「ドローン資格はどれがいい?」とお悩みではありませんか? 実はドローン資格は、飛行させる目的によって必要な知識や技術が異なります。
そこで、自分の目的にあった資格を選ぶことが大切です! こちらの記事では、およそ40種類ほどあるドローン資格の中から、おすすめの資格の種類や特徴をご紹介します。
また、おすすめのドローン資格も詳しく解説すると共に、資格取得にかかる費用もお伝えしていきます。
各ドローン資格を比較し、仕事や趣味に活用できる資格取得を目指していきましょう。
ドローン資格の「種類・特徴・費用」比較一覧表
こちらでは、代表的なドローン資格を一覧にしてご紹介していきます。 自分に合った資格はどれか比較してみましょう。
種類 | 特徴 | 費用* |
JUIDA認定資格 | 認定スクールが全国に280校以上あり全国どこでも受講しやすい | 200,000~250,000円 |
DPA認定資格 | ライセンス取得でドローン保険が付帯しているので安心 | 200,000~300,000円 |
JDC認定資格 | 飛行経験10時間未満でも特殊飛行の訓練が可能 | 200,000~300,000円 |
日本ドローン協会認定資格 | 学科はオンライン受講可能で2日間と短期間で資格取得を目指せる | 88,000~165,000円 |
DJI JAPAN認定資格 | 夜間飛行や目視外飛行・危険物輸送や物件投下のオプション資格もある | 55,000~110,000円 |
IAU認定資格 | 産業用無人航空機技能認証や安全運航管理責任者など高度な知識・技術資格 | 100,000~250,000円 |
ドローン検定協会 | 費用を抑えてドローンの安全な飛行に最低限の知識を身に着けられる | 3,200~18,800円 |
DMA認定資格 | コースが豊富で自分に必要な資格を見つけやすい | 120,000~600,000円 |
産業用マルチローター技能認定 | 農薬散布など事業の一環でドローン操縦を行うなら取得が必要 | 200,000~350,000円 |
各ドローン資格によって、特徴や取得にかかる費用にかなり幅があることがわかります。
次にご紹介するドローン資格の選び方も参考に、取得したい資格を選んでいきましょう。
ドローン資格の選び方4選
ドローン資格は種類が多く、内容やレベルが幅広いため、選ぶ際に迷う方は少なくありません。こちらでは、以下のドローン資格の選び方4選をお伝えしていきます。
- 目的やレベル合った資格を選ぶ
- 国土交通省認定資格から選ぶ
- 通いやすい場所にスクールがあるかチェック
- 取得までの日数を確認する
1. 目的やレベル合った資格を選ぶ
ドローン使用の目的を明確にした上で、取得するドローン資格を選ぶようにしましょう。 「空撮したい。」「農薬散布に使いたい。
」などドローンを使用する目的はさまざまです。
資格自体も「ドローンインストラクターコース」「農薬散布目的の資格」など目的によって分かれています。
自分の目的に合わない資格を取得してしまうと、費用や時間の無駄になってしまうのでしっかり確認してください。
各資格のおすすめの人については以下を参照にしてください。
種類 | おすすめの人 |
JUIDA認定資格 | スクールに通い基本知識や技術をしっかり身に着けたい方 |
DPA認定資格 | 資格取得と同時にドローン保険の加入を検討している方 |
JDC認定資格 | 経験が浅く飛行時間が10時間未満の方 |
日本ドローン協会認定資格 | 短期間でドローン資格の取得を目指したい方 |
DJI JAPAN認定資格 | 夜間飛行・目視外飛行・危険物輸送・物件投下の資格を取得したい方 |
IAU認定資格 | 高度な技術や専門的な知識を学びたい方 |
ドローン検定協会 | 座学のみでまずは基本知識を身に着けたい方 |
DMA認定資格 | ドローンのインストラクターを目指したい方 |
産業用マルチローター技能認定 | 農薬散布など事業の一環でドローンを飛行させたい方 |
初心者の方は、初心者向けの基礎知識を身につけることができる資格など、自分のレベルに見合った資格を選んでみてください。
2. 国土交通省認定資格から選ぶ
ドローン資格は、国土交通省に認定されている資格から選ぶのもおすすめです。 重量が100g以上のドローンを屋外で飛行させる場合には、航空法における飛行制限の対象となります。ですが、国土交通省では、ドローンを飛行させる場合の許可申請ごとに、操縦士の技量を確認することは難しくなっています。
そこで、国土交通省から認定されている資格を取得することで、飛行制限に関する解除手続き申請を簡略化することができます! 対象となる制限は以下の項目があります。
<対象となる制限・人又は家屋の密集している地域の上空>
- 人又は物件と30mの距離が確保できない飛行
