平均年収が400万円程度と言われる現代において、年収200万円は年収として少ない部類に入ります。
生活レベルからしても実家暮らしでも無い限り、余裕のある生活とは言えず、貯金はおろか普段の生活すらままならないレベルです。
本記事では年収200万円の人の割合から生活レベルを解説し、生活レベルを改善する方法を複数記載します。
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この記事の目次
年収200万円の人の割合はどれくらい?
年収200万円の人は、日本にどれくらいいるのでしょうか?その割合と男女比、日本人の平均年収を解説していきます。
年収200万円の人の割合
年収200万円以下の人の割合は、全体の約22.9%です。(国税庁 令和元年分の民間給与実態統計調査)
給与所得者の5〜6人に1人が、年収200万円以下だということになります。
男性よりも女性に多い
男女別で年収200万円以下の人の割合をみていくと、男性は全体の約11%、女性は全体の約39.1%です。女性は全体の約4割が年収200万円以下ということになります。
全国の平均年収
国税庁のHPによると、全国の平均年収は461万円です。男女別にみると、男性の平均年収は532万円、女性の平均年収は293万円です。この調査結果から、女性の年収が200万円の場合は一般的であり、決して低い数字ではないことがわかります。
また、女性の非正規雇用者の平均年収は152万円となっており、雇用形態の違いにより、収入に大きな開きがあることがわかります。
年収200万円の手取りはどのくらい?
年収200万円といっても、200万円そのままが銀行口座に振り込まれるわけではありません。実際の年収200万円の手取り金額と、その計算方法について解説していきます。
年収200万円の方が手取りは約163万円
年収200万円の人の手取り金額は約163万円です。
年収〇〇万円のような給与の総額を額面給与といい、額面からさまざまな税金などを差し引かれ、実際に勤め先から支払われる金額を手取りといいます。勤め先から月々発行されている給与明細には、手取りのことを「差引支給額」と記載されているはずです。
年間の手取り163万円を、月間で計算すると約13.5万円になります。
手取り金額の計算方法
額面給与から差し引かれる金額のことを総称して控除額といいます。手取り金額の計算方法は、
手取り金額=額面給与-控除額となります。
控除額の内訳は、社会保険料・住民税・所得税です。
社会保険料の中にも内訳があり、以下の表のようになっております。
健康保険 | ケガや病気にそなえた保険制度 |
雇用保険 | 育児休業や介護休業、失業者にそなえた保険制度 |
介護保険(40歳から) | 自宅や施設での介護にそなえた保険制度 |
厚生年金保険 | 障害や老後にそなえた保険制度 |
労災保険 | 事故や災害に備えた保険制度 |
住民税とは、収入に応じて都道府県や市町村の行政サービスのために支払う税金のことです。
所得税とは、収入に応じて国に支払う税金のことです。
社会保険料・住民税・所得税共に、前年の収入に応じて金額が定められ、収入が高いと控除される金額も高くなります。
また、アルバイト・パートなどの非正規雇用者の場合は、社会保険料・住民税は給与から控除されない場合が多いです。この場合は、受け取った給与の中から、自分で支払い手続きをとらなければなりません。
年収200万の生活レベルはどんな感じ?
それでは、実際に年収200万円の人の生活レベルをみていきましょう。家賃相場・貯蓄額・娯楽に使える額の3つの視点で解説していきます。
家賃の相場はどのくらい?
一般的に、無理なく家賃を支払っていくためには、家賃は手取り給与額の1/3以下に設定するべきとされています。年収200万円の人の手取り月収は約13.5万円なので、4.5万円以下の物件を選ぶのが妥当です。住むエリアによって家賃相場も変わってくるので、間取りや築年数と共に、住むエリアも考えて物件を吟味しなければなりません。
東京都内で例えるなら、人気の世田谷区で家賃4.5万円以下で探すとしたら、築年数の古い4.5畳ほどでユニットバスのワンルーム物件になりますが、23区外で探せばバス・トイレ別でベランダもある6畳ほどの物件も見つかるでしょう。
しかし実情では、年収200万円の人は女性が多いという背景もあり、6万円前後の物件に住まれてる方が多いです。この場合収入の半分近くの家賃がかかっているので、必然的に貯蓄ゼロ、食費などを節約している方が多いです。
平均貯蓄額は?
