「CCNAの難易度は?」「合格率はどのくらい?」
CCNAの資格取得を目指す上でそのように考えてはいませんか?
当記事ではCCNAの難易度・合格率について解説しています。
また、CCNA合格に必要な勉強時間やおすすめの勉強方法、他のIT資格との比較などもしています。
CCNAの資格取得を目指す上で困ったことがあればぜひ、当記事を参考にしてください。
この記事の目次
CCNAとは
CCNAとは「Cisco Certified Network Associate」の略称で、ネットワークエンジニアの技能を認定する世界共通基準の資格です。
CCNAは世界最大手のコンピューターネットワーク関連機器メーカーのCisco(シスコ)社が実施していて、ネットワークエンジニアの入門資格になります。
CCNAを取得することで基本的なネットワーク技術、ネットワーク市場において圧倒的シェアを占めるCiscoルータやCiscoスイッチに関する技術の証明をすることができます。
CCNAの難易度・合格率
CCNAの難易度・合格率それぞれについて解説します。
難易度
- 難易度:比較的易しい
CCNAはネットワークエンジニアの登竜門と言われている試験であり、初心者でも取りやすい資格となっています。
Ciscoの認定試験には5つのグレードがあり、難易度の高い方から「アーキテクト(CCAr)」「エキスパート(CCIE)」「プロフェッショナル(CCNP)」「アソシエイト(CCNA)」「エントリー(CCT)」となっています。
CCNAは下から2番目の難易度になっていて比較的易しいといえます。
しかし、難易度が易しめの資格とはなっていますがCCNAはネットワークに特化した専門性の高い資格なので勉強しなければ取得はできません。
また、CCNAは2020年に改定され難易度が上がったとされています。
2020年の改定ではそれまで9の専門分野に分かれて行われていた試験内容が「CCNA」試験として1つに集約されました。
10の専門分野の試験が1つに集約されたことでCCNA資格自体の難易度が上がりましたが、それと同時にCCNAの資格としての価値もその分上がっています。
合格率
- 合格率:30~60%
- 合格点:1000点満点中800点~900点以上
CCNAの合格率や合格点は非公表なのでわかりません。
しかし、非公表のため正確な数値はわかりませんが合格率は30~60%ぐらいとされています。
合格点は1000点満点中800点~900点以上が合格ラインといわれています。
難易度はそれほど高くないとされていますが、合格には8割以上の正解が必要なのでCCNAの取得は数値以上に難しいと考えた方が良いでしょう。
CCNA合格に必要な勉強時間
CCNAの合格に必要な勉強時間は200時間程度が目安となっています。
毎日2時間勉強すると仮定した場合は、3ヶ月程度の期間になります。
2020年の改定によって試験範囲が広がったのでその分必要勉強時間も長くなります。
人によっては300時間以上などかかることもあるため、継続的な勉強時間の確保など学習スケジュールをしっかりと立てましょう。
特に、CCNAはネットワークなどITに関する専門分野の資格なのでIT系が苦手な方であるともう少し時間が必要かもしれません。
ネットワーク関連の仕事に就いている方などであれば基本知識があるので勉強時間の短縮が可能です。
しかし、CCNAの試験では普段の業務に関連した知識の他にCCNAの試験独自の知識の対策が必要なため1ヶ月程度は勉強が必要です。
おすすめの勉強方法
CCNAのおすすめの勉強方法としては「独学」と「ITスクール」の2つがあります。
独学
独学での勉強方法は自身で学習スケジュールを立てて参考書などを使って1人で勉強をする方法です。
CCNAは専用の参考書や問題集が多く出版されているため、独学でも合格可能です。
独学は費用を抑えたい人におすすめです。
また、独学は自ら学習スケジュールを立て、その通りに進めていける人が向いています。
独学で勉強する場合は、2020年2月の改定後の参考書・問題集を購入するようにしましょう。それ以前のものだと改定後の試験範囲に対応していない場合があります。
ITスクール
ITスクールではプロが用意した合格のために必要な教材やカリキュラムに沿って勉強を進めます。
独学でどの教材を選んでいいのか分からなかったり、学習スケジュールを自分で立てるのが苦手な人はITスクールがおすすめです。
独学に比べると費用はかかりますが、勉強を進めていく上でわからないことがあった場合に講師に質問をすることができます。
CCNAに最短で合格するならITスクールがおすすめです。
CCNAの試験概要
CCNAの試験時間や出題範囲、受験料など試験概要を解説していきます。
試験概要
主な試験概要は以下の通りです。
他のIT資格と違いCCNAの試験は随時受けられるのが特徴です。
- 試験時間:120分
- 試験日:随時
- 問題数:約100問
- 出題形式:CBT方式
- 試験会場:会場受験またはオンライン受験
- 合格点:非公開
その他、詳しくは「ピアソンVUE」から確認できます。
出題内容・配分
出題内容・配分は以下の通りで満遍なく問題が出題されます。
