この記事では、ドローン操縦士(パイロット)の仕事をご紹介します! さらには、資格やライセンスの必要性についても詳しく解説! お読みいただければ、ドローンに関わる仕事や資格の必要性が分かり、あなたにぴったりの仕事が見つかるはずです。
年収や求められる能力なども詳しく解説するので、ぜひ最後までお読みください。
ドローンの仕事に資格やライセンスは必要?
まずは、ドローンの仕事に資格やライセンスは必要であるかについて解説します。 2022年最新の情報を紹介するので、しっかりと確認しておきましょう。
1. 現在は通常のドローン操縦には資格・免許は不要
2022年8月現在、原則としてドローンを操縦するために資格や免許は必要ありません。 ドローンの知識や操縦方法を学べる民間資格はありますが、航空法に基づく国家資格はないというのが現状です。ただし、ドローンを操作する際は、操縦技術だけではなく航空法や飛行方法等のルールについて学ぶ必要があります。
資格を取得すると航空法における「飛行制限の許可申請」を簡略化できるので、ドローンに関する仕事をする場合は資格取得がおすすめです。
対象となる制限は、以下のようなものが挙げられます。
<重量100g以上のドローンにおける飛行制限>
- 人または家屋の密集している地域の上空
- 人または物件と30mの距離が確保できない飛行
- 進入表面などの上空空域
- 地表または水面から150m以上の高さの空域
- 夜間の飛行
- 目視外の飛行
- 催し場所での上空の飛行
- 危険物を輸送する場合
また、国土交通省は2022年12月より資格や免許制度の見直しを予定しています。
いずれは国家資格と民間資格の2種類となる可能性が高いとされています。
国土交通省では、今後ドローン操縦の国家資格ができた際に、民間資格が無駄にならないよう国家資格の一部免除などが考えられています。
そのため、国家資格取得を目指している方は、一部免除が可能な民間資格の取得がおすすめです! 参照元:国土交通省
2. 農薬散布には「産業用マルチローター技能認定」が必要
田畑などで農薬散布を行うときは、「産業用マルチローター技能認定」を受け合格する必要があります。 農林水産省の「無人航空機利用技術指導指針」で、合格者にのみ農薬散布ドローンの操縦資格があると定められているためです。産業用マルチローター技能認定を取得するためには、「農林水産航空協会」の指定する施設で、実技教習や座学を受ける必要があります。
農業に興味をお持ちの方は、「産業用マルチローター教習施設」をチェックしてみましょう。
参照元:DSJ滋賀草津校
ドローンの仕事に需要や将来性はある?
現在、インフラや建築分野、点検などの業務を中心にドローンの利用は増加傾向です。求人サイトやマッチングアプリでは、たくさんのドローンに関する仕事が見つかります。
実際に、国内のドローンビジネス市場規模は、以下のグラフの通りに増加しています。
画像出典:オンスク.jp ドローンの市場規模は、「2027年に 7933億円になる」と予測されており、今後さらに需要が高まる可能性も。
ドローン市場規模拡大により、操縦士の需要も高まることが予測されます。
ドローン操縦士(パイロット)の仕事求人6選
「ドローンに関わる仕事にしたいけど、どんな職があるのだろう?」と疑問を持つ方は少なくありません。ここからは、ドローン操縦士(パイロット)の仕事には、どんな求人があるのかをご紹介していきます。
仕事内容や年収も詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
1. 測量士【年収約330~520万】
ドローン測量士とは、建築現場などでドローンを活用し土地の面積などを測量する仕事を言います。 ドローン測量士の求人を出す職場には、以下のようなものがあります。<ドローン測量士の職場>
- 建築会社
- 土木会社
- コンサル会社
- 産廃業者
- 鉱山管理業者 など
未経験者を募集する企業もあるので、求人をチェックしてみてください。
参照元:日本ドローンアカデミー
2. インストラクター・講師【年収約270~450万】
ドローンインストラクターとは、ドローン操縦士を目指し学校に通う生徒に教育を行う仕事です。 ドローン操縦を行うために必要な法律などの知識を教える「座学」、ドローンを正しく操縦する方法を教える「実技」があります。また、ドローンでの測量や点検、カメラの操作を教えたり、データ解析を行うためのスキルを教えたりするケースもあります。
教える職業である「インストラクター」は、人とのコミュニケーションが得意な方におすすめの仕事です。
ドローンの資格には、DPA認定スクールで取得できる「ドローン操縦士回転翼3級インストラクター」などインストラクター向けの資格があります。
実技や座学で必要な知識や操縦技術を身につけることができます。
ドローンインストラクターを目指す場合には、ドローンインストラクター向けの資格を取得すると良いでしょう!