一般的に、手取り収入の10%を貯蓄に回すことを目標にするべきといわれています。年収200万円の人の場合は、毎月1.3万円ほど貯蓄に回せると理想的でしょう。
しかし、実際は家賃や食費に大きく左右されるのが実情です。さきほど、年収200万円の人の家賃は、4.5万円以下の物件を選ぶのが妥当だと説明しました。仮に、家賃が5〜6万円ほどの物件に済むと、貯蓄額を残すのは困難だといえます。
また、外食が多いなど食費をかけすぎると、貯蓄に回せる金額もその分少なくなるでしょう。
娯楽に使える額は?
娯楽に使える金額は、家賃や光熱費、食費などを差し引いた中から残った金額から捻出する形になるかと思います。年収200万円の方の生活費の一例としては、
家賃 | 約4.5万円 |
水光熱費 | 約1万円 |
食費 | 約2~3万円 |
美容・被服費 | 約0.5~1万円 |
通信費 | 約1万円 |
雑費 | 0.5~1万円 |
貯蓄 | 約1万円 |
娯楽費 | 約1万円 |
このような形になります。趣味や娯楽費に多くを割きたい場合は、家賃が安い物件に住む、食費や雑費を節約するなどの工夫が必要です。
年収200万円の人が生活レベルを改善する3つの方法
年収200万円の人の生活レベルはかなりギリギリという印象を受ける方が多いかと思います。急な出費が発生したときや、病気やケガなどで働けない期間があったときなどに破綻してしまいかねません。そうなる前に、生活レベルを改善する必要があるのです。ここでは、年収200万円の人が生活レベルを改善する3つの方法について解説していきます。
固定費の節約をする
固定費とは、毎月確実に同じくらいの費用がかかるようなものです。代表的なものは家賃です。家賃が家計を圧迫している場合は、更新などを機に引っ越しを検討した方がよいでしょう。引っ越し費用の捻出や物件探しなど、家賃の節約は今すぐできるものではありませんよね。今日から取り組める固定費の節約については、以下で詳しく解説します。
通信費
携帯電話やインターネットなどの通信費は、契約プランを見直すことで節約できる可能性があります。特にスマホは格安SIMに乗り換えることで、月々の料金を大きく下げることができます。月間で5000円前後料金が下がるので、年間で約11万円の通信費を削減できます。
食費
食費は節約を意識することで、出費を抑えることができます。まずは、外食が多い方は頻度を見直した方がよいでしょう。
食材やお惣菜の買い出しについても、できるだけコンビニには立ち寄らず、スーパーで買い物をすることを意識してください。例えば同じドリンクを買うにしても、スーパーで買った方が数10円お得なはずです。買い物での節約は、慣れてくると少しでも安く買うことに快感を覚え、楽しくなります。
自炊する場合は、インターネット上や書籍などで、節約レシピは数多く掲載されております。一食100円〜200円ほどで作れるメニューも数多くあるので、工夫することで毎日の食事を楽しみながら節約できます。
光熱費
光熱費の節約も、日々の意識づけが大切です。電気のつけっぱなしや水の出しっぱなしなど、気をつけることで少しずつ節約できます。また、エアコンは設定温度を変更するだけでも節約になります。環境省が発表しているエアコンの推奨設定温度は「夏の冷房は28℃、冬の暖房は20℃」です。また、冷房の設定温度を1℃上げると約13%、暖房の設定温度を1℃下げると約10%の節電効果があると公表されております。
副業を始める
節約と同時に、収入を増やすことも考えた方がよいでしょう。今やられているお仕事の他に、副業を始めることもおすすめです。平成29年に厚生労働省が発表した「働き方改革実行計画」により、副業は国から推奨されております。終身雇用は崩壊したといわれている現代において、1つの会社からの収入のみに依存するのは、時代遅れな働き方になりつつあるのです。
副業には、本当にさまざまな種類があります。代表的なものは、
- クリエイター系(webデザイン、動画編集、webライターなど)
- スキル販売(ココナラのようなスキル販売サイトで、自分のスキルを出品する)
- アフィリエイト(ブログなどに商品の広告を貼り、広告収入を得る)
- せどり(自分で仕入れたものを、オークションなどで販売する)
- ポイントサイト(現金に換金可能なポイントを貯める活動をする)
- 配達代行(ubereatsや出前館など)
- ECサイト運営(仕入れた商品や、自分で作った商品をネットショップで販売する)
などが挙げられます。
副業をするなら、アルバイトのような時給制のものではなく、自分が頑張って出した成果に対して報酬をもらえる、成果報酬型の副業がおすすめです。