- 進入表面等の上空の空域
- 地表又は水面から150m以上の高さの空域
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 催し場所上空の飛行
- 危険物の輸送
- 物件投下
国土交通省の認定資格のスクールや、各資格の対象となる飛行形態については以下で確認できますので、チェックしてみてください。
航空局ホームページに掲載されている無人航空機の操縦者に対する講習等を実施する団体(1407団体) 参照元:西濃ドローンアカデミー
3. 通いやすい場所にスクールがあるかチェック
ドローン資格を取得するために、スクールへ通う場合は通いやすさも重要です。 スクールには、数日間通わなければいけないことも多くあります。スクールが遠いと交通費や宿泊費、講師出張費などが追加でかかってしまいます。
スクール料は安くても、結果、総額で高額になってしまうことも少なくありません! 自宅や職場から通いやすい範囲で比較し、資格取得を目指しましょう!
4. 取得までの日数を確認する
ドローン資格は取得までの日数が資格によって大きく異なります。 10時間程度のものから100時間以上かかる資格もあります。ドローン資格の取得に際して時間がどのくらい取れるのかも考えた上で、取得する資格を選びましょう。
また、仕事で忙しい方やスクールまで通う時間がない場合には、オンラインスクールの利用もおすすめです! 人気のDPA・JDC認定取得をより手軽に取得することができるので、ぜひチェックしてみましょう!
おすすめのドローン資格9選
ここからは、おすすめのドローン資格を9つご紹介していきます。 <おすすめのドローン資格9選>- JUIDA認定資格
- DPA認定資格
- JDC認定資格
- 日本ドローン協会認定資格
- DJI JAPAN認定資格
- IAU認定資格
- ドローン検定協会
- DMA認定資格
- 産業用マルチローター技能認定
1. DPA認定資格
おすすめポイント |
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2017年6月から資格認定事業を開始しており、飛行レベルや機体の形状によって、資格の種別が設けられています。
「操縦士資格」は、回転翼航空機の飛行に必要な基礎知識や操縦する基本技術を認定しています。
また、「インストラクター資格」は、回転翼航空機の実地を講習するための技能・座学・実地を講習する際に必要な基礎知識を認定しています。
インストラクター資格は、飛行のレベルによって3等級の資格があり、既に全国に100人以上を輩出しているのが特徴です。
スクールは、全国に47校あり、全校屋内施設完備なので天候に左右されずに、講習を受けられます。
オンラインスクールでも資格の取得を目指せるので、スクールに通学するのが難しい方にもおすすめです! さらに、DPA認定資格は、ライセンス取得と同時に、東京海上日動火災保険と連携して創設された「DPAドローン総合保険制度」に加入できます。
ドローンを飛行させるにあたっての万が一のトラブルも安心です!
資格名 | DPA認定資格
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受講費用 | 200,000~300,000円 ※スクール・資格の種類により異なる |
受講期間 | 3~4日 |
免除可能な制限 |
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資格更新料・期間 | 12,000円(2年毎) |
受講条件 | 【ドローン操縦士回転翼3級】
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2. JDC認定資格
おすすめポイント |
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JDC認定スクールでは、基本的な操縦技能や安全運航管理に関する知識を習得するための「基本操縦コース」が設けられています。
また、オプションで「自律飛行コース」もあり、高度な自律飛行や目視外飛行の訓練も用意されています。
JDCの資格は、国交省に承認が必要な特殊飛行の訓練が、飛行経験10時間未満でも可能なのが特徴です! オンラインスクールでも取得が可能なので、スクールが近くにない方でも取得することができます。
JDC認定資格は、「経験は、まだ浅いけれど特殊飛行の訓練も行いたい!」という方におすすめとなっています。
また、試験の受験や認定者登録・更新を行う際でも、JDCの会員に入会する必要はありません。
入会が必須とはなっていない分、入会金や年会費がかかる心配がないのが嬉しいポイントです!
