楽天グループは創業から僅か25年で数々のサービスを世界30カ国・地域に提供しているグローバル企業です。
現在、プロ野球チームのオーナーやスペイン名門サッカーチームのメインスポンサーも務めている楽天グループは就職先人気ランキングが高いだけでなく、転職を考えている方にも注目されています。
そこでこの記事では楽天グループを転職先として考えている方に向けて企業の基礎情報から楽天に向いている人の特徴と転職活動ポイント、更に転職後のキャリアパスと年収までを解説します。
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この記事の目次
楽天グループを知る・学ぶ
まずは楽天グループについて事業内容や将来性に関する情報をご紹介します。
- 事業内容
- 企業文化
- 業績推移
- 将来性
- 求人情報
楽天グループの事業内容
楽天グループは1997年に創業し、国内最大クラスのネットショッピングモールとして業績を伸ばしてきました。
最近では特に「インターネット、フィンテック、モバイル」の3つの事業を柱としており、現在では70を超えるサービスを提供しています。
①インターネット事業
楽天市場によるEコマース
②フィンテック事業
楽天カード、楽天Pay、楽天銀行、楽天証券などの金融サービス
③モバイル事業
楽天モバイル
マーケットは日本国内だけに留まらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど世界30カ国以上の地域でビジネス展開しており、「クローバルイノベーションカンパニー」を目指しています。
ちなみに楽天の名称は織田信長の経済政策である「楽市・楽座」から影響を受けてネーミングしているそうです。
全世界で15億人越えのユーザーが様々なサービスを利用しているのが楽天グループ最大の強みと言えます。
楽天グループの企業文化
楽天グループでは専門スキルを持った経験豊富である社員が、最大限に個々のポテンシャルを発揮できるように社内制度や環境づくりに力を入れている企業文化があります。
全世界約70カ国より様々な人材を集めて社内公用語を英語にすることによって、「コミュニケーションと人材のグローバル化」も促進中です。
さらに楽天グループ全社員に経営戦略を共有するための朝会、上司と部下の垣根をなくしてコミュニケーションを円滑にするオフィス環境など、「情報共有」に対する取り組みを徹底。
オフィス環境や社内制度を常に改善して社員の当事者意識を高め、自ら考えて行動を起こさせる企業文化が楽天グループにはあります。
楽天グループの業績推移
楽天カードや楽天証券などの「フィンテック事業(金融サービス系)」はしばらく好調が続くと予想されています。
今後は以下の「EC事業の立て直し」と「モバイル事業の収益化」の成功が楽天グループの業績を左右するでしょう。
EC事業の立て直し
コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の拡大によって、「国内のEC需要」の売り上げは好調。
日本国内のEC市場のシェア率はAmazonと楽天の2強が占めており、物流コストの増大をどのようにリカバーしていくかが今後の課題となっています。
またヨーロッパとアジア圏からはEC事業の徹底が続いており苦戦しているのが現状です。
同じくAmazonも海外展開は苦戦を強いられているため、楽天グループのEC事業の海外展開も今後は厳しいと予想されています。
モバイル事業の収益化
楽天グループが今後大きな利益を上げるには「モバイル事業の収益化」が必須と言えるでしょう。
2021年に設備投資費用を大きく修正してトータルで1兆円近くの金額を投資する予定ですが、未だに設備費を回収できていません。
当初は「20Gで2,980円プラン」が注目を集めていましたが、docomoやauの値下げにより、「20G以下の場合は0〜1,980円」の新料金プランを発表しています。
投資費用を回収する損益分岐点として契約数700万件を予定していましたが、2021年9月時点で411万件に達しているのが現状です。
楽天グループがモバイル事業で収益化していくにはまだまだ時間がかかると予想されます。
楽天グループの将来性
楽天グループといえば「楽天市場」というECサイトが最も有名ですが、その他にも楽天証券、楽天銀行、楽天モバイルなど提供しているサービスは多岐に渡ります。
楽天グループの各事業ごとの売り上げを見ていきましょう。
2018 | 2019 | 2020 | |
---|---|---|---|
インターネット事業 (億円) |
1,077 | 1,072 | 401 |