スキルを身につけるまでは稼ぐことが難しいですが、一定のスキルを身につけると短時間で大きく稼ぐことも可能になります。副業をきっかけに、フリーランスとして生計を立てていくことも可能です。また、副業で自力で稼ぐことで、社会人としてのスキルアップにも繋がります。お金を稼ぐ仕組み、商品を売るための仕組みを理解できるので視野が拡がり、マーケティング力が養われるのです。現在のお仕事や、今後の転職にも大きな影響を与えてくれることは間違いありません。
給与の高い業界に転職する
働いている業界や職種によって、平均年収は変わってきます。年収アップを考えるなら、転職もおすすめします。もし、あなたが今働いている企業が業界内でも平均的な給与を支払ってくれているとしたら、大幅な年収アップには業界をまたいでの転職が必要でしょう。
転職サービスdodaが発表している2021年の業界別年収ランキングは、以下のようになっております。
業種分類 | 全体平均年収 | 男性平均年収 | 女性平均年収 |
金融 | 455万円 | 556万円 | 376万円 |
メーカー | 455万円 | 489万円 | 371万円 |
総合商社 | 434万円 | 483万円 | 359万円 |
IT/通信 | 433万円 | 460万円 | 379万円 |
建設/プラント/不動産 | 416万円 | 447万円 | 352万円 |
年収の高い業界・職種につくには、それ相応の専門知識やスキル、資格などが必要な場合もあります。専門知識やスキルは独学で勉強することもできますし、スクールなどで体験的に学ぶことも可能です。いずれにせよ、学歴に関係なく、自分の努力次第で年収が高い業界・職種に転職することは可能なのです。
年収200万円台の方におすすめの転職エージェント
転職には、転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントとは、「転職を希望している個人」と「求人をしている企業」をマッチングしてくれるサービスです。現在は転職サイトで調べて自分で調べるのと併行して、転職エージェントに登録してサポートを受けている方も増えております。転職エージェントの役割や活用するメリットと、おすすめの転職エージェント3社を解説していきます。
転職エージェントの役割
転職エージェントの役割として、下記の3点があります。
転職者と企業を、プロの視点でマッチングさせる
転職エージェントのスタッフは、転職活動のプロです。転職希望者の転職を成功させるために、プロの視点で転職者にピッタリな企業を紹介してくれます。
まず、転職者との対話の中で、転職者の希望や将来のプラン、現状などをヒアリングし、客観的な視点で転職者の市場価値を分析します。
また、企業に対しての情報収集を徹底し、企業の人事担当者と同じ視点で人材を探しているのです。転職者と企業、双方に対してプロの視点で関わるからこそ、双方にとってメリットのあるマッチングを実現してくれます。
応募時の提出書類、面接のサポート
企業の人事担当者にとって、応募者の第一印象は提出書類で決まります。応募文の書き方1つで印象が左右されるのです。転職エージェントでは、担当者が提出書類の添削をしてくれます。人事担当者の印象に残るような書類を作成でき、転職の成功へ大きく力添えしてくれます。また、面接の要点を押さえて対策を考えるなど、親身になって面接のサポートもしてくれます。面接者の心理面にも着目した、的確なアドバイスをしてくれるのです。
企業への交渉
入社時のポジションや給与、入社時期など企業への交渉も、転職者に代わって転職エージェントがしてくれます。聞きにくい質問や伝え辛い希望も、転職エージェントが窓口となって代行して伝えてくれるのです。
転職エージェントを活用するメリット
転職エージェントを活用せずに、転職サイトの求人を通して転職することも、確かに可能です。しかし、転職エージェントを活用することには、以下の6つのメリットがあります。
- 無料で活用できる
- 自分にマッチした企業を紹介してくれる
- 一般公開されていない求人情報を持っている
- 書類添削・面接のサポートをしてくれるので、採用率が上がる
- 伝えにくい希望や聞きにくい質問など、交渉を代行してくれる
- 転職に関しての悩みや疑問を気軽に相談できる
このように、年収アップを目的とした転職に向けて、あらゆる面のサポートをしてくれるのは大きなメリットです。自力での転職活動では得ることができない、望ましい未来を得ることができます。
転職エージェントの選び方
転職エージェントには数多くの企業やサービスがあります。それぞれの特徴を捉えて、自分に合った転職エージェントを選ぶことが、転職成功への近道です。転職エージェントの選ぶポイントとして、
- 自分が進みたい業界の転職情報を多数保有しているか
- 自分の苦手なことをサポートしてくれたり、後押ししてくれる体制があるか
を比較するとよいでしょう。
