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ITパスポートを取得するメリットとは?|社会人に必要なITスキルとは

ITパスポートを取得するメリットとは?|社会人に必要なITスキルとは

皆さん、こんにちは!連載「社会人に必要なITスキルとは」では、未来を生きる社会人が備えておくべきITスキルの概要について、理解を深めていきます。

第2回の今回は、「ITSS(アイティーエスエス)」認定資格の1つである「ITパスポート」にまつわるお話。ITパスポート取得のメリットや、どんな業務に活かせるかなど、具体例を交えながら詳しくご紹介します。

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ITパスポートはどんな人が受けている?

ITパスポートとは、通称iパスとして広く普及しているメジャーなIT系資格。情報処理推進機構(IPA)が運営・実施しており、経済産業省が認定している日本の国家試験の1つです。公式サイトでは、ITパスポート試験を以下のように定義しています。

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
引用元:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html

ITパスポートには、年齢や性別、学歴や国籍など受験に必要とする資格は一切無く、誰でも受験可能です。
2019年度の応募者は100万人を超えており、そのうち社会人は61%、学生が39%を占めています。また社会人応募者のうちIT系企業が41%、非IT企業が59%となっています。
参考:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/result.html

応募者の割合を見ても、ITパスポートは、IT業界に留まらず、社会人・学生全般に向けた試験であることがわかりますよね。

経済産業省がITパスポートの試験を実施する目的とは、ITパスポートの学習を通して、すべての受験者に、社会で活躍するために必要不可欠なITの基礎知識を身に付けてもらうことなのです。

ITパスポートで身に付く知識とは?

では次に、どんな問題が出題されているかを分野別に見ながら、学習を通じてどのような知識が身に付くのか見ていきましょう。

分野 説明
ストラテジ系 ・企業と法務
・経営戦略
・システム戦略
マネジメント系 ・開発技術
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント(システム監査など)
テクノロジ系 ・基礎理論(アルゴリズム、プログラミングなど)
・コンピュータシステム(ソフトウェア、ハードウェアなど)
・技術要素(データベース、セキュリティなど)

参考:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html

ここで注目したいのは、ITの知識だけでなく経営戦略やマネジメント系の問題も試験の出題範囲となっている点

「ITパスポート=テクノロジ系の問題が出題される試験」というイメージがある方も多いかもしれませんが、実はITパスポートは、テクノロジ系よりも他分野の方が多く出題される試験なのです。

ではなぜ、ITパスポートは情報処理技術者試験の1つであるにも関わらず、具体的なコンピュータに関する知識ではなく、業務や経営にまつわる内容が問われるのでしょうか。

それはITパスポートが問う最大のテーマが、「会社に役立つシステムを作るための知識があるかどうか」という点だからです。

今日、会社経営における課題の把握や分析を迅速・効率的に行うために、多くの企業が情報システムを活用しています。システムを作るだけであれば、コンピュータの知識があればできますが、会社に役立つシステムを作るためには、まず会社のしくみを理解することから始める必要があるのです。

それゆえITパスポートの試験では、コンピュータ技術を重要視しながらも、ストラテジ(戦略)とマネジメント(管理)に関する知識が数多く出題されるというわけなのです。

例えば、試験に出題される「SWOT分析」や「BSC」、「損益分岐点分析」などといった経営や会計に関する基礎的な知識を学ぶことで、業務における課題把握と解決力を養うことにつながります。
また単にコンピュータの操作方法だけではなく、ネットワークやデータベースといった会社が活用する情報システムについて体系的に学ぶことで、クライアントや社内の情報システム部署、対IT企業とのコミュニケーションを円滑にすることにもつながるのです。

ITパスポートで学ぶ内容は、言うならば会社で働くうえでの基礎知識が詰まっているとも言えるでしょう。今後知らないとちょっと…と言われるほど、知っていて当たり前の知識になるのではないでしょうか。

社会人がITパスポートを取得するメリットとは?

