「ITパスポートってどんな勉強をするんだろう?」
「実際に仕事に活かせるの?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
ITパスポートは仕事に活かせる知識が満載の資格です。IT企業やシステム担当者に限らず、社会人なら知っておきたいことを体系的に学ぶために役立ちます。
そんなITパスポートの魅力を、これから全5回にわたってお伝えします。
第1回は、ITパスポートで学ぶ情報セキュリティについてです。普段利用しているPCやメールがいかに守られているか、知っていますか?
情報漏えいの原因は不正アクセスとウイルスにあり
大手企業が顧客情報を流出させたというニュースは珍しくなくなりました。機密情報を添付したメールの送付先をうっかり間違えた、なんてことは避けたいところです。
しかしメールの操作に気を付けるだけでは、情報漏えいは防ぎきれません。
実際には、不正アクセスが多数の個人情報漏えいをもたらす原因として挙げられます。例えば、サイトの脆弱性を利用して勝手に操作されたり、IDとパスワードを盗まれたりして不正にログインされることで被害が生じます。
そのほか、ウイルスによって情報漏えいが引き起こされることもあります。
Webサイトの担当者でない限り、サイトそのもののセキュリティを気にする機会はあまりないかもしれませんが、ウイルスは違います。中には社員のPCに感染して情報を勝手に抜き取るものもあり、注意が必要です。
ウイルスへの感染経路は様々です。例えば、怪しげなURLが記載された迷惑メールが届いたこと、一度はありますよね。誤ってクリックしてしまうと、サイトに仕込まれたウイルスに感染する可能性があります。
メールの添付ファイルやファイル共有ソフトを通して感染することもあり得ます。
ITパスポートで情報セキュリティへの意識を高めるメリット
ITパスポートでは、情報セキュリティに関する知識を学べます。ウイルスが悪いものだということはなんとなく知っていても、なぜ悪いのか、理由を知らない人は少なくありません。
悪意を持って作られた不正なプログラムはウイルス以外にも様々な種類があり、対策のためには十分な機能を備えたセキュリティソフトをインストールしておく必要があります。
職場のPCには顧客の個人情報や社内の機密事項が入っていますから、私用のPCよりもさらに危険度が高いです。セキュリティソフトは随時アップデートが必要なため、各自で自分のPCにアップデートプログラムをインストールする機会も多いでしょう。
このとき、情報セキュリティに関する知識がないと、インストール作業がただ面倒なだけに思ってしまいがちです。ついついさぼってしまってシステム担当者から怒られる羽目になった人もいるでしょう。
もう1つの問題点として、復旧するまでの間PCが使えないことがあげられます。PCがないと仕事にならず困ってしまうという人は多いでしょう。自分のためにも適切な対応をする必要があります。
メールはオンラインストレージよりも安全
取引先とデータを共有するのに、メールでは面倒だと思ったことはありませんか?
大容量のファイルを送るには時間がかかりますし、送れるデータ容量には限度があります。無料で使えるオンラインストレージを使ったほうが簡単で効率的な気がします。
しかし、多くの企業ではオンラインストレージの利用を禁止しています。業務効率も悪いですし、いじわるされているようにも思えますよね。でも、ITパスポートの勉強をすればこの理由がわかります。
普段使っているメールは、実は情報セキュリティに大変優れているのです。メールは不正に傍受される可能性がゼロではありません。ですが、たとえ傍受されても中を見ることができないよう、暗号により鍵をかけて保護されています。この鍵は受信者にしか開けられません。ですから、漏えいの心配なく安全にデータをやりとりできます。
ただし、セキュリティに優れていたとしても操作ミスによる個人情報漏えいは防ぎきれません。宛先をBCCにするつもりがTOに入れてしまったり、宛先を間違えたりというミスを防ぐのは、メールを使う人にかかっています。
メールに対して、オンラインストレージサービスは外部にデータを預けるため、不正アクセスによって情報が漏えいするリスクがあると言われています。会社がオンラインストレージサービスの利用を禁止するのは、決していじわるなどではなく、安全を守るためなのです。
もちろん、すべてのオンラインストレージが危険なわけではありません。セキュリティを強化した安全性の高いオンラインストレージも登場しています。
会社のPCへのアップデートプログラムのインストール作業や、オンラインストレージの使用禁止は、様々な脅威への対策であることをご紹介しました。
普段の仕事の中で、情報セキュリティによって守られている部分は大きいです。PCやメールは仕事に欠かせないものだからこそ、誰もがITパスポートを学ぶことで、危険性や情報の守り方の知識は身に付けておきたいものです。
次回は、ITパスポートを学ぶことで身に付く「経営とマーケティングの知識」についてご紹介します。
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