 (レベル4飛行が該当) | 飛行不可 | 新たに飛行可能 (飛行毎の許可・承認※) ※運航管理方法等を確認 | ①機体認証(新設)を受けた機体を、 ②操縦ライセンス(新設)を有する者が操縦し、 ③運航ルール(拡充)に従う |
「第三者上空」以外で 上記①、②に該当する飛行 | 飛行毎の許可・承認 | 原則として飛行毎の 許可・承認は不要 ※一部の飛行類型は飛行毎の許可・承認が必要 ※機体認証・操縦ライセンスを取得せずに、飛行毎の許可・ 承認を得て飛行することも可 ※飛行経路下への第三者の立入り管理等を実施 | |
これら以外の飛行 | 手続き不要 | 手続き不要 |
- 無人航空機を飛行させるために必要な知識及び能力を有することを証明する制度(技能証明)を創設
- 技能証明の試験は、国が指定する者(指定試験機関)が行う。
国の登録を受けた講習機関の講習を修了した場合は実地試験を免除
- 技能証明は、一等(レベル4相当)及び二等に区分し有効期間は3年
ドローン操縦に免許(資格)が必要と思われている理由3つ
現在、ドローン操縦に免許・資格が必要と思われている理由には、以下の3つが考えられます。
- 重量100g以上のドローンは航空法の規制対象となるため
- 免許(資格)があると申請の簡略化が可能なため
- 農薬散布には「産業用マルチローター技能認定」が必要なため
1. 重量100g以上のドローンは航空法の規制対象となる
ドローンの重量が100g以上の機体は、航空法の規制対象です。 100g以上の機体は、航空法で「飛行空域」「飛行方法」「機体登録・表示」に関する3つの規制があります。 違反した場合は罰則がありますので、確認しておきましょう。
1. 飛行禁止区域
- 空港等の周辺の上空の空域
- 消防、救助、警察業務その他緊急用務を行うための航空機の飛行の安全を確保する必要がある空域
- 地表又は水面から150m以上の高さの空域
- 国勢調査の結果を受け設定されている人口集中地区の上空
2. 遵守事項・飛行方法
ドローン飛行にあたっては、遵守事項・飛行方法も定められています。- アルコール又は薬物等の影響下で飛行させないこと
- 飛行前確認を行うこと
- 航空機又は他の無人航空機との衝突を予防するよう飛行させること
- 他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと
- 日中(日出から日没まで)に飛行させること
- 目視内(直接肉眼)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
- 第三者又は第三者の物件との間に距離(30m)を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと
- 爆発物など危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
3. 機体登録・表示
①登録義務関係 |
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②表示義務関係 |
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③その他 |
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100g以上のドローンを操作する場合には、登録・表示をきちんと行いましょう。
さらに、航空法の他にも、以下の通り民法や条例等によってドローンには、さまざまな制限があります。
小型無人機飛行禁止法 | 公園や国の重要な施設などで飛行する場合 |
民法 | 私有地の上空で飛行する場合 |
地方自治体の条例 | 公園など公共の場所で飛行する場合 ※各自治体の条例により異なる |
道路交通法 | 道路で飛行する場合 |
とはいえ、独学で学ぶのはなかなか難しいところ。
各法律や制限について、詳しく知りたい場合は、ドローン免許(資格)を取得することで、これらの知識についても学ぶことができます。
ドローンの免許(資格)を取得して、安心・安全にドローンを操縦するのに役立てていきましょう。
参照元:国土交通省
2. 規制対象のドローン操縦では免許(資格)があると申請を簡略化できる
航空法の制限対象のドローン飛行の場合は、免許(資格)があると申請を簡略化できるものがあります。 航空法の制限対象でドローンを飛行させる場合には、国土交通省などに許可申請や承認を取る必要があることがあります。その際に、国土交通省がドローンを操縦する人の技量を都度確認することは、難しくなっています。
そこで、国土交通省では、民間資格を利用し、許諾手続きの簡略化を行っているのです。