- IP コネクティビティ:25%
- ネットワークの基礎:20%
- ネットワーク アクセス:20%
- セキュリティの基礎:15%
- IP サービス: 10%
- 自動化とプログラマビリティー:10%
試験申し込み・受験料
CCNAの申し込みは「ピアソンVUE」から行います。
申し込みの際に「ピアソン VUE サイト」のアカウントを作成する必要があります。
受験料は36,960円です。
支払方法はオンライン受験であればクレジット決済、会場受験であれば現金決済が可能です。
CCNAと他のIT資格との難易度の比較
CCNAの難易度を他のIT資格と比較しました。
CCNAとよく比較される資格として「基本情報技術者試験」「ITパスポート」「ネットワークスペシャリスト」「LinuC」などがあります。
それぞれの合格率を比較しました↓
[table id=23 /]CCNAとITパスポートの比較
ITパスポートは国家資格ですが、IT系の資格の中でも取りやすい資格となっています。
ここ5年の合格率は約50~60%なので難易度は低めです。
[table id=19 /]合格率から見てもCCNAよりもITパスポートの方が難易度が低いといえます。
CCNAと基本情報技術者試験の比較
基本情報技術者試験はIT業界未経験者でも取得可能であり、難易度は比較的に低いですがITパスポートよりは難易度が高い国家資格です。
基本情報技術者試験ではプログラミングなど情報処理技術が求められます。
[table id=20 /]基本情報技術者試験の合格率は約30%なのでCCNAよりも難易度はやや高いといえます。
CCNAとネットワークスペシャリストの比較
ネットーワークスペシャリストはネットワーク分野における唯一の国家資格で、情報処理技術者試験のなかでも難易度が最も高い分類の国家資格です。
[table id=21 /]ネットワークスペシャリストの合格率は約15%でCCNAよりも難易度はかなり高いです。
CCNAと比較しても試験範囲が広く、1日に4種類の試験を受験しなければなりません。
また、記述問題もあり、実務経験者でも勉強をしなければ解けない内容です。
独学のみでネットワークスペシャリストの資格を取得することは難しいため、スクールに通う方が多いです。
CCNAとLinuCの比較
LinuCとは、 LPI-Japanの認定するLinux技術者について認定する資格です。
LinuCの合格率は非公開ですがLinuCと同程度の難易度と言われているLPICの合格率が約35%なのでCCNAの方が難易度は高いといわれています。
CCNAを取得するメリット
基本的スキル・知識の証明になる
CCNAを取得することでネットワーク関連の一定の基本的スキル・知識の証明になります。
CCNAではネットワーク機器の使い方やネットワーク関連の基本技術だけでなく実践スキルも問われるので、CCNAを取得することによって一定以上の基本的スキル・知識を持っていることを証明できます。
また、CCNAは世界共通の資格なので、どの国でも一定のスキルがあると認められることも大きなメリットです。
自分のスキルをチェックできる
CCNAの資格を取得することで自分のスキルをチェックすることができます。
CCNAの出題範囲は広いので合格するには幅広い知識が必要です。
そのため、自分がどのくらいのスキルを持っているのか、得意・不得意の分野なども資格取得によってチェックすることができます。
就職・転職が有利になる
CCNAの資格は、ネットワークに関する一定の知識の証明になるのでIT系の企業などへの就職・転職が有利になります。
CCNAを取得することで未経験でもある程度業務を円滑に始めることができるので能力のあるアピールになります。
また、CCNAの有資格者は市場価値も高く、世界でも必要とされているので転職にも有利です。市場価値が高いということはキャリアアップや年収アップにも繋がります。
CCNAに関するよくある質問
CCNAに関するよくある質問をまとめました。
CCNAは独学で合格できる?
CCNAは独学でも合格は可能です。
しかし、専門的な知識が必要になるのでそれほど容易ではありません。
CCNAの難易度自体はそこまで高くありませんがしっかりとした試験対策が必要です。
勉強方法としては基本的に参考書を進めていきます。
独学が不安な人であればITスクールに通うことをおすすめします。
CCNAの有効期限って?
CCNAの資格には有効期限があり、その期間は3年となっています。
資格取得後、3年以上が経過すると失効になります。
失効後は履歴書などの経歴に記載することはできません。
CCNAの資格を保有し続けたい場合は再度CCNAの試験に合格するか、CCNAの上位試験に合格する必要があります。
CCNAの難易度 まとめ
これまでCCNAについてまとめてきました。
CCNAはネットワークエンジニアを目指す上で取得しておくべきおすすめの資格です。
ネットワークエンジニアを目指す方はもちろん、キャリアアップしたい方にもCCNAの受験はおすすめです。
CCNAの難易度はそこまで高くありませんが資格取得の際には勉強方法や取得のメリットなど、当記事を参考にしてくださいね。