フィンテック事業 (億円) |
679 | 693 | 812 |
モバイル事業 (億円) |
▲137 | ▲765 | ▲2,270 |
まずモバイル事業は設備投資による費用を回収できていないため赤字が続いており、今後は契約数をどのように伸ばしていくかが課題となります。
次にインターネット事業が2020年に大きく売り上げが下がっているのは、「コロナの影響による旅行やスポーツ系のサービスの売り上げ減少」が大きな要因です。
ただし「Eコマース」の需要は増大しており、2020年12月の国内流通総額は4兆5,000億円と2割増加しました。
今後は楽天カード、楽天証券、楽天銀行などの「フィンテック事業」が伸びていくと予想されています。
実際に楽天銀行は1,000万口座を開設、楽天カード会員数は2,100万人を超えており絶好調です。
楽天グループのフィンテック事業の好調は今後もしばらく続くと予想されています。
楽天グループの求人情報
ここからは楽天グループの求人情報について以下の4つの職種をご紹介します。
- ビジネス職
- エンジニア職
- クリエイティブ職
- コーポレート職
ビジネス職(営業・コンサルティング・マーケティング)
ビジネス職はクライアントの課題をヒアリングして、課題を一緒に解決するためのサービスを提案する仕事です。
一般的には「営業、マーケティング、コンサルティング」のことであり、広告作成から企画の提案、新規事業の立ち上げのサポートなどを行います。
楽天グループが提供している全てのサービスが配属対象となりますが、「広告営業」と「楽天Pay」の求人を積極的に募集している印象が強いです。
中途採用でビジネス職の内定をもらうには法人営業経験が必須となるため、不動産、保険、車のディーラーなどで法人営業の経験がある方はチャレンジしてみると良いでしょう。
基本的なヒアリング能力やコミュニケーション能力が高いのはもちろんのこと、話題のニュースや様々な業界の知識について積極的に情報収集できる人材が求められています。
エンジニア職(プロダクト開発)
エンジニア職は配属になった部署によって業務が異なり、組織力強化を推進するサービス構築や新規サービス開発を担当します。
その分野において一定の専門スキルが必要であり、プロジェクト担当の経験など「専門スキル+α」があると、より採用されやすくなるでしょう。
実際のプロジェクトはチームで開発を進めるため、コミュニケーション能力や、最新技術を積極的に吸収していく自己成長マインドのある人材が評価されやすい傾向です。
「開発エンジニア」という技術の枠にとらわれず、関係者を巻き込んでスピーディーにプロジェクトを進める人材が求められています。
クリエイティブ職(プロジェクトマネージャー・ブランディング)
クリエイティブ職は主にデザインのスキルを活用して、楽天グループのプロジェクトをサポートする職種です。
例えば楽天市場や楽天トラベルなどが抱えているユーザビリティの課題解決の1つの手段としてデザインのスキルを提供します。
そのためクリエイティブ職に求められるスキルは高く設定されており、「ユーザー視点を持ったデザインスキル」が強く求められています。
コーポレート職(人事・総務・法務・経理・財務)
コーポレート職は業務範囲が幅広く、具体的には人事、総務、法務、経理、財務などが代表的です。
楽天グループを裏でサポートする大事な職種であり、新しくサービスを展開する場合は独自のコーポレート職を設けることもあります。
楽天グループ全体に影響を与えるため、英語によるコミュニケーションスキルや部署を超えて主体性を発揮できる人材が求められています。
企業文化・風土とやりがい
ここからは「楽天グループ独自の企業文化、風土とやりがい」について以下の4つの項目をご紹介していきます。
- アントレプレナーシップ(起業家精神)を持って行動する
- 公用語は英語
- 若手であってもやる気があれば仕事を任せてもらえる
- 三木谷社長の考え方を聞くチャンスが多い
アントレプレナーシップ(起業家精神)を持って行動する
楽天グループでは「アントレプレナーシップ(起業家精神)を持って行動できる人」が重宝される企業文化があります。
なぜなら楽天グループは70を超えるサービスを提供しており、今後も様々な新しいプロジェクトがスピーディーに展開されていくから。
業務でしっかり成果を出して声を上げれば重要な仕事も任せてもらえるため、自分自身をどんどん成長させることが可能です。
他部署の方とコミュニケーションを取って刺激を受けたり、経験豊富な上司や先輩のサポートも受けられるため、新しいことに積極的にチャレンジできる環境が整っています。
公用語は英語