国土交通省が認定する資格は、資格によって飛行制限に関する解除手続きの申請が簡略可能なものが異なります。
<対象となる規制>
- 人又は家屋の密集している地域の上空
- 人又は物件と30mの距離が確保できない飛行
- 進入表面等の上空の空域
- 地表又は水面から150m以上の高さの空域
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 催し場所上空の飛行
- 危険物の輸送
- 物件投下
仕事によく利用する項目や、飛行の目的に合った項目が含まれた資格を取得しましょう! 国土交通省が認定している、ドローンのスクールや資格については、以下で確認してみてください。
・無人航空機の講習団体一覧 参照元:西濃ドローンアカデミー
3. 農薬散布には「産業用マルチローター技能認定」が必要
ドローンで畑や水田・畑の農薬散布を行ったり、事業の一環としてドローンを飛行させたりする場合は、「産業用マルチローター技能認定のオペレーター資格」が必要となります。 農林水産省が策定している「無人航空機利用技術指導指針」に、資格が必要な旨が記載されています。農薬散布を目的としたドローンの機体購入は、技能認定を前提として販売されているのです。
よって、機体購入時には、産業用マルチローター技能認定を受ける流れとなっています。
参照元:DSJ滋賀草津校
【登録・免許不要】100g未満でおすすめのドローン10選
ここからは、機体登録や免許不要で飛行を行える重量100g未満のおすすめドローン10選を紹介していきます。
機種名 | 特徴 |
【Ryze】トイドローンTelloブーストコンボ | 大手メーカーDJI・Intel協力開発!子供でもドローン撮影を楽しめる! |
【HolyStone】HS420 | 便利機能が充実しており初心者向け機能を多数搭載! |
【DEERC】D40 | 折り畳み式で軽いため持ち運びや収納に便利! |
【DBPOWER】DC014 | 高解像度カメラ搭載でコックピット視界からのフライト体験ができる! |
【Potensic】A20W | 自動での離着陸機能やホバリング機能搭載で初心者におすすめ! |
【snaptain】H823H | ショップによっては3,000円台とドローンを安く買える! |
【Holystone】HS210 | 子供でも操作が簡単で長くフライトを楽しめる! |
【Holystone】HS177 | 赤外線で狙いあう対戦モードで攻撃をし合って遊べる! |
【DEERC】D23 | 多彩なLEDのカラーライトがかっこよくてオシャレ! |
【4DRC】4D-V14 | スマホを連動させリアルタイムでドローンを操縦できる! |
飛行する人の技量や場所に合わせて、自分に合ったドローンを見つけてみてください!
1. 【Ryze】Tello|大手メーカーDJI・Intel協力開発
出典:Amazon RyzeのトイドローンTelloブーストコンボは、大手メーカーDJI・Intelと協力開発されています。誰でも簡単に楽しめるトイドローンながら、さまざまな技術を搭載しており高性能なのが特徴です。
フライトアシスト機能も充実しており、空中で止まっているかのように自動でホバリングを行えます。
また、EIS(電子式映像ブレ補正)も搭載しているため、フライト時の細かなブレも補正することができます。
大人だけでなく、子供でもドローン撮影を簡単に行えるのが魅力です!
機種名 | Ryze トイドローンTelloブーストコンボ |
価格 | 18,180円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 98×92.5×41mm/80g |
カメラ性能 | 5MP(2592×1936) |
最大飛行時間 | 13分 |
おすすめの人 | 簡単にドローン撮影を楽しみたい人 |
2. 【Holystone】HS420| 便利機能が充実
出典:Amazon HolystoneのHS420は、便利な機能が充実しているドローンです。 ミニドローンなのに、720PHDカメラが搭載されていたり、ドローンを軽く投げると自動的に飛ぶ手投げ「テイクオフモード」があったりと、初心者向け機能が搭載されています。重量は、バッテリーを装着しても31gと軽量で、手のひらに収まるサイズ! そのため、屋内での飛行や複雑な飛行も行えるのが特徴となっています。
また、360°プロペラガードが設置されていたり、バッテリー残量がなくなって墜落するのを防ぐ緊急停止機能も搭載されたりしています。
安全面にも配慮されていて、初心者や低年齢層の子供にもおすすめの機体と言えます!
