情報セキュリティマネジメントの試験日・合格発表や申込み期間
社会の情報化の進展が著しい中、情報セキュリティの重要性は日に日に高まっています。
こうした社会のニーズの高まりを背景として、情報セキュリティマネジメント試験は平成27年に情報処理技術者試験の新たな試験区分として創設され、平成28年より試験が開始されました。
以下では、情報セキュリティマネジメント試験の試験日や申込み方法および、実施形式、試験当日から合格発表の流れなどについてご説明いたします。

情報セキュリティマネジメント試験の試験日と申込み期間

情報セキュリティマネジメント試験は通常、年2回(上期、下期)の一定期間、CBT方式により実施されます。CBT方式とは、試験会場に設置されたコンピュータを使用して実施する試験のこと。受
験申込み時に、ご自身で試験日時、試験会場を選択します。身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方については、筆記による方式の試験(特別措置試験)を、春期(4月)、秋期(10月)の年2回、実施されます。
受験の申込み(予約)は、以下のWebサイトにて受け付けています。
参考:情報セキュリティマネジメント試験(SG)受験申込み受付
なお、令和2年度試験では中止や延期がありました。令和3年度は上記のかたちで実施されますが、今後も変更されることもあるため、公式サイトを随時チェックするようにしましょう。
情報セキュリティマネジメント試験の申込み方法と試験場所

情報セキュリティマネジメント試験を受けるには、まずは専用ホームページから申込みます。申込画面で必要事項を入力した後、クレジットカードやコンビニでの支払い、ペイジーにより受験料を払い込みましょう。
受験場所は、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地に設定されています。ホームページで近くにあるか確認し、遠方になりそうな場合は、当日交通費がかかる想定をしておくとよいでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験の勉強開始時期

情報セキュリティマネジメント試験の勉強時間の目安としては、事前にIT関連の知識がない方では、およそ3ヵ月程度かかる人が多いようです。そのため、勉強開始時期は、仮に、上期試験の7月末に受験される方は4月上旬、下期試験が2月に実施された場合は、12月上旬くらいがおすすめです。
※試験実施月は仮定の話のため、確実にその月に試験が行われることを保証するものではありません。
情報セキュリティマネジメント試験では、情報セキュリティ分野と法務分野が重点的に出題されます。情報セキュリティ分野は専門的な用語や略語が複数出てきますので、1ヵ月程度かけて重点的に勉強すると定着しやすいです。
法務分野では、あまり馴染みのない刑法や不正アクセス禁止法から出題されますので、知識を定着させるには1週間程度かかるでしょう。また、マネジメント分野に関連する知識は、内部統制や不正防止などの観点から実務でも重要となりますので、しっかりと勉強しておくことがおすすめです。
情報セキュリティマネジメント試験は午前問題と午後問題に分かれている

情報セキュリティマネジメント試験は、午前問題と午後問題に分かれています。
午前問題では情報セキュリティマネジメントに関連する知識が定着しているかを確認する問題(4択)が50問出題されます。1問2点の配点で、100点中60点が合格ラインです。
午後問題では、企業での実務を例にした文章問題が3問出題されます。こちらは1問につき34点の配点で、上限100点中60点が合格ラインです。
午前・午後、どちらも60点の基準点以上の場合に合格となります。
情報セキュリティマネジメント試験の午前問題の特徴と勉強方針

午前問題は、基本的な情報セキュリティマネジメントに関する知識を問われる四肢択一のテスト形式です。問題文は短く、求められる知識について、主にその定義や分類について問われます。幅広い範囲から出題されるため、その範囲をどれだけカバーできているかが、得点に直結します。
幅広い範囲の知識は、過去問を活用することでうまくカバーできるでしょう。午前問題は1回の試験で50問出題されるため、すでに数パターンの過去問があります。
過去問を解いてみて、わからなかった箇所を参考書やオンライン講座で再確認してみることで、理解している範囲を広げられるでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験の午後問題の特徴と勉強方針

情報セキュリティマネジメント試験の午後問題は3問しかありませんが、文章量がかなり多く、問題をすべて読むだけでもかなりの時間を費やします。また、マネジメント分野での深い知識が要求される出題が多いのも、特徴の1つです。
また、午後問題の大きな特徴として、過去問が少ないことが挙げられます。それは、試験が始まってからまだ間もないことと、1回の試験で3問しかないことが理由です。そのため、過去問だけ解けばいいという勉強方法では追いつかない部分も出てくるでしょう。
そこで、午後問題の対策としては、マネジメント分野の知識を深めておくことが大切になります。参考書やオンライン講座では、分野ごとに説明がなされていることが多いため、マネジメント分野だけを集中的に学習することが可能。これらのツールを使って、知識をできるだけ深めることでしっかり対策しておきましょう。
情報セキュリティマネジメント試験 試験当日の注意事項

試験当日は、必ず、集合時刻(試験開始の15分前)までに試験会場に到着するようにしましょう。
集合時刻までに集合しない場合は受験できません。受験できない場合でも受験手数料は返還できないため、注意が必要です。
持ち物は、有効期限内である顔写真付きの本人確認書類の原本(コピーおよび電子媒体の本人確認書類は不可)が必要です。携帯電話、筆記用具、腕時計を含むすべての荷物をロッカーに預けます。持ち込んだ場合、不正行為となるので、注意してください。シャープペンシルとメモ用紙は会場に用意されています。詳しくはサイトで確認をしましょう。
情報セキュリティマネジメント試験の試験直後

試験直後には、情報セキュリティマネジメント試験の情報が載っている「情報処理推進機構」のホームページで解答が公表されるので、自己採点をしてみましょう。
午後問題については、試験後1ヵ月ほどで講評が公表されます。どのようなことを意図した問題だったのか確認してみるのもよいでしょう。
間違えた箇所は積極的に見直し、どの分野の知識がまだ足りていないか把握するのがおすすめです。より上位の情報処理技術者試験を目指す際にも、その知識が役に立つはずです。
情報セキュリティマネジメント試験の合格発表方法

試験日から1ヵ月ほど経過すると、インターネット上で成績や合否を確認できます。
照会画面では、合否だけではなく、大問ごとの得点や合計点なども確認することができるので、こちらもあわせてチェックしましょう。
また、その後合格者には合格証書が発送されてきます。
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