「司法試験対策をしたいけれどどれくらいの勉強時間が必要?」
「司法試験の勉強スケジュールはどんな感じになる?」
司法試験に向けて勉強したい人は、時間やスケジュールに悩むのではないでしょうか。
この記事を読めば、司法試験対策に必要とされるおおよその勉強時間について知ることができます。
司法試験は難易度が高く、国家資格の中でも最難関に位置している試験です。
もちろん勉強時間は相当な量が必要で、中には何年もかけて合格する人もいるほどです。
この記事では、司法試験合格までに必要な勉強時間や膨大な時間がかかる理由についてまとめています。
また、勉強スケジュールや対策方法についても触れているので、勉強計画を立てる際に役立ててください。
司法試験合格までの勉強時間を把握して、自分に合ったスケジュールを立ててみてください。
この記事の目次
司法試験合格までに必要な勉強時間
司法試験合格までに必要とされる勉強時間は、おおよそ3,000時間〜8,000時間といわれています。
中には10,000時間かけた人もいるようです。
学習経験や勉強できる環境によって左右されるため、時間の目安に幅があると考えられます。
つまり、何時間勉強したから合格できるという試験ではありません。
膨大な時間が必要な難しい資格であることを心得て、根気強く勉強する必要があるでしょう。
司法試験に合格するまでに何年かかる?
司法試験に合格するまでには6年程度かかるといわれています。
司法試験を受験する資格は以下のとおりです。
- 法科大学院を修了する
- 法科大学院に通いながら受験できる条件を満たす
- 予備試験に合格する
法科大学院で学ぶ場合は、大学4年間+法科大学院2年通うことになるため、最低でも6年かかります。
予備試験を利用して受験する場合は、最低3年以上かかると考えておきましょう。
そのため、予備試験を利用して3年〜5年、法科大学院を利用して6年〜8年で合格できれば、短期合格といって良いでしょう。
ただ、短期合格といわれるケースは、1日中勉強できる環境である場合が多いです。
社会人や勉強経験がない人であれば、8年〜10年程度かかるかもしれません。
いずれにせよ数ヶ月で合格できる試験ではなく、少なくとも3年程度はかかると考えておいた方が良いでしょう。
弁護士になるまで何年かかる?
弁護士資格を得るまでは5年〜7年ほどの時間がかかるとされています。
典型的なルートとしては、大学の法学部に4年間通い、法科大学院に2年間通います。
その後、司法試験を受けて合格したら、司法修習で研修を行い、弁護士登録をすることが可能です。
司法試験を1回で合格したとしても、合計7年8ヶ月かかります。
ただ、予備試験を利用したり、法科大学院通学時に司法試験に合格できれば、数年早く弁護士になることができます。
予備試験合格までに必要な勉強時間
予備試験に合格するまでに必要な勉強時間は、3,000時間〜10,000時間程度といわれています。
予備試験は、「法科大学院修了者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定する」試験です。
予備試験に合格すると、司法試験受験資格を得ることができます。
司法試験と同様に、この勉強時間を満たしたから合格できるという試験ではありません。
合格までに必要な勉強時間は人それぞれで、膨大な勉強時間が必要な試験であると考えておきましょう。
予備試験合格までに何年かかる?