機種名 | Holy Stone HS420 |
価格 | 8,190円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 84×90×34mm/約31g |
カメラ性能 | HD1280×720P |
最大飛行時間 | 約18分(バッテリー3個合計/1個6分) |
おすすめの人 | 初心者向け機能の充実性を求める人 |
3. 【DEERC】D40|折り畳み式で軽い
出典:Amazon DEERCのD40は、折り畳み式のデザインなので、持ち運びや収納に便利です! また、カメラが搭載されており、リアルタイムの動画をスマホで確認することができます。さらに、ボタンを押すだけで高度維持や離陸・着陸ができるなど、初心者に嬉しい機能も充実しているのも特徴です。
高速回転やホバリング、軌跡飛行、体感操作など、機能性も高く、360°の飛行が可能なのも魅力となっています。
機種名 | DEERC D40 |
価格 | 8,490円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 188×115×41mm(展開式) 93×63×41mm(折り畳み式)/70g |
カメラ性能 | HD1920×1080P |
最大飛行時間 | 20分(バッテリー2個合計) |
おすすめの人 | 折り畳み式のドローンを探している人 |
4. 【DBPOWER】DC014|高解像度カメラ搭載
出典:Amazon DBPOWERのDC014は、120°広角、1080P高画質カメラを搭載しているのが特徴です。 スマホで無料アプリをダウンロードすれば、コックピットからの視界も楽しめます。 また、気圧センサーがついており、高度維持機能でホバリングも簡単にできます。安定性に優れているので、初心者でも簡単に映像の撮影ができるのも魅力です! さらに、飛行ルートをスマホに描くと、そのルートに従った飛行も可能となっています。
機種名 | DBPOWER DC014 |
価格 | 8,999円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 24.8×7.9×20.8cm(包装サイズ)/約89g |
カメラ性能 | 1920x1080P |
最大飛行時間 | 15分 |
おすすめの人 | ドローンのコックピット視界で楽しみたい人 |
5. 【Potensic】A20W|初心者でも簡単
出典:Amazon PotensicのA20Wは、自動での離着陸機能やホバリング機能搭載で、初心者の方におすすめです! VRゴーグルでの映像視聴も可能なので、リアルな操縦体験ができるのも嬉しいポイント! また、低電圧・有効距離外アラーム機能も付いているので、ドローンの損傷や紛失防止に役立ちます。 高速・中速・低速の速度調整もできますので、初心者からプロまで、幅広く楽しめる機体となっています。
機種名 | Potensic A20W |
価格 | 5,780円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 8×3.18×9.15cm/20g |
カメラ性能 | 720P |
最大飛行時間 | 18分 |
おすすめの人 | 離着陸などに不安のある初心者の人 |
6. 【snaptain】H823H|3,000円台で格安
出典:Amazon snaptainのH823Hは、なるべく安くドローンを購入したい人におすすめで、ショップによっては3,000円代で購入可能です! 機能も充実しており、安定した旋回や昇降ができるのが特徴です。自動のホバリング機能も搭載されているので、子供でも簡単に飛ばせます! また、プロペラは、柔軟性のある保護網で囲まれているので、家の中など屋内練習にもおすすめ。
360°宙返り機能もあるので、操縦に慣れてきたら、さらに操縦を楽しめるのも魅力のひとつとなっています。
機種名 | snaptain H823H |
価格 | 4,099円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 6.8×7.5×2.4cm/23g |
カメラ性能 | ー |
最大飛行時間 | 6~7分(バッテリー1個) |
おすすめの人 | なるべく安くドローンを購入したい人 |
7. 【Holystone】HS210|子供でも操作可能
出典:amazon HolystoneのHS210は、ドローンのヘッドの向きに関わらず、常にコントローラーのレバーと同じ方向に飛んでくれます。 また、オートホバリング機能もついているので、子供でも簡単に操作できるのが特徴です! フライト時間も最大21分と、長くフライトを楽しみたい人にもおすすめとなっています。さらに、360°どこから衝撃を受けても耐えられるようにデザインされています。
屋内練習時に家具や壁へ傷を付ける心配も少なくて済みます。
機種名 | Holystone HS210 |
価格 | 4,950円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 8×8×3cm/21.8g |
カメラ性能 | ー |
最大飛行時間 | 21分 |
おすすめの人 | 部屋の中で子供にフライトをさせたい人 |
8. 【Holystone】HS177|対戦モードが楽しい
出典:Amazon HolystoneのHS177は、赤外線で狙い合う対戦モードを楽しめるのが特徴となっています。 4回攻撃を受けると停止して動かなくなる機能が搭載されてるので、攻撃をしたり避けたりして楽しめます。離着陸もワンキー操作で行えますので、はじめての操縦でも失敗がないので安心。
高度の維持も気圧センサーで、自動アシストしてくれますので、簡単に飛ばすことができるのも特徴です!
