連載「ITの基礎が身に付く!ITパスポートとは」ではこれまで、ITパスポートはIT初心者向けの資格であり、受験することによって多くのメリットがあること、他のIT資格と比較した際の位置付けやおすすめの勉強方法について解説してきました。
ここまで読んで「自分でも受験できそう!」と思ってくださった皆さんに、注意したい点があります。それは「ITパスポートは国家資格ですから油断は禁物!」ということです。
そこで最終回の今回は、ITパスポートの簡単なところと難しいところを、2つずつ紹介したいと思います。
目次
簡単なところ① 過去問と同じ問題が出ることがある
ITパスポートの試験では、嬉しいことに過去問とまったく同じ問題が、何問か出題されることがあります。2~3年前までの過去問を、答えを覚えるまで繰り返し解いていれば、簡単に答えることができます。
ただし、問題文の数字の部分のみ異なるなど一部分だけ変えられている場合があるので、油断せず問題文はよく読むことが大切です。
簡単なところ② 4つの中から答えを選ぶだけ
ITパスポートはありがたいことに4択形式で出題されます。
問題と答えを見た際に、“なんとなくこの答えは違う気がする”というやや曖昧な状態でも、正解することがあります。
ちょっと自信が無い問題でも正解にたどり着くことができるのは、正直助かりますね。
難しいところ①:専門用語が多い
ITに馴染みが無い人にとって、もっとも難しいところは、初めて見る用語が多く、挫折してしまいがちなことです。
けれどもめげずに、とりあえずテキストを読破しましょう。意味がわからなくてもいいのでとりあえず最後まで読むことを心がけてください。
テキストの後半を読んだ時に、前半で感じていた難しいところが理解できた!ということはよくあります。
ITパスポートは主に「マネジメント系」「ストラテジ系」「テクノロジ系」の3つの分野に大きく分かれています。
IT初心者が難しく感じるのは「テクノロジ系」でしょう。なぜなら聞いたことのない専門用語が最もよく出てくるからです。
理解しづらい専門用語が出てきたら、ぜひ画像検索して実物を見てみてください。
例えば「RAM」という用語が出てきたとします。これはテキスト曰く「メモリーの読み書きを行う半導体で、主記憶装置の一部として使われる。電源供給が停止すると、記録された内容が消えてしまう揮発性メモリである。」とありますが今ひとつピンときませんよね?
そこでインターネットで「RAM 画像」で検索してみましょう。実際にRAMの画像を見ることで、"RAMはパソコン内に入っている部品で、情報を記録しておくところなんだな~”とイメージが湧くでしょう。
このようにして、1つ1つ実物を見て、イメージが湧くようにすることが合格の近道といえます。
用語を調べたり実物を見たりしてテキストを読んだら、2周目を読みましょう。1周目よりは読みやすいのではないでしょうか?1周目でおろそかにしてしまったポイントや飛ばしてしまったポイントを、今度こそじっくり解決していきます。
難しいところ②:受験がCBT方式
ITパスポートはCBT方式といって、パソコンの画面に出てくる問題に対し、マウスによるクリックやキーボード入力による方法で解答していくスタイルです。
ITパスポートで油断してはいけないのは、この受験スタイルにあります。
パソコン操作をよく行う人でも、簡単だと思い込んではいけません。受験当日に初見で臨むと、緊張や操作の不慣れ等で、せっかく勉強したのに実力が発揮できなかったということもあり得ます。
必ず一度は、自宅などで予行演習を行っておきましょう。ITパスポートの公式サイトからCBT模擬試験をダウンロードして、本番とほぼ同じように体験することができますよ。
ITパスポート資格をとってITへの抵抗を減らそう
ITパスポートの簡単なところと難しいところをご紹介しました。せっかく勉強するのですから、簡単だと思っておろそかにすることなく、丁寧にチャレンジしてみましょう。
IT知識を身に付けたりITスキルをステップアップさせたりするには、IT資格の取得が近道になります。なぜなら資格の取得という目に見える実績がわかりやすく、かつ周りから評価されやすいからです。
皆さんも早速ITパスポートに挑戦してみましょう。
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