2010年の年頭スピーチで楽天グループの三木谷社長は「公用語を英語にする」と大胆に宣言しました。
それから2年後の2012年には会議での会話のやりとりや作成資料など全てが英語を前提として行われるように改善されています。
社内で昇進するにはTOEICの基準点をクリアしていなければならないなど、「人事評価」の側面でも英語を重要視しています。
また新規採用する楽天グループのエンジニアは半数以上が外国籍の社員であるのが現状です。
若手であってもやる気があれば仕事を任せてもらえる
楽天グループは若手であっても実績とやる気さえあれば重要な仕事を任せてもらえる企業文化があります。
そのため若くしてプロジェクトリーダーを任される人材も多く、各個人のタスクを管理するマネージメントスキルを若いうちから学ぶことも可能です。
また楽天グループは中国、韓国、ミャンマー、バングラディッシュなど多国籍の人材が豊富であり、国際的かつ刺激的な環境で大きな仕事に携わることができるのが大きなメリット。
現在では70種類以上の豊富なサービスを提供しているため、チームやグループの枠を超えて様々なビジネスに関わることができます。
三木谷社長の考え方を聞くチャンスが多い
楽天グループは「三木谷社長の考え方を聞くチャンスが多い」ことも独自の企業文化として特徴的です。
楽天グループにとって三木谷社長の存在感は非常に大きく、企業方針やビジネスの考え方に共感できる方は仕事にやりがいを持って楽しく働くことができるでしょう。
その一方で三木谷社長の考え方やキャラクターがあまり得意ではない人だと、朝会や社内イベントでは「社長カラーが濃い」ため、割り切って参加をするのは難しいという声もあります。
転職の選考でも「三木谷社長の著書の感想文」を提出させるなど影響力が大きく、三木谷社長の経営理念やビジネスの関心によって個々の業務が左右されてしまう印象が強いです。
向いている人の特徴
楽天グループに向いている人の特徴として下記の3つをご紹介します。
- 常にチャレンジ精神を持って行動できる人
- ビジネスを通じて自己の成長を求めている人
- 楽天イズムに賛同できる人(三木谷社長のトップダウン、スピード経営)
常にチャレンジ精神を持って行動できる人
楽天グループは「常にチャレンジ精神を持って行動できる人」に向いています。
なぜなら楽天グループ自体が常に変化をし続けている会社であり、同じ部署で働いていたとしても毎日のように新しい課題が出てくるから。
また三木谷社長をはじめ、経営陣と新規プロジェクトの詳細を一緒に進めていけるのはモチベーションアップへと繋がり、仕事に対する責任の重さとやりがいを感じることができます。
現在楽天グループで大きく成長している「フィンテック事業(金融系)」も元々は安価な時期にM&Aによって買収して育ててきた銀行やカード会社が大きな利益の柱になっています。
三木谷社長は新規ビジネスに積極的に挑戦していく経営者であるため、新しいことを積極的にチャレンジして成長したい人にはおすすめの会社です。
ビジネスを通じて自己の成長を求めている人
楽天グループは「仕事を通じて自己成長したい人」に非常に向いています。
なぜなら楽天グループでは社内でジョブローテーションが頻繁に行われており、様々な業務を経験することによって自分自身がスキルアップできるから。
ある時はビジネス視点で新しい企画を立案することもあれば、またある時は公式SNSアカウントの運用を任されることもあります。
各業務によって頭の使い方が全く異なるためプレッシャーも大きいですが、自分が企画したサービスが世の中に提供されて役に立てば仕事のやりがいも大きいでしょう。
楽天イズムに賛同できる人(三木谷社長のトップダウン・スピード経営)
楽天グループは「楽天イズムに賛同できる人(三木谷社長によるトップダウン・スピード経営)」におすすめです。
なぜなら楽天グループはM&Aによって企業の買収と合併を繰り返すことによって、常に新しいビジネスにチャレンジしていく企業だから。
楽天グループにおいて三木谷社長の影響力は大きく、近年好調であるフィンテック事業も過去にM&Aによって買収した企業が収益の大きな柱へと成長しています。
楽天の企業理念でも「常に改善、常に前進」や「スピード!!スピード!!スピード!!」をスローガンにしており、常に変化することや業務のスピード感を重要視するマインドが必要です。
入社時に求められるスキル
楽天グループへの転職活動のポイントと求められるスキルについて以下の5つを紹介します。
- TOEICスコアで800点以上取る
- 筆記試験対策としてSPIの勉強をする
- 三木谷社長の著書を熟読する
- 楽天グループの転職難易度は?未経験でも転職できる?