資格名 | JDC認定資格 ・JDCパイロット認定 |
受講費用 | 200,000~300,000円 ※スクール・資格の種類により異なる |
受講期間 | 3~6日間 |
免除可能な制限 |
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資格更新料・期間 | 24,200円(2年毎) |
受講条件 | スクールにより異なる |
3. JUIDA認定資格
おすすめポイント |
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「無人航空機操縦技能証明証」と「無人航空機安全運航管理者証明証」のライセンスを取得することが可能となっています。
- 「無人航空機操縦技能証明証無人航空機」:安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する証明となります。
- 「無人航空機安全運航管理者証明証」:運航に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理することができる証明です。
通いやすいスクールも見つけやすいので、スクールで知識・技術をしっかり身に着けながら取得しやすい資格と言えます。
資格名 | JUIDA認定資格
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受講費用 | 200,000~250,000円 ※スクール・資格の種類により異なる |
受講期間 | 3~4日 |
免除可能な制限 |
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資格更新料・期間 | 【無人航空機操縦技能】7,700円(2年毎) 【無人航空機安全運航管理者】3,300円(2年毎) |
受講条件 | 【無人航空機操縦技能】16歳以上 ※未成年は親権者同意書が必要 【無人航空機安全運航管理者】18歳以上 操縦技能証明証保有者 |
4. 日本ドローン協会認定資格
おすすめポイント |
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- ドローン操縦技能証明証
- インストラクター証明証
- アグリドローン技能証明証
- 安全運航管理者証明証
- 学科オンライン終了証 など
より高度な技術や専門的な資格を取得したい場合には、安全管理者講座や農薬散布ドローン講習、防災/減災ドローン講習なども用意されています。
資格名 | 日本ドローン協会認定資格 ・UAV1~3級操縦士技能証明証 ・インストラクター ・アグリドローン操縦士技能 ・ドローン安全運航管理者 |
受講費用 | 88,000~165,000円 ※資格の種類により異なる |
受講期間 | 2日間 |
免除可能な制限 | スクールにより異なる |
資格更新料・期間 | ー |
受講条件 | ・基本はドローン操縦士3級から受講 ・小学生は保護者の同伴が必要 ・中学/高校生は保護者の同意書が必要 |
5. DJI JAPAN認定資格
おすすめポイント |
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DJI製の無人航空機を正しく安全に使用できるように、操縦者を認定する資格となっています。
オプションで夜間飛行・目視外飛行講座や危険物輸送・物件投下講座も用意されています。
DJI JAPANが認定した教官が、全国のキャンパスで技能の認定を行っており、開催日や場所から認定講座を探し受講申し込みができます。
また、DJI JAPAN公認のドローン保険の保険料が割引になる制度もあるので、保険加入もお得にでき安心です! DJI製無人航空機を利用する場合には、受講費用も安くなっているのでおすすめの資格となっています。
資格名 | DJI JAPAN認定資格 ・DJI CAMP |
受講費用 | 55,000~110,000円 ※スクールにより異なる |
受講期間 | 2日間 |
免除可能な制限 | ・資格により異なる |
資格更新料・期間 | ー |
受講条件 | 10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者 |
6. IAU認定資格
おすすめポイント |
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- 無人航空機操縦技能認証:無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する者に与えられる。
- 産業用無人航空機技能認証:高度な知識と操縦技能を有する者に与えられる。
- 安全運航管理責任者証明書:安全と法律の知識を有し飛行業務の安全を管理する者に与えられる
資格名 | IAU認定資格 ・無人航空機操縦技能認証 ・産業用無人航空機技能認証 ・安全運航管理責任者証明書 |