予備試験合格までは2年〜3年半程度かかると考えておきましょう。
学生で勉強時間を十分に確保できるのであれば、2年〜2年半程度で合格できるかもしれませんが、社会人で勉強時間の確保が難しい場合は3年〜3年半ほどかかります。
もちろん、学習経験や環境などによって左右されることは心得ておきましょう。
司法試験・予備試験合格までに時間がかかる理由5つ
司法試験や予備試験は非常に難易度が高く、膨大な勉強時間が必要であることがわかりました。
ここからは、司法試験や予備試験合格までに時間がかかると考えられる理由について解説していきます。
どうしてこんなに勉強時間が必要なのか疑問に思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.対策すべき科目の範囲が広い
司法試験や予備試験では幅広い科目の対策をしなくてはなりません。
司法試験の場合は以下の対策が必要です。
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 商法
- 民事訴訟法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 選択科目(倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・公法系国際関係法・私法系国際関係法のいずれか)
- 論文式試験
また、予備試験の場合は以下の科目の対策が必要です。
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 民事訴訟法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 行政法
- 一般教養
- 論文式試験
いずれも幅広い範囲の法律知識とスキルが必要になります。
司法試験では、各科目について足切りラインが存在し、1教科でも足切りラインを下回ってしまうと合格できません。
短答式試験と論文式試験の2種類の試験対策をしなくてはならない点も、難しい理由といえるでしょう。
2.難易度が高い試験である
司法試験と予備試験は難易度が高い試験であり、最難関ともいわれています。
以下の表は、2011年から2021年までの司法試験の合格率についてまとめたものです。
実施年度 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
合格率 | 23.5% | 25.1% | 26.8% | 22.6% | 23.1% | 22.9% | 25.9% | 29.1% | 33.6% | 39.2% | 41.5% |
そこまで合格率は低くありませんが、司法試験を受験するには資格が必要です。
法科大学院修了か予備試験合格程度の学力が必要になるため、法律の知識がある程度ある人が受験しています。
そうなると、司法試験の合格率はかなり低いと考えてよいでしょう。
また、以下の表は予備試験の実施年度と合格率についてまとめたものです。
実施年度 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
合格率 | 1.8% | 3.0% | 3.8% | 3.4% | 3.8% | 3.9% | 77.6% | 4.1% | 4.0% |
予備試験の場合は、司法試験と異なり誰でも受けられる試験です。
そのため、合格率がかなり低くなっていると考えられます。
いずれにせよ、司法試験や予備試験は難しい試験であると考えてよいでしょう。
3.答えがない問題が多い
法律の勉強は答えがないことが多いです。
もちろん知識の面では暗記や決まった答えがある傾向にありますが、問題を解決するためには法的な考えや判例の考えを理解する必要があります。
例えば、ある問題に対して「判例の考え」や「学説の考え」など複数の考え方が存在する場合があります。
そうなった場合に、どれを選んだらよいのかわからなくなるでしょう。
答えや正解がないことを勉強していると、不安や難しさを感じるかもしれません。
4.論文式試験が難しい
司法試験、予備試験では論文式試験が課されます。
司法試験の論文式試験では、問題に対する答えを白紙の解答用紙に書かなくてはなりません。
何をどの程度書くのか、どこから書くのかなど、解答の構成を全て自分で決めなくてはならないのです。
また、問題を解くための法的な知識があるだけでは足らず、採点者に伝わるような文章を構成する必要があります。
文章を書くことに慣れていないと、矛盾のある文章になってしまったり伝わりにくい後世になってしまったりする可能性が高いです。
論文対策をするためには、プロや合格者に見てもらう必要があり、予備校や通信講座でないと適切な対策をするのが困難でしょう。
5.【司法試験の場合】受験資格を得るのも難しい
予備試験は誰でも受けられる試験ですが、司法試験を受けるには受験資格を得なくてはなりません。
先述したとおり、司法試験の受験資格は以下のとおりです。
- 法科大学院を修了する