- 楽天グループの面接でよく聞かれること
TOEICスコアで800点以上取る
楽天に入社するには「英語力」が必須です。
なぜなら楽天グループの公用語は英語であり、会議や資料なども英語を使ったコミュニケーションが必要になるから。
求人の募集要項にも「TOEICスコアの目安は800点以上」と記載されていることが多いため、選考が始まってから英語の勉強をしても間に合いません。
ただしビジネス職とエンジニア職はTOEICを受験していなくてもエントリーが可能です。
実際の面接で英語力を試す試験はないそうですが、入社後の配属先で日本語を話せないスタッフがいる可能性があるため、英語でコミュニケーションを取る自信がない人は大変な思いをするかもしれません。
TOEICスコアが転職の選考に影響することはありませんが、内定後は楽天グループに入社するまでに「TOEICスコア800点以上獲得」を要求されるため注意が必要です。
筆記試験対策としてSPIの勉強をする
楽天グループの選考では中途採用でもSPI試験が必須であるため、勉強をして対策しておく必要があります。
SPI試験は楽天グループをはじめ、中途採用でも導入する企業が増えており、能力検査と性格検査の2種類がセットになっています。
特に中途採用のSPI試験では「資料や図から必要な情報を読み取る問題や実際の業務に直結するような内容」が多く出題されることが多いです。
初見でSPI試験の問題を解くのは非常に難しいため、あらかじめ問題集や転職エージェントをうまく利用して対策をしっかりやる必要があります。
また「楽天独自のWebテスト」を受けさせられる場合もありますが難易度の高いものではなく、結果が悪くても内定をもらえている社員がいるため、そこまで重要ではないでしょう。
三木谷社長の著書を熟読する
楽天グループに転職するには三木谷社長の著書を熟読しておく必要があります。
なぜなら中途採用の先行で「三木谷社長の著書の感想文を提出」を求められる場合があるから。
楽天グループの内定獲得者の情報によると、三木谷社長の著書を2冊読んで感想文をオンラインで提出することを求められたそうです。
「楽天グループの企業文化や基本理念の理解と共感度の確認」が主な目的とのこと。
楽天グループの転職難易度は?未経験でも転職できる?
楽天グループへの転職は難易度が高く、業界未経験の転職は難しいと言えます。
なぜなら「専門スキルが高くて実務経験が豊富、かつ高い英語力を求められる」から。
自分の専門スキルや業務経験をしっかり整理して、今までのキャリアを活かせる職種へ転職するのがおすすめです。
楽天グループは世界各国から優秀な人材を集めており、他の大企業からの転職者も多いため、他の会社よりも転職のハードルが高いと言えます。
楽天グループの面接でよく聞かれること
楽天グループの面接経験者の体験談を基に「面接でよく聞かれること」をご紹介します。
- 志望動機
- 転職希望者について
- 自分の将来のキャリアについて
- 楽天グループに関して
志望動機
「志望動機」に関する質問は以下のような例が多いです。
- 楽天グループに転職を希望する理由は?
- なぜ同業他社があるのに楽天を志望したのか?
- 楽天が第一志望か?
- もし楽天の選考に落ちたらどうするのか?
楽天グループでは「志望動機を重要視」しているため、企業研究と志望動機に関しては徹底して深掘りしておく必要があります。
自分の専門スキルや業務経験を整理して、「楽天グループでどんな貢献ができるか?」までしっかり落とし込みましょう。
AmazonやYahoo!など楽天グループと似たようなサービスを提供しているライバル会社の情報もよくリサーチし、「なぜ他社ではなく楽天で働きたいのか?」を面接でしっかりアピールする必要があります。
楽天グループのHPには社員インタビューが掲載されているため、一読して具体的な業務イメージをつかんでおきましょう。
転職希望者について
「転職希望者」に関する質問は以下のような例が多いです。
- 英語に対して苦手意識はないか?
- 海外で仕事をするのに抵抗はあるか?
- 自分の長所や強みは?
- 自分の強みを楽天の仕事でどうやって生かすのか?
「英語に関する質問」と「自分の強みをどうやって生かすか」という質問は鉄板であるため、必ず事前に回答を用意しておきましょう。
楽天グループは社内公用語が英語であるため、英語に対して苦手意識のある方は転職が難しいと言えます。
自分の将来のキャリアについて
「自分の将来のキャリア」に関する質問は以下のような例が多いです。
- これから楽天でどんな人材を目指したいか?
- 楽天をどんな会社にしていきたいか?
- 自分のキャリアに対してどんなアクションをしていくか?