転職エージェントによって、得意とする業界や職種が異なります。自分が進みたい業界に精通している転職エージェントを利用することで、転職の選択肢の幅が広くなります。
また、各転職エージェントによって、サービスの内容も異なります。未経験の業界に進むときなどは、より手厚いサービスを施してくれる転職エージェントを選んだ方が安心です。
また、転職エージェントは1社に絞らないといけないという決まりはありません。複数の転職エージェントに登録しておけば、その分紹介を受けられる企業の数も多くなります。
それでは、おすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、新卒者の就活情報サイトとして有名なマイナビが運営している、20代〜30代の転職に高い実績を誇る転職エージェントです。
転職エージェントとしては後発ですが、急成長といえるスピードで実績を積み上げてきております。転職サイトとして多数の企業と取引してきた実績があるので、転職エージェントとしても質が高い求人情報を保有しています。
通常転職エージェントは、採用に発展した転職者の年収が高ければ高いほど、転職エージェントが得られる報酬も高くなります。そのため、他の転職エージェントは、高収入でハイキャリアな転職者向けのサービスが多いのです。
対してマイナビエージェントは、20代〜30代の転職サポートに特化し、高い実績を残しております。未経験者歓迎や人柄重視の採用をおこなっている企業の求人情報が多くあり、マイナビエージェントにしか求人情報を公開していない企業も多いので、ライバルが少なく採用率が高いのです。
初めての転職や、2〜3回目ほどの転職になる35歳以下の若年層にはピッタリな転職エージェントだといえます。
doda(デューダ)
dodaは転職者満足度ナンバーワンを誇るサービスです。特に経験者採用や即戦力の採用に特化しております。
dodaは転職エージェントとしても利用できる他に、転職サイトとして求人を自分で探して応募することも可能です。また、自身の経歴を登録しておくことで、企業からのスカウトも頻繁にあります。エージェント・求人サイト・スカウトと3つの顔を持つサービスなのです。
また、dodaが主催する転職セミナーも定期的に開催されております。参加すると企業の採用担当者と直接話すことができるので、自身の市場価値を客観的に知ることができ、企業のニーズを把握することができるので、転職活動において大きな学びになります。
非公開求人も多く保有しており、業界トップクラスの求人数の多さです。さまざまな企業の求人を見て、比較することができます。もちろん、応募書類の添削や面接サポートも対応してくれます。更に、転職後のフォローアップも1年間に渡り関わってくれるので、転職後のキャリアアップにも大きく貢献してくれるでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材業界の最大手「リクルートグループ」が運営している転職エージェントです。最大手なだけあり、転職実績は業界ナンバーワンを誇っております。
リクルートエージェントは、全国に16か所の拠点があり、全国・全業種の求人情報を保有しております。そのため、地方での転職先を探すことも可能です。
また経験が浅い方や、40代〜50代の転職にも対応し、海外への転職も可能です。全ての転職希望者に対応できるほどの求人情報を保有しているのです。
また、リクルートエージェントのアドバイザーは若手が中心です。リクルートグループはいわずとしれた大企業です。誰もが入れる会社ではありません。若くしてアドバイザーとして活躍している彼らは、リクルートグループの中でも少数精鋭の優秀な人材なのです。
更に、リクルートグループは交渉力・営業力の高さにも定評があります。年収アップに繋がる転職実績が多数あり、面接で採用されなかった転職希望者に対しても、別部署での面接を交渉して、採用まで漕ぎつかせたケースもあります。
転職希望者の幅広いニーズに応えられる求人情報の豊富さと、アドバイザー・営業共に優秀な人材が揃っているリクルートエージェントは、転職希望者にとって心強い味方になってくれるはずです。
年収200万円の生活を改善する方法を考えよう
年収200万円の生活を改善していくうえで、おすすめな方法が貯金です。
「ただでさえ収入が少ないのに、貯金なんてできない」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、年収が低いからこそ、貯金が生活の改善に直結します。なぜなら、貯金をすることで出費が減り、転職や引っ越しなどのアクションに結びつけるための軍資金ができるからです。年収200万円の生活を改善するためのスタートラインとして、是非貯金を始めてみてください。具体的な方法を解説していきます。