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ITパスポートがすべての社会人、そしてこれから社会人になる学生にとって、積極的に取得したい資格試験であることはおわかりいただけたでしょうか。

ここではITパスポートを取得する具体的なメリットについて、一緒に考えてみましょう。

ITの知識が身に付く!

第一に、ITの知識が身に付くという点です。
数あるIT系資格の中でも、ITパスポートは基礎的な情報リテラシー(情報機器やITネットワークを活用して、情報やデータを活用するスキルのこと)を網羅できる試験です。

例えば社内ネットワークのしくみや意義を理解できれば、情報システム部門など他部署や専門職の会話をよりスムーズに理解・把握できるようになります。

コンプライアンスの正しい知識が身に付く!

次に、コンプライアンスに関して正しい知識が身に付くという点もメリットです。
ITパスポートでは、法令やコンプライアンス、リスク管理など企業に勤めている人間であれば備えておきたい知識も網羅できます。

企業の最大リスクである機密情報や個人情報の漏えいは、確認漏れや管理不徹底など人的なミスがほとんどです。ITの知識とコンプライアンスを正しく理解することで、危機管理能力の向上を図ることができます。

転職にも役立つ!

最後に、転職する際にも役立つという点です。
ITパスポートはどの職種にも役立つ資格のため、転職や就職にも大きなアドバンテージとなることは間違いありません。ITパスポートを取得していることで、「基本的なITの素養がある」という客観的な証明になるからです。

社会人だからこそ、実は勉強が大事。資格を取得しておけば知識だけでなく、学習意欲があることを会社にアピールできますよ。

会社に必要とされる人材になるためには、社会のニーズに合った知識やスキルを身に付けておくことが不可欠。スキルアップを図りたいという方は、まずはITパスポートの取得を目指してみては?

ITパスポートとは?どんな人におすすめ?

ITパスポートの知識はどんな仕事に活かせる?

ITパスポートは、すべての社会人にとって欠かせないITの基礎知識を網羅できる試験ですが、特にITパスポートを活かせる職種にはどのようなものがあるのでしょうか。1つずつ見ていきましょう。

事務職

多くの職種で人手不足が問題とされていますが、事務職は常に売り手市場の人気職種です。事務職の求人の中には資格保有者優遇、と記載があるものも。

しかしITパスポートがあれば、同じ求人を狙うライバルとの差別化を図ることができ、強みアピールとしても使うことができるでしょう。

IT企業の営業職

IT企業の募集職種は、エンジニアだけではありません。総合職や営業職といった求人も出ています。IT系の営業職を狙うのであれば、ITパスポートはまず持っていたい資格と言えます。

入社すれば当然ITに関する知識をたたき込まれるでしょうが、素地があるのとないとでは大違いです。

テクニカルサポートスタッフ

テクニカルサポートスタッフとは、ITサポート業務に分類される職種の1つ。顧客だけでなく企業内の社員から、製品やパソコンの使用方法、トラブルなどの問合せに対応する部門を指します。

ITエンジニアほど専門的なスキルは必要なくても、基本的なIT知識を要する仕事。例えばネットワークの接続やセキュリティなどに関する知識があれば、よりわかりやすくユーザーに説明ができますし、社内の他部署との連携も取りやすくなりますよ。

連載「仕事に役立つ!ITパスポート」

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今回は、社会人がITパスポートを取得するメリットについてご紹介しました。
未来を生きる社会人にとって、ITパスポートを通して得られる知識はなくてはならないものですし、転職求人サイトで募集されている求人は、PCスキルを必須事項とするものがほとんどです。
今後のキャリアアップや転職を不利にしないためにも、基本的なITの知識は身に付けておきたいですね。

連載「社会人に必要なITスキルとは」、次回は「ネットワーク」についてお話しします。パソコンやスマホなど通信機器をつなぐネットワークは、IT社会そのものと言っても過言ではありません。

ネットワークについて学習を進めるメリットや関連資格、活躍できる業界や職種についてもふれていきますので、ぜひチェックしてくださいね。それではまた。

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