楽天グループはM&Aによって企業を買収して、新しいビジネスに積極的にチャレンジしてきた企業です。
成果主義の会社であるため一人一人が目標を持ち、結果を出すために自発的にアクションを起こすことが強く求められます。
楽天グループに関して
「楽天グループ」に関する質問は以下のような例が多いです。
- 三木谷社長に対してどんなイメージを持っているか?
- 三木谷社長の著書を読んだ感想は?
- 楽天の強みと弱みは何だと思うか?
- 他のECサイトと比較して、楽天市場はどんな印象か?
「三木谷社長」や「楽天主義」に関して詳細を聞かれる質問が多い印象です。
採用時に「三木谷社長の著書を読んだ感想文」を提出させるケースもあるため、必ず書籍を読んでおく必要があります。
またHPで「楽天主義」を熟読して共感できるポイントやなぜ楽天を志望するのかを言語化して、面接で積極的にアピールしましょう。
楽天グループに関する知識が曖昧だと面接で厳しく突っ込まれる場合もあるため、最新の情報はよくチェックしておくことをおすすめします。
キャリアパスとモデル年収
参考:https://r-yell.co.jp/article/rakuten-tensyoku/
最後に楽天グループの転職後のキャリアパスとモデル年収(年齢別、役職別)に関してご紹介します。
- 転職後のモデル年収(年齢別、役職別)
- 転職後のキャリアパス
転職後のモデル年収
楽天の有価証券報告書によれば、「楽天グループの平均年収は745万円」です。
国税庁のデータによる「日本の正社員の平均年収は503万円」であるため、楽天グループの平均年収は比較的高い水準だと言えます。
楽天グループは年功序列ではなく成果主義によって給与が決定するため、若くして年収1,000万円超えも目指すことが可能です。
次に楽天グループの「年齢別モデル年収」と「役職別モデル年収」をご紹介します。
年齢別のモデル年収
年代 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
20代 | 450万円 | 550万円 | 380万円 |
30代 | 550万円 | 650万円 | 450万円 |
40代 | 700万円 | 840万円 | 600万円 |
50代 | 850万円 | 1,000万円 | 665万円 |
参考:転職会議
役職別のモデル年収
役職 | 年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
一般職 | 400〜750万円 | 550万円 | 380万円 |
マネージャー | 700〜800万円 | 650万円 | 450万円 |
シニアマネージャー | 1,000〜1,200万円 | 840万円 | 600万円 |
ヴァイスシニアマネージャー | 1,200万円〜 | 1,000万円 | 665万円 |
執行役員 | 1,500万円〜 |
参照:外資就活ドットコム
楽天グループは成果主義の企業であり、「役職や年齢によって給与が決まるのではなく、年度の個人評価によって給与が決定する」
ことに注意してください。
そのため「役職が上のものよりも、役職が下のものが給与が高くなる逆転現象」が起こり得ます。
上記で紹介した「年齢別モデル年収」と「役職別モデル年収」はあくまでも参考値です。
転職後のキャリアパス
楽天グループは徹底して「成果主義」の企業であり、30代の社員であっても業務で成果を出して評価されれば役員報酬をもらうことが可能です。
また楽天グループには「AAA、AA、A、BBB、BB、B」という6種類の独自のランク制度を設けています。
楽天グループの業務評価は「学歴、年齢、勤続年数」では評価されにくく、あくまでも「専門スキルや仕事の成果」をベースとして正当な評価を受けやすいシステムです。
社員一人一人の専門スキルや仕事の成果を正当に評価して給料や賞与に反映させるため、実力次第で年収1,000万円も十分狙うことが可能でしょう。
まとめ
今回は楽天グループを転職先として考えている方に対して、企業の基本情報や転職活動のポイントなどを丁寧に解説しました。
楽天グループの大きな特徴は「公用語として英語を使用していること」と「M&Aによって新しいビジネスに積極的にチャレンジしていくこと」だと言えます。
そのため「英語が苦手な方」や「新しいことにチャレンジするのに消極的な方」は楽天グループの企業文化に合わないかもしれません。
ただしやる気次第で重要な仕事を任せてもらえますし、業務の成果がダイレクトに給料や賞与に反映されるクリーンなシステムであるため、若手の社員でもモチベーションは上がりやすいでしょう。
自己成長マインドが高く、三木谷社長のビジネスに対する理念に共感できる方は、ぜひ楽天グループへ転職を考えてみてはいかがでしょうか。