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情報セキュリティマネジメント合格に必要な勉強時間・効率的なスケジュールとは?

情報セキュリティマネジメント合格に必要な勉強時間・効率的なスケジュールとは?

この連載「情報セキュリティマネジメントの最短勉強法」では、情報セキュリティマネジメント試験に短期間で効率よく合格するための勉強法やコツについて、5回にわたりご紹介しています。

情報セキュリティマネジメント試験は独学でも合格できますが、そのためには効率的な勉強を行うことが大事です。では、情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、どのくらい時間をかければいいのでしょうか?

今回は、情報セキュリティマネジメント試験合格に必要な勉強時間・勉強期間、効率的なスケジュールについてお伝えします。

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情報セキュリティマネジメント試験の勉強時間の目安は?

情報セキュリティマネジメント試験に合格するための平均勉強時間は、200時間が目安といわれています。ちなみに筆者は、以下のタイムスケジュールで合格できました。勉強時間は合計50時間です。

① 20時間:過去問を解いてテキストを読む
② 5時間:再度、過去問を解き、苦手分野を把握する
③ 5時間:苦手分野の復習をする
④ 20時間:過去問やテキスト付属の予想問題を解く

前回の記事(第2回 独学で情報セキュリティマネジメント試験に合格!効率的な勉強法とは?)でも述べた通り、ある程度知識が身に付いたと感じたらすぐに過去問に取り組みました。
理解できていない分野を洗い出し、集中的に復習するという勉強法で、効率的に勉強できました。

また筆者は金融系の情報セキュリティ部門に在籍しており、専門用語について少し知識があったことも、合計50時間程度という目安より短い時間で合格できた理由だと思っています。
筆者の同僚は、テキストを一通り読んだだけで合格していました。

このように、200時間という勉強時間はあくまで目安です。
あまり長期にわたり勉強しても、知識を忘れてしまったりモチベーションが下がったりしてしまうことも。毎日の生活の中で、勉強時間をできるだけ確保する確保できた時間によってやる勉強を変える、などの工夫をして、勉強時間の短縮を目指しましょう!

勉強時間から計算する勉強期間の目安は?

先ほどお伝えした勉強時間の目安200時間ですが、仮に1日数時間程度を勉強に割けるとすると、合格のための勉強期間は2~3ヵ月ということになります。

しかし社会人の方は、1日に試験勉強に割ける時間は少ないと思います。筆者も実際、平日は1日1時間程度しか勉強時間が取れず、毎日数時間勉強するのは難しかったです。

1日1時間しか勉強時間が取れないと、どうしてもテキストを読むか単語を覚える程度の対策しかできません。
しかし、それでは対策として不十分だと思った筆者は、週末にだいたい3時間を確保しました。まとまった時間がとれる週末に取り組んだのは、午後問題の過去問です。
2023年3月までは科目Aが午前問題、科目Bが午後問題と呼称されていました。問われる内容に変更はありませんので、現在でも過去問を使っての勉強は有効です。

効率良く学べる勉強スケジュールの立て方は?

情報セキュリティマネジメント試験では、「テクノロジ系のセキュリティ管理、対策」と「ストラテジ系の法務分野」の2分野が重点分野であり、そしてこの2分野こそが最も難しいところだと筆者は考えています(連載第1回「情報セキュリティマネジメント試験で難しいところとは?」参照)。

重点分野以外の分野では、基礎知識が出題されるので、この重点分野とそれ以外の分野の2つに大きく分けて、効率よくスケジュールを立てるのがおすすめです。

それともう1つ、情報セキュリティマネジメント試験の科目Bの問題は、1ページ分の長い文章問題&応用問題であるため、個別にしっかり対策を取ることが必要だと考えます。この点もあわせて、スケジュールを立てましょう。

以下は筆者が考えた、初心者の方が3ヵ月で合格するためのスケジュールです。ぜひ参考にしてみてください。

初心者が3ヵ月で情報セキュリティマネジメントに合格するための勉強スケジュール

それぞれの科目名にある●印の週に、その科目の対策をすることをおすすめします。この対策内容には、テキストを読み込んでノートにまとめたり、テキスト上の理解度問題などを解いたりする時間も含まれます。

なお、赤字の「情報セキュリティ管理」「情報セキュリティ対策」は重点分野の中でも特に、科目Bと重複している科目です。科目A・Bの過去問は、過去問を解きつつ、わからない問題は適宜テキストを確認するようにしてください。
問題を解くことも大事ですが、「問題をわからないままにしない」ことも大事です。問題をたくさん解く時間よりも、復習により時間をかけましょう。

6週目や8週目には「●」印がたくさんあり、逃げたくなる気持ちが出てくると思います。しかし、一度テキストを読み込んでいるため、1週間分の時間を使わずに終わるはずです。空いた時間は過去問に取り組みましょう。