機種名 | Holystone HS177 |
価格 | 7,490円 |
サイズ・重量 | 12.5×12.5×4cm/66g |
カメラ性能 | ー |
最大飛行時間 | 9分 |
おすすめの人 | 対戦モードで楽しみたい人 |
9. 【DEERC】D23 |カラーライトがカッコイイ!
出典:Amazon DEERCのD23は、LEDのカラーライトがかっこよく光るのが特徴です! 青と緑のカラーライトは、リモコンでライトの状態を自由に切り替えることができます。また、画像のリアルタイム伝送や高品質のビデオ撮影もでき、スマホにアプリをインストールすれば、携帯で飛行を楽しむことが可能となっています。
ドローンを水平に投げると、自動的に回転しながら戻ってくるブーメランモードなども搭載されているのが魅力です。
機種名 | DEERC D23 |
価格 | 7,299円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 124×133×36mm/53g |
カメラ性能 | 1280×720P |
最大飛行時間 | 14分間(バッテリー2個で合計) |
おすすめの人 | カラフルでおしゃれなドローンを探している人 |
10. 【4DRC】4D-V14|スマホと連動可能
出典:Amazon 4DRCの4D-V14は、スマホと連動が可能で、スマホを傾けドローンのフライトを制御できます。 また、スマホの画面に飛行経路を描き、指定した方向に移動を行うことができるのも特徴です! 別売りのVRヘッドセットを購入すれば、3DでVR体験もできますので、よりリアルなフライト体験もできます。 バッテリーは、3つ装備されていて、3つで27分と長い時間飛行を楽しむことができるのも魅力です。
機種名 | 4DRC 4D-V14 |
価格 | 5,990円(Amazon価格) |
サイズ・重量 | 13×13×3cm/50g |
カメラ性能 | 720P |
最大飛行時間 | 27分 |
おすすめの人 | スマホを連動して操縦したい人 |
ドローン免許(資格)にかかる費用はどれくらい?
ドローン資格取得にかかる費用は、5~30万円程度が目安です。 費用は、目的やレベルによって異なり、農薬散布やインストラクター資格などさまざまなコースがあります。スクールによって異なりますが、コース受講料には、主に以下の費用が含まれています。
- 学科や実技の試験料
- ライセンス発行料
- テキスト代
- 会費
- 入稿費
- 保険料
- ドローンのレンタル料 など
資格申請費用などが別途費用がかかるものもありますので、予めコース受講料に含まれるものを確認しておきましょう! また、他には、資格取得までにかかる宿泊費や交通費、講師出張料も確認しておくと安心です。
ドローンの基礎知識や資格が欲しいならオンライン講座がおすすめ!
ドローンの基礎知識や資格が欲しい場合は、スクールに通う交通費や隙間時間に勉強できる利便性からオンライン講座がおすすめです! ドローンを操縦する際には、法律や条例も絡んでくるため、さまざまな知識が必要となります。オンスク.jpの「ドローン操縦士入門講座」では、ドローンの歴史や構造、航空法など飛行に関する法律の基礎知識を学べます。
さらに、自律飛行や目視外飛行といった、より深い知識を身につける事も可能です。
安心安全にドローン飛行を楽しむためにも、是非オンライン講座を利用してみてください。
ドローンの正しい知識を身につけて操縦を満喫しよう!
ドローンを操縦する際には、現在、免許はいらないということがわかりました。 ただし、航空法など、法律や条例で飛行に申請が必要となる場合もあります。そして、農薬散布など事業の一環でドローン飛行を行う場合には、資格の取得が必要です! ドローンの正しい知識を身につけたり、各種申請を簡略化するためにも資格を取得するのもおすすめです。
重量が100g未満のドローンであれば、航空法の制限対象にならず、機体の登録をする必要もありません。
こちらの記事でご紹介したおすすめのドローンの中から、お気に入りの機体を見つけて早速ドローン飛行を楽しんでみてください。
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