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独学で情報セキュリティマネジメント試験に合格!効率的な勉強法とは?

独学で情報セキュリティマネジメント試験に合格!効率的な勉強法とは?

この連載「情報セキュリティマネジメントの最短勉強法」では、情報セキュリティマネジメント試験に短期間で効率よく合格するための勉強法やコツについて、5回にわたりご紹介しています。

第2回の今回は、情報セキュリティマネジメント試験は独学で合格できるのか?や、独学で勉強するならどのように進めればいいのか?について解説。実際に独学で合格した筆者が、わかりやすくお伝えします。

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情報セキュリティマネジメント試験は独学で合格できる?

結論から言いますと、情報セキュリティマネジメント試験は独学で合格できます!
独学でも、押さえるべきポイントをきちんと知っていれば、しっかりと得点を積み重ねて合格できますし、実際に筆者も独学で合格できました。

もちろん情報セキュリティ関連の実務経験がある方は、すでに知識がありますので対策をするうえでも有利かと思います。ですがこの試験を受けるには、実務経験が一切なくても問題ありません。また、パソコンについて詳しくない人でも大丈夫!

情報セキュリティマネジメント試験には、プログラミングなど、IT技術を知らないと解けないような問題は出題されません。情報セキュリティに関する知識を習得して、きちんと試験対策をすれば合格できるでしょう。

では、独学で効率よく合格するためには、どのように勉強すればよいのでしょうか?

独学で勉強するならまずテキストを手に入れよう

情報セキュリティマネジメント試験を独学で勉強するのであれば、テキストは必須のツールです。しかし情報セキュリティマネジメント試験には公式テキストがありませんので、自分でテキストを選ばなければなりません。

テキストは出版社によって内容に違いがありますし、中には前提としてITパスポートと同等の知識を必要とするものもあります。また、試験実施回によっては試験の出題範囲が変わることもあります。
テキストを選ぶ際には、

  • 初心者向けあるいは経験者向けなのか
  • 最新版のシラバスに対応しているか

以上2つのポイントに注意しましょう。

ちなみに筆者が独学で合格したときに使ったのは、「情報セキュリティマネジメント合格教本(技術評論社)」と「徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書(インプレス社)」です。

こうしたテキストを手に入れたら、まずは読み進めてみてください。すでに知識がある方は、知っている部分はざっと確認する程度でも大丈夫です。わからない部分については、しっかり読み込んでおきましょう。

独学でテキストを使うメリットとは?

テキストを使うメリットとして、出題用語についてわかりやすく詳しい説明が載っていることが挙げられます。その用語の意味、関連用語、その用語が成り立つ背景など、理解しておくべき点に絞って掲載されているので、用語を学ぶには非常に便利です。

またテキストを読んで得られる知識は、情報セキュリティマネジメントの現場で活かせる内容が多いというのもメリット。1冊を丁寧に学ぶことで、実務にも役立つ重要な知識をしっかりと身に付けられます。

知識を身に付けたら過去問に取り組んでみよう

テキストで知識がある程度身に付いたと判断したら、過去問に取り組んでみましょう。過去問は実施団体であるIPAのホームページに無料で公開されているため、お金をかけずに使えますよ。
また、2023年度試験問題の一部もホームページに公開されています。過去問と合わせて、公開された試験問題にも取り組んでみましょう。

過去問に挑戦して苦手分野を見つけよう

ここで筆者の勉強法をご紹介します。

筆者はテキストを開く前に1回、過去問を解きます。その後、テキストを1周流し読みして、過去問をもう一度解くのです。
この、過去問を2回解いた段階で、自身が「どこを理解していて、どこを理解していないか」の把握ができます。特に理解していない分野を洗い出すことで、苦手分野への学習を重点的に行えます。

以下、各工程についてポイントを補足説明します。

(1)過去問を解く(1回目、テキストを読む前)

はじめのうちは時間にこだわらなくても大丈夫です。まずはしっかりと問題文を読み、よく考え解答してみましょう。
解答が終わったら、答えあわせ。なぜ間違えたのか、何がわからなかったのか、はモヤモヤのまま、進みます。

(2)テキストを1周流し読みする

じっくり読まないの?と思われそうですが、「流し読み」が大事なポイントです。
ただし、1回目の過去問を解いてモヤモヤした気持ちが残っている状態でなるべく読んでください。流し読みするだけでもなぜ間違ったのか、がわかる問題があると思います。

(3)過去問を解く(2回目)

テキストの流し読みを終えたら再度、過去問を解きます。
まだ時間にこだわらなくて大丈夫です。1回目より問題文の意味がわかるようになってきたと思います。意味がわかるようになったからこそ、時間が掛かるかもしれません。

2回目の過去問の答え合わせはしっかりやります。具体的には、間違えた問題に出題された語句や知識の部分を、テキストでもう一度見直します。
このとき、該当箇所に付箋を貼っておくのがポイント!こうすることで、付箋が多く貼られている分野が自分の苦手分野だと判断できます。
自分がどの分野を理解できていないのかが一目瞭然ですし、苦手分野だけをおさらいしたいときなどにも便利です。

苦手な分野を把握できたら、次はテキストで苦手な分野だけをしっかり読みこみましょう。そして、一通りテキストを読み終えたらまた過去問を解く、この繰り返しをやるだけです。
何度も繰り返すことで、苦手な分野をどんどん減らすことができるでしょう。

実際に時間を計って過去問を解いてみよう

テキスト→過去問の繰り返しをある程度重ねたら、実際に時間を測って過去問を解いてみましょう。筆者は、3回目から時間を測るようにしました。
試験は時間との勝負でもあります。本番の前に、実際の試験時間で解き切れるか試してみることも大切です。

もし練習で時間内に解き切れなかったときは、どの問題で長い時間考えてしまったかを洗い出してみてください。試験本番までに時間がかかった部分を復習し、できるだけ短時間で攻略できるようにすることも大切な対策の1つです。

テキストを読んでもよくわからない部分はオンライン講座で勉強しよう

テキストを読んでいて、「ここはよくわからないな……」という部分が出てくるかもしれません。筆者がテキストで勉強していてつまずいたのは、「情報セキュリティ対策」分野の「ネットワークセキュリティ関連」です。
「I EEE 802.1X」や「サプリカント」、「オーセンティケータ」など目に見えない、想像がしにくい部分が多く、ここだけはどうしても理解するのに時間がかかってしまいました。

そうした「理解が難しい、どうしてもつまずいてしまう」という部分があった時は、オンライン講座に頼ってみるのもおすすめです。

テキストはあくまで図表と文章での説明になっているので、動きや流れを覚えなければならない部分については、どうしても理解しづらいときがあります。
一方オンライン講座は、動画によって動きや流れがわかりやすく解説されています。また、スライド資料を見ながらそれに肉付けする形で解説してもらえるので、説明されている物事の概要をしっかり掴みながら、詳しく学べます。

オンライン講座は10~15分などの短時間の動画で解説されているものもあります。忙しい社会人でもスキマ時間で勉強できるのもおすすめのポイントです。

独学で情報セキュリティマネジメント試験に合格!効率的な勉強法とは?

今回は、独学で情報セキュリティマネジメント試験に合格するための勉強法についてお伝えしました。
筆者は独学で合格しましたが、そのためにはテキストや過去問を使って、効率的に学習することが大事だと実感しました。
インプットとアウトプットを繰り返し、どうしても理解できない部分については、オンライン講座を活用するなどして、自分が腑に落ちるまでしっかり学びを深めましょう!

次回は、情報セキュリティマネジメント試験に合格するための勉強期間や勉強時間についてお伝えします。

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