家計簿をつける
計画的に貯金をするには、家計簿をつけることから始める必要があります。家計簿をつけることで、自分が何に多くお金を支払っているのかが可視化され、どの部分が節約可能かも見えてきます。家計簿は昔ながらのノートに書き留めるのもいいですが、スマホのアプリを使うのがおすすめです。アプリには、レシートの写真を登録するだけで自動で数値が記入されるものもあるので、手間をかけずに家計簿をつけられます。
収支を可視化することで、貯金に対するモチベーションも高まりますし、出費を抑制する効果も期待できます。
三日坊主という言葉があるように、人間は新しい習慣を定着させるのが苦手な生き物です。家計簿をつけるという数分で終わるような行動でさえ、面倒くさいという感情が沸いてしまったり、そもそも忘れてしまったりします。
確実に習慣化していくためには、今現在既に習慣化している行動にプラスするのが簡単です。例えば、「歯磨きをしながら家計簿をつける」のようにルール化するのです。もしくは、「お金を使ったらその場でレシートの写真を撮る」とルール化するのもよいでしょう。無意識にできるようになるまで、最初は意識しながら取り組んでくださいね。
具体的な貯金の目的・目標金額・期間を設定する
そもそも、なんのために貯金をするのでしょうか?その具体的な理由や目的が言語化されていないと、モチベーションを維持できません。「生活レベルを改善したいから」だけではまだ弱いです。「なぜ生活レベルを改善したいの?」と「なぜ」を何度か重ねていくことにより、その答えはどんどん本質に近くなります。
目的を言語化できたら、その目的を達成するための目標金額を設定しましょう。「〇〇円貯金したら、〇〇という目標が達成できる」というように、目的の達成に直結する目標設定が大切です。
目標金額が決まったら、最後に期間を設定し、そこから月間の目標貯金額を設定しましょう。
貯金を家賃や光熱費と同じ優先順位にする
家賃や光熱費は何があっても納めないといけないものですよね。逆に食費や美容・被服費などは、給与から固定費を差し引いた残りでやりくりし、それでも余った金額を貯金する、という優先順位になっていないでしょうか?
貯金を確実にしていくためには、その優先順位を家賃や光熱費と同レベルまで高くする必要があります。本気で目標金額の貯金を達成するなら、貯金用の口座を作り、給与が振り込まれたらすぐに貯金用口座に移しましょう。
もちろん、急な出費などがあっても対応できるように、いつでも引き出せる状態にしておいて構いません。給料日後に先に貯金分を確保することで、残ったお金で生活をやりくりする方法を自然に考えるようになるはずです。
1ヵ月分の給与をまるまる貯金できる方法
工夫をすれば、今から11ヵ月後には1ヵ月分の給料をまるまる貯金できるようになります。
その方法は至ってシンプルです。わかりやすいように、あなたの給与受取日は毎月1日としましょう。
1月1日に給料を受け取り、全額を口座から引き出したとします。そのお金で、1ヵ月と3日間生活してください。次は2月分の給料を2月3日に引き出します。その次は3月6日に引き出します。このように3日ずつずらしていくと、11月30日に11月1日に受け取った給料を引き出すことになります。しかし、その翌日にはもう12月1日づけの給料が受け取れるので、まるまる一か月分の給料が手元に残ることになるのです。
3日分の生活費の節約なら、続けられそうな気がしませんか?ちなみに1ヵ月を35日間のルーティンでやりくりすれば、11ヵ月後には1ヵ月半分のお金が手元に残っているはずです。1年後に1ヵ月分〜1ヵ月半分のお金が手元に残っていれば、生活にも余裕が出て、転職なども視野に入ってくるのではないでしょうか?是非挑戦してみてくださいね。
まとめ
年収200万円の人の割合や、その生活レベルの実態や、生活レベルを改善する方法について解説してきました。冒頭に記したように、年収200万円以下の人は全体で約2割、女性だと約4割ととても多いです。「自分の年収はとても低い方なのではないか」と不安になっている方は、そんなことないので安心してくださいね。しかし、ここまで解説してきたように、ギリギリの生活レベルであることも間違いありません。ギリギリの生活レベルだと、病気やケガで収入が止まったり、住まいの更新などで急な出費があったときなどに生活が破綻しかねません。また、コロナ倒産という言葉もあるように、外的要因によって急に仕事が無くなるケースも考えられます。そのような非常事態に備えて、節約や副業による生活レベルの改善、転職による収入アップも視野に入れておくべきです。この記事で紹介した転職エージェントなら、あなたの現状や悩みについても親身になって相談に乗ってくれるはずです。少しでも気になった方は、是非登録してみてくださいね。