受講費用 | 100,000~250,000円 ※スクール・資格の種類により異なる |
受講期間 | 1~2日間 |
免除可能な制限 |
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資格更新料・期間 | 2年毎 |
受講条件 | 【操縦技能認証】 ・16歳以上(未成年の場合は親権者の同意書が必要) ・IAU認定スクール修了者 (1ヶ月以内) 【安全運航管理責任者認証】 ・18歳以上 ・IAU認定スクール修了者 (1ヶ月以内) ・操縦技能認証資格保有者であること |
7.ドローン検定協会
おすすめポイント |
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3級、4級は条件なく誰でも受けられますので、「まずは1つ資格を取ってみよう!」という方におすすめの資格です。
資格名 | ドローン検定 |
受講費用 | 3,200~18,800円 ※資格の種類により異なる |
受講期間 | ー |
免除可能な制限 | スクールにより異なる 基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1が免除 |
資格更新料・期間 | ー |
受講条件 | 1級:ドローン検定2級取得者 2級:ドローン検定3級取得者 |
8. DMA認定資格
おすすめポイント |
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初級操縦技能を取得できるビギナーコースから、中級のアドバンスコース、応用的な操縦技術を学べる上級コースなどがあります。
インストラクター資格もあるので、ドローン操縦のインストラクターを目指す方にもおすすめです! また、30分体験コースも用意されているので、ドローンデビューの方も足を踏み入れやすくなっているのが特徴となっています。
スクールは、関東を中心に、関西や中国地方でも開講されています。
資格名 | DMA認定資格 ・DMAドローンマスター ・インストラクター |
受講費用 | 120,000~600,000円 ※資格の種類により異なる |
受講期間 | 2~5日間 |
免除可能な制限 |
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資格更新料・期間 | ー |
受講条件 | コースにより異なる |
9. 産業用マルチローター技能認定
おすすめポイント |
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ドローンを農薬散布など事業で産業用に利用する場合に、必要となっています。
農薬散布ドローンの操縦士として、農薬の取扱いや機体の機能性能についての知識などを学べます。
農薬散布をドローンで行うことで作業が楽になり、広範囲の農薬散布も短時間で可能となります。
また、ドローンでの農薬散布であれば、低空飛行での散布が可能なので、近隣への農薬飛散が少なくて済むのも特徴です。
資格名 | 産業用マルチローター技能認定 |
受講費用 | 200,000~350,000円 ※スクールにより異なる |
受講期間 | 2~5日間 |
免除可能な制限 | 農薬散布など事業の一環としてのドローン飛行 |
資格更新料・期間 | 2年毎 |
受講条件 | ・満16歳以上 ・視力聴力が正常であること(矯正可) ・身分証明できる公的な書類提出ができる こと ・心身ともにオペレーターとしての適性があると認められること |
ドローン資格取得にはオンスク講座もおすすめ!
ドローン資格を取得する際には、オンライン学習のオンスク講座もおすすめです! オンスクには、国土交通省認定のドローン操縦士講座があり、通常1日かかる講義が全3.5時間で動画視聴できます。ポイントを絞った学習ができ、1つの動画の長さは10分程度なので、忙しい方も隙間時間に学習できるのが魅力です。
実技は、全国にある提携スクールで受講できます。
また、おすすめのドローン資格9選でもご紹介した「JDC・DPA認定ドローン操縦士通信講座」も用意されています。
「JDCパイロット」や「DPAドローン操縦士回転翼3級」の資格取得も目指せますので、是非利用してみてください。
自分の目的に合ったドローン資格を選ぼう!
ドローン資格は、たくさんあるので、自分の目的に合った資格を選ぶのがおすすめです! また、資格取得にかかる日数や費用もさまざまなので、資格取得にあてられる時間や予算も明確にしておくことも大切です。 もし忙しくてスクールに通う時間が取れないという方は、オンライン学習を活用してみてください。早速、ドローン資格を取得して、ドローンを趣味や仕事に活用していきましょう。
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