3. 機械設備や建物の点検【年収約300~500万】
ドローンでの点検は、安全かつ手軽にできることから多くの業界で用いられています。例えば、ドローンを使って点検する場所は、以下のようなものがあります。
- 高所にあるソーラーパネル
- 送電塔
- ダム
- インフラ設備
- 外壁や屋根の点検 など
そのため、責任感が強く正確に仕事ができる方におすすめの職業です。
4. カメラマン【年収約350万~640万】
近年、CMなどではドローンを用いて撮影した映像が増え、ドローンカメラマンの需要も高まっています。ドローンカメラマンは、ドローンを扱えることはもちろん、カメラを扱う技術も必要です。
また、写真や映像の加工を依頼されるケースが多く、画像処理などの能力も必要になります。
ドローンスクールには、空撮カメラマンに必要なスキルが学べるコースもあるので、チェックしてみるのもおすすめです。
5. 試験パイロット【年収約300~600万】
ドローン試験パイロットとは、ドローンの開発に関わる仕事です。 開発機のテスト飛行を行い、フィードバックを行います。開発に携わる試験パイロットは、やりがいのある仕事につきたい方にぴったり! 一方で、開発機のテスト飛行にはトラブルがつきものです。
トラブルが起きた際も、冷静に周囲と連携し、臨機応変に対応できる能力が求められています。
6. 農業【年収約320~510万】
農業では、農業用のドローンを用いて農薬や肥料を散布する仕事があります。 また、ドローンにカメラを搭載し、作物状態のチェックも行います。無資格で始められる求人が多いドローン操縦士ですが、農薬散布を行うには「産業用マルチローター技能認定」が必要です。
農業に興味をお持ちの方は、「産業用マルチローター教習施設」を確認しておきましょう。
ドローン操縦士(パイロット)で求められる能力・知識は?
ドローンを安全に飛行させるためには、申請手続きや飛行禁止区域などを法律や条約を理解しておく必要があります。ここでは、ドローン操縦士(パイロット)に求められる能力や知識をご紹介します。
仕事を探してから後悔しないように、しっかりと確認しておきましょう。
1. 航空法や条例に関する知識
安全にドローンを操縦するためには、航空法や条例に関する知識を得ておくことが欠かせません。 例えば、重量100g以上のドローンは以下の対象になるので注意です。<重量100g以上のドローンで必要な手続き>
- 飛行禁止区域は飛行許可が必要
- 飛行方法を遵守して飛行が必要
- 機体登録・表示が必要
- 人または家屋の密集している地域の上空
- 人または物件と30mの距離が確保できない飛行
- 進入表面などの上空空域
- 地表または水面から150m以上の高さの空域
- 夜間の飛行
- 目視外の飛行
- 催し場所での上空の飛行
- 危険物を輸送する場合
また、航空法において申請許可を取った場合や、100g未満のドローンでも以下については規制の対象であることも覚えておかなくてはなりません。
注意したい法律 | 制限の概要 |
小型無人機等飛行禁止法 | 重要な施設の周辺を飛行させる場合の飛行制限 |
民法 | 私有地における飛行制限 |
地方自治体の条例 | 自治体が管理する公共の場所に関する飛行制限など |
道路交通法 | 道路でドローンを飛行させる場合の制限 |
航空法や条例、飛行ルールなどに違反した場合、罰金や懲役の罰則が科せられるケースもあります。
そのため、航空法や条例、飛行禁止区域などの知識はしっかりと身につけておくことが大切です! これらの知識についても、資格を取得する過程で学ぶことができますので、仕事でドローンを操縦したい場合は資格取得がおすすめです。
参照元:国土交通省
2. 操縦スキル
ドローンの事故で最も多いのが「操縦スキル不足」です。 安全に操縦するためには、ドローンスクールやドローン練習場などでしっかりと操縦を練習する必要があります。また、衝突事故や突風による事故もあります。
ドローンスクールや練習場は屋内型が多いですが、これらに対応する力をつけるためには、屋外でもしっかり練習しておくと安心です。
さらに、メンテナンス不足が原因で起こる事故もあるので、ドローンの点検スキルも身につけておくと良いでしょう。
参照元:国土交通省
3. コミュニケーション能力
ドローン操縦士は、顧客の依頼を受けたり生徒に説明をしたりと、コミュニケーション能力を必要とすることが多い仕事です。 また、企業に所属せずフリーで活動する際には、営業も必要となります。ドローン操縦士にとって、コミュニケーション能力は非常に重要なスキルであると言えます。
4. ドローン本体やカメラに関する知識
ドローン操縦士は、ドローン本体やカメラのメンテナンスはもちろんのこと、修理を手がけるケースもあります。メンテナンス不足が原因となり、事故を起こすケースは少なくありません。
また、飛行時間や飛行距離、バッテリーの持ちなどの性能をしっかり理解し、安全にドローンを操縦できるかどうかも大切です。
日頃からしっかりとメンテナンスし、いざという時に修理できる知識が求められています。
ドローン操縦士(パイロット)の求人探しや受注はどこでできる?