- 法科大学院に通いながら受験できる条件を満たす
- 予備試験に合格する
つまり、司法試験の受験資格を得るためには一定の法律の知識やスキルが必要ということです。
法科大学院の入学試験や修了、予備試験合格などかなり困難な道のりになることは把握しておきましょう。
司法試験・予備試験の勉強を独学で行うのは困難?その理由3つ
司法試験や予備試験は科目数が多いことや論文式試験があることなどで、かなり難しい試験だとされています。
その対策として予備試験対策に予備校に通ったり法科大学院に通ったりすると、高額な費用がかかります。
費用を抑えたいと思っている人は、独学での合格を検討するでしょう。
しかし、司法試験や予備試験の勉強や対策を独学で行うのは困難だといえます。
ここからは、司法試験や予備試験の勉強や対策を独学で行うのが困難とされる理由について解説していきます。
1.効率的に勉強するのが難しい
司法試験や予備試験の出題範囲は非常に広く、合格するためには効率良く勉強する必要があります。
独学で行う場合は、スケジュールを立てるのも自分であり、効率の良い方法で実践できていない可能性が高いです。
そのため、試験範囲を全て網羅できなかったり、重要なポイント以外を勉強してしまったりするかもしれません。
予備校や通信講座の場合は、あらかじめカリキュラムが組まれており、それに適したテキストも用意されています。
勉強経験がない人やスケジュールを立てるのが苦手な人は、予備校や通信講座を利用した方が良いかもしれません。
2.論文試験に添削が受けられない
先述したとおり、司法試験や予備試験では論文試験が課されており、難易度が高い試験内容です。
その対策として有効なのは、プロや受験生に添削してもらうことです。
しかし、独学の場合はプロや受験生に添削してもらうことはおろか、第三者の意見をもらうことが困難です。
そのため、どこが間違っているのかどこを改善したらもっと良い解答になるのか、正解しているのかなどを把握することができません。
間違った知識が身についてしまったり伝わらない文章を作成し続けてしまったりする結果になりかねません。
これでは論文対策として十分とはいえないため、予備校や通信講座で添削を受けることをおすすめします。
3.モチベーションの維持がしづらい
司法試験や予備試験では膨大な勉強時間が必要になるため、何年もモチベーションを持って勉強に取り組まなくてはなりません。
独学の場合は1人でコツコツ勉強しなくてはならず、途中で挫折することもあるでしょう。
一方予備校や通信講座であれば、講師やクラスメイトと関わりながら合格を目指すことが可能です。
他の人の意見や姿勢に刺激を受けることで、勉強を続けやすい傾向にあります。
司法試験の勉強スケジュールと配分
司法試験は受験資格が必要な試験で、高い難易度を誇る試験です。
予備校や通信講座で学んでいても、自分で勉強時間を確保して勉強することが重要です。
ここからは、司法試験の勉強スケジュールや勉強配分について解説していきます。
スケジュール例についても紹介しているので、計画を立てる際に役立ててください。
対策すべき科目について
試験科目は以下の7つです。
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 商法
- 民事訴訟法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 選択科目
なお、選択科目は以下の8つから選んで受験することになります。
- 倒産法
- 租税法
- 経済法
- 知的財産法
- 労働法
- 環境法
- 国際関係法(公法系)
- 国際関係法(私法系)
これらの試験対策をしなくてはならないため、効率的で漏れのないスケジュールを立てる必要があります。
年単位の勉強スケジュール例
司法試験の対策例について年単位で紹介します。
司法試験は受験資格獲得後、5年間で5回受けられるので、毎年挑戦する人も少なくありません。
ここでは1年間の対策スケジュールを例に挙げて紹介しています。
時期 | 勉強内容 |
---|---|
7月〜9月 | 憲法・民法・刑法のインプット/論文式試験対策 |
9月〜12月 | 憲法・民法・刑法の短答式試験対策/論文式試験対策 |
12月〜3月 | 民事訴訟法・刑事訴訟法のインプット |
3月〜6月 | 行政法のインプット/論文式試験対策 |
7月 | 模試などを行う |
8月〜10月 | 復習や過去問で対策する |
10月〜12月 | 模試を行う/過去問対策 |
12月〜試験まで | 過去問や模試などを繰り返す/インプットとアウトプットを繰り返す |
各分野のインプットにかける時間は目安なので、得意分野はサクッと終わらせて苦手な分野に時間を割きましょう。
インプットした内容を忘れないよう、定期的に過去問や演習問題でアウトプットするようにしてください。
インプットとアウトプットを繰り返すことで、知識や記憶の定着が期待できます。
1日の勉強スケジュール例
