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社会人がITスキルを身に付けるメリットとおすすめのIT系資格とは?

社会人がITスキルを身に付けるメリットとおすすめのIT系資格とは?

今回から全5回にわたって連載する「社会人に必要なITスキルとは」は、社会人が身に付けておくべきITスキルの概要について、皆さんと一緒に理解を深めていくことを目的としています。連載第1回の今回は、ITスキル取得のメリットについてです。

ITスキルはその専門的知識を深めていけば、近い将来あなたにとって強力な武器となってくれるはず。まずは基礎知識を読み解きながら、自分のやりたい仕事でITスキルがどのように役立つのか考えていきましょう。

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社会人にITスキルが必要な理由とは?

いまやパソコンやスマートフォンなどの通信機器は、仕事を進めるうえで必要不可欠な存在。日々の勤怠管理もWeb上のシステムで管理している、という会社は多いかもしれませんね。すでに多くの会社では、社会人には基本的なITスキルが備わっていて当然、とみなされるケースが多いようです。

そもそもITスキルとは何でしょうか。直訳すると「情報技術などの能力」となります。自宅で行うような趣味レベルのネットサーフィンもITスキルに含まれますが、仕事に対応できるレベルとなると、より専門的な知識を習得する必要があります。

ITスキルの必要性が叫ばれている背景には、日本国内におけるIT人材の不足があります。IT・WEB業界は日々めまぐるしく変化と成長を遂げているため、せっかく勉強しても企業が求めているスキルにマッチせず、習得が間に合わないといったケースもあるようです。加えて少子高齢化や人口の減少も、IT人材不足に拍車をかけています。

今日、SNSなどのインターネットビジネスが普及し、スマートフォンは私たちにとって当たり前の存在となりました。今後もIT技術の重要性はさらなる高まりを見せるはず。未来を生きる社会人にとって、ITスキルは今からしっかり備えておくべき、重要なスキルなのです。

ITスキルがあれば、どんなメリットがある?

では次に、社会人がITスキルを身に付けると具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

仕事に困らない

第一に考えられるのは、仕事に困らないという点です。先ほどお伝えした通り、IT・WEB業界は慢性的に働き手が不足している状態。見方を変えると、これは完全な売り手市場と言えます。

社会人として初めて就職した会社では見習い程度の給料でも、資格を取った2回目以降の転職では給料アップだけでなく、経験が評価されて昇格につながったという人は多いようです。

将来の仕事を確保できる

次にお伝えしたいのは、未来の話。2020年から小学校ではプログラミング教科が必修の科目となり、高校でも必修となりました。文部科学省はプログラミング教育のねらいとして、単にプログラミング言語を駆使できるようになるのではなく、「プログラミング的思考」の習得を重要視しています。

プログラミング的思考とは、自分が意図する結果を導き出すために、どのような動きを組みあわせるべきか、またどのように改善すればよいか、という論理的な思考のプロセスを指します。

これから15年も経てば、デジタルネイティブ世代の子どもたちが社会へ出てきます。その頃には「IT系は疎くて…」などといった言い訳は通用しなくなるでしょう。ITスキルの獲得は、未来社会におけるあなたの立場を確保することに繋がるのです。

未来を形作る人材にもなれる

最後に、IT人材は未来の社会を形づくる立役者になれるという点も、大きなメリットとして挙げられます。今や私たちの身の回りは、IT技術で制御されているものであふれています。ネットショッピングや銀行の入出金、パスや電車の乗り降りなどもそうですよね。

来る未来は、今以上にIT化が進んだ世界へと確実にシフトしていくでしょう。そんな世の中を作る原動力こそ、ITスキルに他なりません。ITスキルの習得は、メリットしかないのです。

ITSS(ITスキル基準)ってなに?

皆さんは、「ITSS(アイティーエスエス)」という言葉を聞いたことがありますか?