ドローンに関わる仕事ってどうやって見つければ良いのか、疑問を持つ方は少なくありません。ここでは、ドローン操縦士(パイロット)の求人探しや受注方法についてご紹介します。
副業やフリーランスとして働きたい方におすすめの仕事の探し方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. マッチングアプリ・サイト
マッチングアプリ・サイトとは、ドローン操縦士と依頼者をつなげるプラットフォームサービスを指します。 例えば、おすすめのマッチングアプリやサイトには、以下のサイトがあります。<おすすめのマッチングアプリ・サイト> SORAeMON・・・自身の得意分野が活かせる(空撮、赤外線調査、外壁調査、水中、点検など)、アプリで簡単にポートフォリオが作れる DRONE MASTER・・・幅広い仕事を受注できる(ウェディング・パーティー・ウォータースポーツ・建築・工事・TV,FILM,WEBビデオ・写真測量)、依頼者から評価がつくため、評価が上がるほど仕事の依頼が増える可能性が高い 次に、マッチングサイト「SORAeMON」の登録から受注までをご紹介します。
- アプリをインストール
- プロフィールを登録
- 発注者から依頼・見積もりメールを受信
- 撮影までの段取りをメッセージでやり取り
- 撮影実施
- 納品・決済
どちらもドローンパイロット専用のマッチングアプリなので、あなたに合ったサイトを活用してみてください。
2. 求人サイト
求人サイトでも、ドローンに関連する仕事が多く取り扱われています。求人サイトでは「ドローン パイロット」「ドローン 操縦士」などで検索してみるのもおすすめです。
indeedや求人ボックスでは、ドローンに関わる求人がたくさん募集されているので、ぜひチェックしてみてください。
3. 画像・動画販売サイト
写真や動画素材の販売サイトでは、ドローンで撮影した動画や画像の販売が可能です。 ドローンで撮影した写真や動画素材を販売できるサイトは以下のとおりです。例えば、写真ACでは、あなたの写真が1度ダウンロードされると3.25円、人物写真なら11円の報酬が入ります。
ユーザーが多いため、写真ACをきっかけに企業から仕事依頼を受け、プロのカメラマンになる方も。
初心者でも簡単に販売できるので、副業にも大変おすすめです!
4. スキル販売アプリ
スキル販売アプリとは、自分のスキルを売ることができるプラットフォームです。中でも、人気が高いのが「ココナラ」と「スキルクラウド」です。
実際にココナラでは、「空撮」や「申請代行」などドローンのスキルを販売している方がいます。
出品方法は、以下の3ステップです。
- 出品・・・項目によってサービスの内容を入力
- 受注・・・サービスの購入があると通知がくる
- 納品・・・添付ファイルなどで納品
ドローンの仕事でよくある質問3選
「未経験でドローンの仕事に就くのは難しい?」「副業で本当に稼げるのか不安」など疑問を抱えていらっしゃる方が多くいます。ここでは、ドローンの仕事でよくある質問に答えます。
未経験の方や副業にしたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
1. 未経験でも仕事はできる?
ドローン操縦士を募集する求人には、未経験の方を募集する企業も多くあります。 未経験で応募する場合は、スキルを証明できる資格を取得したり、撮影した動画や画像をまとめて自分の作品集を作ったりしておくのもおすすめです。また、今まで別の仕事で培った経験やアピールポイントを考えておくと良いでしょう。
ドローン操縦士はアシスタントを募集しているケースもあるので、まずはアシスタントとして働きながら学ぶのもおすすめです。
2. 女性でも仕事はできる?
ドローン操縦士は、男性の割合が多いイメージですが、実際に活躍している女性パイロットはいます。 女性の現場進出やキャリアアップ後押しのため、女性を積極的に募集している求人も。女性歓迎の職場もあるので、求人条件を確認してみると良いでしょう!
3. 副業にすることはできる?
「画像・動画販売サイト」や「スキル販売アプリ」は、働く時間を自由に選択できるので副業にもおすすめです。 一方で、依頼者が求めるクオリティがないと稼ぐのが難しいのも事実です。副業として働く際も、しっかりと知識や技術を磨く必要があると言えます。
ドローンの資格取得や知識向上にはオンライン講座がおすすめ!
航空法や条例などの「知識」や飛行方法や突風などに対する対処法などの「技術」は、独学では難しいケースも多いです。手始めに基礎的な知識を身につけたい方は、オンライン講座「ドローン操縦士入門講座」の受講が大変おすすめです。
「ドローン操縦士入門講座」では、ドローンの種類や構造、規約などが学べます。
また、航空法などの基礎知識も習得できるので、初心者にぴったりの講座です! オンスク.jp公式サイトでは、講義のお試し視聴が無料でできます。
今後ドローンを仕事で操縦したい方には、「国土交通省認定ドローン操縦士通信講座」がおすすめ! DPA・DJI認定資格が取得でき、飛行制限の申請簡略化ができるため、仕事で役立てることができます。
手厚いサポートやオンライン講座を受けることで、短時間で資格取得を目指すことができるのが魅力です。
ドローンの資格にご興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。
ドローンの仕事にトライしてみよう!
今回は、ドローン操縦士(パイロット)の仕事内容や求人をご紹介しました。ドローンに関連する仕事には、無資格・未経験でも始められる職業の求人があります。
ただし、国土交通省は2022年12月から、資格や免許制度の見直しを予定しています! 資格を取得することで「飛行制限の許可申請」を簡略化できるので、取得を検討してみると良いでしょう。
オンライン講座「ドローン操縦士入門講座」は、ドローンの仕事に役立つ講座なので、ぜひチェックしてみてください。
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