情報セキュリティマネジメントの過去問からみる出題傾向
情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲は、情報セキュリティ分野と法務分野を中心として多岐にわたります。ITパスポートと重複する分野も多く出題されますが、過去問をもとに出題傾向を把握しておくことで、より効率的に勉強ができるでしょう。
ここでは、情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲や出題形式、そして過去問をもとにした出題傾向などについてお伝えします。

情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲

以下は、情報セキュリティマネジメント試験で出題される分野です。
- テクノロジ系
- システム構成要素
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
- マネジメント系
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
- ストラテジ系
- システム戦略
- システム企画
- 企業活動
- 法務
特に、テクノロジ系のセキュリティ分野や、ストラテジ系の法務分野が重点分野です。また、ITパスポートとほぼ同様の出題分野となっており、重点分野以外は重複する内容を含む問題も出題されます。
セキュリティ分野と法務分野についてはより専門的な知識を要求されますので、ここは重点的に勉強するべきでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験の出題形式

情報セキュリティマネジメント試験では、午前問題は四肢択一の選択問題が50問、午後問題は企業の実務に即した文章問題が3問出題されます。解答時間は午前問題、午後問題ともに90分です。
合格基準点は、午前問題、午後問題ともに60点となっていますので、午前問題は50問中30問、午後問題は3問中2問正解すれば合格できます。
過去問を活用した午前問題の出題傾向と対策

情報セキュリティマネジメント試験の合格のために要求される知識は多岐に渡り、また専門用語や略語も多く、それらをすべて理解するには相当な時間がかかってしまうでしょう。
ですが、情報セキュリティマネジメント試験では頻繁に出題される分野が決まっており、先ほど紹介したクノロジ系のセキュリティ分野、ストラテジ系の法務分野となっています。まずはこれらの分野のインプットを徹底しましょう。
インプットの方法としては、テキストを読んだりオンライン講座を聞いたりするのもいいですが、単語をインターネットやSNSなどで検索して、どういう使われ方をしているか見てみるのもおすすめの対策です。テキストなどより身近な感じで使われていることもあるため、違った角度からインプットできますよ。
頻出分野の以外の問題については、一度過去問を解き、理解が及んでいない部分を把握してから、再びインプットを行うのがおすすめ。頻出分野以外は、この方法でも十分対策ができるでしょう。
午前問題はすでに多くの過去問が揃っていますし、同様の知識が問われる問題も多く存在しているので、ある程度知識を頭に詰め込んだ後は積極的に過去問を解いていくことをおすすめします。過去問をやりこむことで、“どのような知識が多く必要なのか”を実際に体感することもできるでしょう。
また、過去問を解くことで、あまり知識が定着していない分野を把握することもできます。過去問を解きつつ、なかなか解けない、知識が定着しないな…という分野があった際には、参考書やオンライン講座などを活用して、再確認することもおすすめの対策です。
過去問を活用した午後問題の出題傾向と対策

情報セキュリティマネジメント試験の午後問題は、1回の試験で出題される問題数が少なく、また試験ごとに大きく傾向が異なる問題が出題されるため、対策が難しいといえます。
しかし、どのくらいのペース配分で文章を読み、問題に解答するべきかを掴むためにも、過去問を解くことはよい対策と言えるでしょう。
午後問題では文章問題が3問出題され、試験時間が90分となっているため、単純計算で、1問あたり30分で解かなければなりません。時間に余裕を持たせたいな…と考えるならば、1問あたり25分程度で解けるようになっておきたいところです。
午後問題は、文章を読むだけではなく図表の読み取りも要求されます。また、問題文も複数ページに及ぶため、何度も見返す必要があります。こうした問題にできるだけ慣れておくという点でも、午後問題の過去問は必ずチャレンジしておきたい対策の1つです。
また、過去問を解いてみるときには、「ここは大切なポイントだ」というところに線を引きながらやってみるとよいでしょう。見返すときに、どこがポイントなのか見やすくなるため、解答時間を短くすることに繋がります。
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