ITSSとは2002年に経済産業省が策定・発表したもので、ITの関連業務従事者の持つ知識やスキル、またその水準を図る基準を指します。
簡単に言うと、個人のITスキルを測るものさしのこと。企業によっては個人のスキル評価だけではなく、人事考課にITSSを導入しているケースもあるようです。

ITSSのスキルレベルは最大7段階に分けられ、レベル3以下はITSSが認定している資格の取得によって判定されます。レベル4は試験の合格に加えて実務経験も考慮され、レベル5以上になると試験では判定できないとされています。

IT関連の資格は数多くありますが、せっかく勉強を進めるなら、ITSS認定資格の取得を目指してみるのがおすすめ。自分のスキルレベルが明確になるので、将来的なキャリアパスをイメージしやすくなりますよ。

ITSS認定資格は客観的な判断基準を設けるため、会社での評価につながりやすいというメリットも。ITSS導入企業では、レベルに応じたポジションや給与が定められているケースもあるようです。ITSS認可資格を取得すれば、昇給や昇格も夢ではありません。

転職にも役立つ、初心者にもおすすめのITSS認定資格とは?

ITSSが認定している資格は数多く存在します。ここでは、数ある認定資格の中でも、これからITスキルを高めていきたいという方におすすめの資格試験をご紹介しましょう。

ITパスポート

通称iパスとも呼ばれる「ITパスポート」は、エントリーレベルであるITSSレベル1に紐付けられる資格試験。現在は、毎年全国各地で多くの受験者が集まるメジャー資格の1つとなっています。情報処理の入門資格とされており、独学でも取得が可能です。

市販のテキストや参考書を活用するのもよいですが、もっと手軽に学習を始めたいならスキマ時間でできるオンライン学習が有効です。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

ITパスポート 資格概要

基本情報技術者試験

ITSSレベル2に紐付けられるのは、「基本情報技術者試験」です。ゆくゆくはITエンジニアを目指したいという方は、ぜひこちらの試験にもチャレンジしてみましょう。

試験内容はネットワークやプログラミング、セキュリティ、Webなど広範囲にわたります。ITパスポートで出題される問題よりもさらに専門的な知識を必要とし、合格すればITエンジニアとしての基礎教養がある、という客観的な証明になります。

応用情報技術者試験

ITSSレベル3に紐付けられるのが、「応用情報技術者試験」です。ITエンジニアとしてのステップアップを図るなら、避けては通れない関門でしょう。試験の一部は記述式で解答するなど、これまでの資格試験以上に論理的な思考を必要とします。

今後の社会に必要とされる人材になるために

2019年、エン・ジャパン株式会社が社会人1万人に対して行ったアンケート調査によると、7割以上が仕事に関わる知識やスキルの学習に取り組んだことがある、と回答したそうです。

学生時代であれば学校や塾でインプットされた学習内容は、受験や就職の結果としてアウトプットされますが、社会人の勉強は、誰かが懇切丁寧に教えてくれる学生時代とは異なり、自らが「何をどのように勉強するか」が重要になります。

社会から求められている情報やスキルを正確にキャッチアップしなければ、意味のある成果や結果にはつながりません。時代に合ったスキルの習得が大切なのです。

今日、急速なIT化の浸透によりIT業界のみならず、ほとんどの業界においてIT人材の需要は高まりつつあります。また、慢性的な人手不足が問題視される現在の日本社会において、政府主導のもとで働き方改革を進めるにあたり、テレワークやリモートワークといった新たな働き方の選択肢を増やす企業も増えています。

こうした新たな働き方を実現するためには、IT技術が必要不可欠。会社は、ITスキルを有した人材を積極的に採用したいと考えています。ITスキルを身に付けることで、業界問わずどんな企業においても活躍できる人材になれるはずです。

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ITスキルは、未来を生きる社会人にとって多くのメリットをもたらしてくれるスキルです。自身のスキルアップを図りたい方は、ITスキルの習得を検討してみてくださいね。

次回は、今回少し触れたITSSエントリーレベルの認定資格であるITパスポートについて深堀りしていきます。
資格取得のメリットや業務における活かし方についても触れていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

ITパスポート講座

参考URL:
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss1.html
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpba200501/002/011/0101.htm
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16597.html

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