重点分野は優先的に時間を割り振ろう

重点分野(テクノロジ系のセキュリティ管理・対策、ストラテジ系の法務)は、他の科目よりも時間をかけるのがおすすめです。

セキュリティ管理・対策は科目Aでの重点分野でもあり、科目Bの出題範囲でもあります。情報のセキュリティをどのようにマネジメントするのが適切か?と問う情報処理マネジメント試験において、一番大事な科目です。科目Aでの学習時に集中して取り組むことで、科目Bの応用問題に対抗できる知識が付きます。

重点分野以外の比較的簡単な分野は、スキマ時間を活用しよう

ITパスポートなどのIT系資格をお持ちの方のように事前知識がある方は、重点分野以外の分野は、テキストを流し読みする程度で大丈夫でしょう。
一度取り組んでいる内容であればすぐ思い出せるので、過去問で間違えた際にテキストを見直すくらいで問題ないと思います。

一方で事前知識がない方は、重点分野以外は少ない時間で効率的に勉強を進めるのがおすすめです。重点分野以外は比較的覚える内容も少なく、簡単なものが多いため、ちょっとしたスキマ時間に学習するとよいでしょう。

オンライン講座を活用すれば、移動時間やちょっとした空き時間に映像や音声を使って学習できます。また、テキストと併用してすれば効率的に勉強を進められるというメリットもあるでしょう。

科目Bは勉強期間の後半、まとまった時間がとれる時に

科目Bの対策に取り組むタイミングは、科目Aの勉強がある程度進んでからがおすすめです。理由は、科目Bは科目Aの基礎知識を応用したものだからです
科目Bを解けるほどの知識が身に付いていれば、最大の特徴である難解な文章を読み解くことに集中できます。

また、過去問の午後問題は文章量が相当多い問題のため、過去問を解くだけでもかなり時間がかかってしまいます。科目Bの対策として過去問に取り組む際には、勉強時間がしっかり確保できる休日などにやるのがおすすめです。

筆者は、3時間ほど勉強時間がとれる週末に、午後問題の過去問に取り組みました。
ただ解くだけではなく、ホームページで公開されている講評で、
・筆者がポイントだと思ったところと、問題制作者がポイントとしたところがずれていないか
・不正解だった問題を間違えないようにするにはどのように文章を読めばよかったか

という部分を確認していました。

科目Bの対策は、時間もかかりますし問題自体も難しいため、挫折しそうになるときがあります。実際に筆者も、途中で諦めそうになってしまいましたが、合格するためには科目Bをどうしても乗り越えなければならないと、自分を鼓舞してやり遂げました。

皆さんも、自分なりにモチベーションを上げる方法や、上手にリフレッシュできる方法を知っておくと、やる気がダウンした時に役立つかもしれませんよ。

情報処理セキュリティマネジメント試験の申込みをしよう

勉強スケジュールがわかったところで、勉強する前に試験の申込みをしましょう。
「勉強して知識がついてから試験申込みをしよう」と思っていても、勉強が捗らない、申し込んでいないから今日の勉強はやめておこう、となってしまいがち。そんな思いを断ち切るためにも、まずは試験の申込みをして受験日を確定させましょう。

情報セキュリティマネジメント試験はCBT試験のため、試験会場を自分で選択することができます。受験できる会場一覧はテストセンターを参照してください。選択できる日程は申込日から4日以降から、当月の3ヵ月先の月末までが選択可能です。

仮に、前述のスケジュールどおりに勉強する場合、申込みサイトから選択できる最長の「3ヵ月先の月末付近」を選びましょう。 例えば、7月から勉強を初めて受験する場合、勉強スケジュールを考えて10月最終週の日付を選択してください。受験申込みは以下のサイトから可能です。

テストセンター(外部サイトが開きます)
受験申込みページ(外部サイトが開きます)

移動時間も活用できる!効率的な勉強を意識しよう

勉強時間があまり取れない方は、移動時間を活用してみてはいかがでしょうか。
テキストなどには過去問対策スマホアプリのダウンロードサービスが付属していることもありますし、苦手な分野を克服するためにオンライン講座を見るという手もあります。

スマホアプリを利用したときは、解けなかった問題にマークを付けておけば、まとまった勉強時間が確保できたときに、解けなかった部分をインプットすることができるので、効率的な勉強に繋がります。
ぜひ皆さんも工夫して勉強してみてください。

情報セキュリティマネジメント講座

情報セキュリティマネジメント合格に必要な勉強時間・効率的なスケジュールとは?

今回は、情報セキュリティマネジメント試験合格に必要な勉強時間・勉強期間、効率的なスケジュールについてご説明しました。

勉強時間がどれくらい確保できるかは人によってまちまちですが、確実に合格できるレベルまで取り組むには、やはりある程度時間がかかります。そのため、日頃から勉強時間を確保する努力と効率的な勉強は不可欠です。
この2点をしっかり意識して、合格ラインに達するまでの勉強期間を少しでも短くできるよう、がんばってみてください。

さて次回は、情報セキュリティマネジメント試験に必要な知識を、効率的に身に付けるための具体的な勉強法についてご説明します。
科目Aと科目B、それぞれに合格者ならではのアドバイスをお伝えできればと思います。ぜひご覧ください。

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