HSK3級の過去問からみる出題傾向
中国語検定資格であるHSKは1~6級まであり、1級が一番易しく6級が一番難しくなります。HSK3級は基本的な会話を中国語でできるレベルで、HSKは中国政府が認定する資格であるため、世界でも公的な証明として活用することができます。
ここでは、HSK3級に合格するために、過去問を見ながら出題の傾向を見てみましょう。
HSK3級の出題形式と試験内容
HSK3級の試験内容は、聞き取り・読解・作文の3つからなります。出題形式については、聞き取りは放送で行われ、読解と作文は記述方式で行われます。
それぞれの試験内容を見てみましょう。
聞き取り(ヒアリング)では中国語の放送が流れ、会話や短文の内容についての問題を筆記試験はマークシートで解答します。ネット試験は択一式となります。聞き取りは全部で4部分にわかれて行われます。
なお、1つの問題に対して会話が2回ずつ放送され、聞き取り終了後に答えを記入する時間として予備時間の5分が与えられます。
第1部分では写真を選択する問題が10問出され、数枚の写真から内容が一致するものを選びます。
第2部分では正誤判断の問題が10問出され、放送された短文と問題用紙に書かれた短文が一致したものを選びます。
第3部分では会話の内容に関する問題が10問出され、短い会話内容に関する問いの正しい答えを3つの選択枠から選びます。
第4部分では会話の内容に関する問題が10問出され、やや長い会話内容に関する問いの正しい答えを3つの選択枠から選びます。
読解(リーディング)は全3部分にわかれており、関連する文を選択する問題や、空欄に当てはまる語を選ぶ問題などが出題されます。
第1部分では、関係のある文を組み合わせる問題が出され、与えられた短文に対して、関連(対応)する文を選択肢の中から選びます。
第2部分では、文中の空所部分を補うのに適切な単語を選択肢の中から1つ選びます。
第3部分では、短文の内容に関する問題が出され、短文とその内容に関する問いの答えとして正しいものを選択肢の中から選びます。
作文(ライティング)は全2部分にわかれており、記述方式で解答します。
第1部分は語句の並べ替え問題で、与えられた複数の語尾を並べ替えて正しい文を作ります。
第2部分は空所補充問題で、文の意味を理解して、文中の空所に当てはまる漢字を書きます。
HSK3級の合格基準は、それぞれが100点の300点満点で、合計して180点以上取れれば合格となります。
HSK3級の過去問から見る出題傾向
HSK3級の過去問題は、サンプル問題として問題文と聞き取りの音声データを、公式サイトからダウンロードすることができます。HSK3級は、生活や学習、あるいは仕事などの場面において基本的なコミュニケーションを取れるレベルが目標となっているため、日常的な会話でみるような短文が多く出題されます。HSK3級の目的からも、試験毎に大きく変更されることは無いようです。
試験に合格するためには過去問をやっておくと、より安心でしょう。公式の過去問題集では、問題集のみのものと音声CDが付いたものがあるので、自分が強化したい内容に合わせて選びましょう。
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