以下の表は、じっくり勉強できる1日のスケジュール例です。
勉強時間を確保できる人はぜひ参考にしてみてください。
時間 | 勉強内容 |
---|---|
9:00-10:00 | 過去問を解く |
10:00-12:00 | 知識を確認しながら過去問の復習を行う |
12:00-13:00 | 昼休憩をとる |
13:00-15:00 | 過去問などを使って短答式試験の対策を行う |
15:00-15:30 | 休憩をとる |
15:30-20:00 | 過去問や論文をじっくり解く |
20:00-22:00 | 夕食やお風呂などを済ませる |
22:00-23:00 | 論証パターンや短答式試験対策をする |
23:00 | 就寝 |
これは1日勉強できる人のスケジュール例です。
社会人として働きながら勉強をする場合は、通勤時間に暗記、休憩時間に一問一答、帰宅後に過去問を解くなど、細かい時間を活用して勉強すると良いでしょう。
休日を活用して論文対策や過去問をじっくり解いていきましょう。
長い期間勉強することになるので、無理なく継続できる計画を立てることをおすすめします。
予備試験の勉強スケジュールと配分
司法試験に続き、予備試験もかなり難易度が高く、膨大な勉強時間が必要になる試験です。
そのため、予備校や通信講座以外の勉強時間を確保することが重要です。
ここからは、予備試験の勉強スケジュールや勉強配分について解説します。
スケジュール例もあるので、勉強計画の参考にしてみてください。
対策すべき科目について
予備試験の短答式試験の科目は以下の通りです。
- 憲法
- 民法
- 刑法
- 民事訴訟法
- 刑事訴訟法
- 商法
- 行政法
- 一般教養
予備試験の論文式試験の科目は以下の通りです。
- 民事実務
- 刑事実務
- 選択式科目
選択式科目は、労働法・経済法・倒産法・知的財産法・租税法・国際関係法(公法系)国際関係法(私法系)・環境法の8つから選んで受験します。
年単位の勉強スケジュール例
予備試験に合格するための勉強スケジュール例について紹介します。
勉強時間を十分に確保でき、短期合格を目指す人のスケジュール例です。
時期 | 勉強内容 |
---|---|
年内(12月まで) | 基本的な法律の知識を身につける・論文の解き方を学ぶ |
1月〜5月まで | 過去問を解く |
6月〜7月まで | 短答式試験の模擬試験や総復習を行う |
7月〜9月まで | 模擬試験の受講や論文問題の総復習を行う |
基本的な知識を身につけてから、問題演習や過去問を繰り返し解くのがおすすめの流れです。
知識を完璧につけてから問題演習や過去問を解くのではなく、おおよそ知識をつけたら実践問題に進みましょう。
また、論文作成に慣れていない人が多いため、早い段階から論文式試験の対策を進めておくことをおすすめします。
1日の勉強スケジュール例
予備試験対策のための1日の勉強スケジュール例について紹介します。
社会人として働きながら勉強する人の例です。
時間 | 勉強内容 |
---|---|
6:00 | 起床 |
6:00-8:00 | 過去問を解いて復習する |
8:00-9:00 | 移動(暗記や一問一答形式で対策) |
9:00-13:00 | 仕事 |
13:00-14:00 | お昼休み(暗記や一問一答形式で対策) |
14:00-18:00 | 仕事 |
18:00-19:00 | 移動(暗記や一問一答形式で対策) |
19:00-21:00 | 論文式試験対策や過去問を解く |
21:00-22:30 | 夕食やお風呂を済ませる |
22:30-24:00 | 暗記系や知識を身につける |
移動時間や休み時間を活用して勉強時間を確保することが重要です。
体調管理や集中力を維持するためにも、睡眠時間を過剰に削って勉強するのは避けましょう。
継続して勉強できるよう、仕事とのバランスが取れるスケジュールを組んでください。
司法試験・予備試験を目指そうと思ったらやるべきこと5つ
司法試験や予備試験の合格を目指すのであれば、効率的な計画を立ててコツコツ勉強する必要があります。
ここからは、司法試験や予備試験を目指そうと思ったら、まずやるべきことについて解説して行きます。
何から着手したら良いか悩んだ場合は、準備段階として実践してみてください。
1.法律の勉強との相性を確認する
先述した通り、司法試験や予備試験の対策には膨大な時間や労力がかかります。
さらにたくさん勉強したから合格できるという試験でもありません。
そのため、まずは法律の勉強が自分に合っているのか確認してみることをおすすめします。
入門書のような書籍を読んでみたり、予備校の講座を体験してみたり、法律の勉強に取り組めそうか挑戦してみましょう。
もちろん相性が悪いから勉強しない方が良いというわけではありません。
継続して勉強していけそうか、膨大な時間や労力をかける覚悟ができそうか判断してみてください。
2.受験資格があるかチェックする
司法試験を受けるためには受験資格が必要です。
