ITパスポートの過去問からみる出題傾向
ITパスポート試験では、あらかじめ出題形式に慣れておき、過去問を参考にして出題傾向を把握しておくことが、なによりも合格への近道です。ここでは過去問を参考にしながら、ITパスポート試験の出題形式や試験内容および出題傾向について解説します。
ITパスポートの試験内容と過去問からみる出題傾向
ITパスポート試験の出題形式は四肢択一方式で問題数は100問、試験時間は120分です。
試験内容は、以下の分野から出題されます。
・ストラテジ系(経営全般):35問程度
・マネジメント系(IT管理):20問程度
・テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格点は、総合評価点1,000点満点中600点以上、かつ分野別評価点もそれぞれ1,000点満点中300点以上である必要があります。
例えば、ストラテジ系が900点、マネジメント系が900点、総合評価点が650点としても、テクノロジ系が200点であれば、不合格です。
また上記の評価点は項目応答理論という方式を採用しており、1問が何点という形式になっておらず、受験者は配点がわかりません。
ITパスポート試験の合格率は5割程度で、難易度がそこまで高くありませんので、配点に関しては難しく考えずに試験にのぞみましょう。
また、実際には100問中92問だけに対して採点され、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問のみ採点されます。残りの8問は、今後出題する問題を評価するために使われるもので、採点の対象外です。
ITパスポートの出題傾向からみる効率的な勉強方法
ITパスポートでは各分野で合格点数が設定されているため、ある程度はまんべんなく勉強することが必要です。
ここでは、各分野でよく出題されるテーマや出題傾向について説明します。
〇ストラテジ系(経営全般)
IT技術が経営全般にどのように影響を及ぼすか、経営戦略や財務・法務、業界の標準化などのテーマを扱っています。
IT技術と密接に関係のある法律である「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」「個人情報保護法」などがよく出題されます。
また、経営分析の手法として、SWOT分析、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)などの専門用語もよく出題されます。
〇マネジメント系(IT管理)
システム開発やプロジェクト管理に関する手法や基本的な用語などに関する知識が問われます。
ソフトウェアライフサイクルプロセスの一連の流れと、それぞれのプロセスで実施する作業は理解しておきましょう。
また、プロジェクト管理で使用するWBS(Work Breakdown Structure)や、品質管理に使用するツール(PERT図など)の問題がよく出題されます。
〇テクノロジ系(IT技術)
ハードウェアからソフトウェアまでIT技術全般を扱うため、幅広い知識が要求されます。
出題が多いのは表計算ソフトや関係データベースに関する内容で、キーやインデックスなどの基本的な概念は必須です。
セキュリティ関連では、暗号方式に関する問題がよく出題されます。
特に共通鍵方式・公開鍵方式の違いは押さえておきましょう。
ITパスポート試験では、過去問と似たような問題が出題されることが多いので、ある程度基本的な内容を学習したら、過去問を繰り返し解いて覚えていくのが、合格の近道と言えるでしょう。
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