これから勉強を始めるのであれば、法科大学院で学ぶのか予備試験を受けるのかを決めましょう。
かかる費用や自分に合っているか、取得までの時間などを考慮して、無理なく挑戦できそうな方を選んでください。
なお、予備試験の場合は受験資格は必要ありません。
3.勉強時間を確保する
司法試験や予備試験の合格を目指すのであれば、3,000時間〜10,000時間程度の膨大な勉強時間が必要です。
あくまで目安となる時間ですが、勉強時間をたくさん確保できるようにしておかなくてはなりません。
自分のライフスタイルを見直して、どこで勉強できそうなのかどれくらいの勉強時間を確保できるのか確認しておきましょう。
最低でも1週間で30時間以上の勉強時間を確保できると理想的でしょう。
4.勉強できる環境を確保する
勉強時間の確保だけでなく、集中して取り組める環境を用意するのも重要です。
いくらたくさん勉強しても身についていなければ意味がありません。
家で勉強できるなら良いですが、集中できない人や環境が充実していない場合は、予備校やコワーキングスペースなどを利用すると良いでしょう。
また、社会人であれば自宅の近くで環境を整えるのか仕事場の近くで環境を整えるのかも検討しましょう。
費用や環境など総合的な観点から、自分に合った場所を選びましょう。
5.独学か予備校か決める
司法試験や予備試験を目指す際に独学で学ぶのか予備校で学ぶのかも決めておきましょう。
ただ、先述した通り独学で試験対策するのは困難です。
短期合格を目指す人や学習経験がない人は特に、予備校や通信講座の利用をおすすめします。
予備校や通信講座では体験コースが開かれていることもあるので、相性や費用、環境などをみておきましょう。
司法試験・予備試験に最短で合格するためのコツ
司法試験や予備試験に合格するためには何年も勉強しなくてはなりません。
最後に、司法試験や予備試験に最短で合格するためのコツや対策方法について解説します。
勉強方法に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
インプットとアウトプットを繰り返そう
知識や暗記を行うインプットと、問題を解くなどのアウトプットを繰り返す勉強方法がおすすめです。
インプットだけだと実践的な知識や問題を解くスキルは身につきません。
反対にアウトプットだけだと、知識がないので問題を解けないでしょう。
この2つの学習方法を繰り返して、効率的に知識やスキルを身につけていきましょう。
合格ラインや足切りラインを確認しよう
司法試験には合格ラインや足切りラインが存在します。
合格ラインは発表されていませんが、7割程度の得点で合格できるといわれています。
満点を取る必要はないので、配点率が高いところから着手するのが効率的な方法です。
また、足切りラインは、1教科でも下回ると合格ができません。
そのため、全教科満遍なく勉強する必要があります。
勉強していく間に得意な科目と苦手な科目が見つかるはずなので、苦手な科目に時間を割けるように調整すると良いでしょう。
過去問を解いて対策しよう
司法試験や予備試験の対策方法として過去問を解くことを忘れないようにしましょう。
司法試験や予備試験の出題傾向を把握するだけでなく、合格するレベルに達しているのかどこが苦手なのかを把握することができます。
また、どこが重要ポイントなのかわかり、効率的な対策やスケジュール作成にも繋がります。
過去問は1度解くだけでなく、何回も繰り返して解くようにしましょう。
数年分の過去問を解くことがおすすめなので、問題集を買うときは何年分収録されているか確認してください。
無理なスケジュールを立てないようにしよう
司法試験や予備試験対策には膨大な時間がかかり、数年かけて合格を目指すことになります。
早く合格したいから無理なスケジュールを立てるのはNGです。
体調を崩す可能性があることや、勉強の効率が低下することが理由です。
数年勉強することを想定し、ライフスタイルに合わせた無理のない計画を立てて勉強を進めていきましょう。
何時間勉強したかより勉強内容の質に着目しよう
司法試験や予備試験に合格するためには、膨大な勉強時間が必要になります。
ただ、勉強時間をたくさん確保するだけでなく、勉強内容の質にも着目する必要があります。
例えば、3時間民法の教科書を読むだけでは、知識や法的なスキルは身につきません。
1時間でも、民法の知識をインプットし、短答式試験の対策として3問解いて復習した方が知識やスキルが身につくでしょう。
インプットとアウトプットを繰り返して段階的な学習ができるように意識してください。
司法試験の勉強時間は多めに確保しましょう
司法試験の勉強時間は3,000時間〜10,000時間と膨大な時間が必要になります。
この勉強時間をこなしたから合格できるとは限らないのも難易度が高い理由です。
そのため、無理のないスケジュールで効率良く勉強を進めていく必要があります。
最短で合格を目指すのであれば、予備校や通信講座を利用するのもおすすめです。
勉強時間を確保して、司法試験や予備試験合格を目指してください。