情報セキュリティマネジメント試験を受験予定、または受験をお考えの皆さん、こんにちは!オンスク運営事務局のキクチです。
この記事では、2021年7月に情報セキュリティマネジメント試験を受けて無事合格した私が、受験中に「もっと早くに知っておきたかった!」とギリギリした、CBT試験の超重要な攻略のコツをお知らせします。
・これから情報セキュリティマネジメントを勉強しようと思っている
・いま情報セキュリティマネジメントを勉強中だが、CBT試験は初めて
という方は、受験直後に後悔しないためにも、ぜひご覧ください!
目次
この記事をお読みいただいている皆さんは、情報セキュリティ試験の概要については、すでにご存じだと思います。
もしそうでない方は、ぜひ以下の記事をお読みくださいね。
情報セキュリティマネジメント おすすめテキストと勉強法
情報セキュリティマネジメントの出題範囲を確認!
ではさっそく、情報セキュリティマネジメントCBT試験を受けたからこそ痛感した、CBT試験の攻略のコツをお知らせします。
お伝えしたいのは、以下3点です。
① CBT試験とそれ以前の試験とで違うところ
② CBT試験(午前試験)の攻略のコツ
③ CBT試験(午後試験)の攻略のコツ
① CBT試験とそれ以前の試験とで違うところ→過去問に頼れなくなった!
情報セキュリティマネジメント試験では、新設された2016年から2020年下期試験までは、過去問題がIPA(情報処理推進機構)HPにて公開されていました。
以前オンスク運営事務局で、情報セキュリティマネジメントの勉強法を調べた際は、“過去問題をメインに学習するのが効率的”というのが主流だな、と感じたものです。
ですがCBT試験導入以降は、過去問題が公開されていません。過去問題どころか、参考問題も公開されていません。
会場での一斉試験と違い、CBT試験である都合上、問題が公開できなくなったのは実施側の都合上仕方ないか…とは思うのですが、過去問での学習に頼れなくなった点は、受験生としてはなかなかの痛手です。
(ちなみに同じIPAが実施しているITパスポート試験は、同じCBT試験なのに、特別措置の筆記試験の問題が過去問として公開されています。情報セキュリティマネジメントも公開してくれると嬉しいのですが…)。
私は情報セキュリティマネジメント試験がCBTに変わってから2回めとなる、2021年上期試験を受験したわけですが、令和元年までの過去問や市販テキストの問題を解いてから臨んだものの、「問題演習には無かった、細かい問題が多いなあ」という印象を受けました。
テキストにはもちろん太文字で載っているし、暗記さえしていれば簡単に解答できるものの、地味すぎてつい見逃してしまうたぐいの問題が目立ったんですよね。
オンスクの問題演習とTAC出版のテキストで数週間勉強しただけ(※)だった私は、結果としては午前試験を7割の得点で合格できましたが、過去の自分にアドバイスするとしたら、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)周りは、軽く流さず、図解してひととおり理解しておこう!」と伝えたいです。
※この勉強期間はITパスポート資格を持っている&プロジェクトマネジメント業務の経験がある前提です。勉強時間についてはよろしければ以下の記事をご覧ください。
情報セキュリティマネジメント合格に必要な勉強時間とは?
② CBT試験(午前試験)の攻略のコツ→2つの独自機能を知る!
CBT試験初心者が本番の画面で困ることとは?
CBT試験を受けたことのない方にご説明すると、CBT(Computer Based Tesing)試験とは、従来の会場での筆記試験(問題紙冊子を見ながら、マークシートなどの紙の解答用紙に記入する)と異なり、パソコン上に配信される問題に、同じパソコンで解答していくスタイルを取ります。
例えば下図のように、画面の左半分に1つの問題と選択肢が、右半分にその問題の解答欄が表示されており、解答欄で正解の肢をクリックし、次の問題に進む、というような流れです。
CBT試験の画面イメージ(筆者作成)
※問題引用元:令和元年度秋期情報セキュリティマネジメント試験午前問題問3
ここでCBT試験に慣れていない人が困るのが、「迷った選択肢に目印を書き込む機能が無い…」という点ではないでしょうか。
(なお、迷った選択肢ではなく“問題”自体について、後で見直すためにフラグを付ける機能は、大抵どのCBT試験にもあります)
例えば紙で解く場合、選択肢ア~エから正解を絞り込む際に、
・ウとエは絶対違うから、ウとエに×印を書いておく
・アとイでどちらが正解か迷うから、各記号の隣に△印を書いておく
など、問題の選択肢に目印を書き込む方は多いと思います。
情報セキュリティマネジメントCBT試験には、メモを書き込む機能はありませんから、この“選択肢を絞り込むために目印を付ける作業”ができません。
このままだと、実際にCBT試験で一通り解答し、“さあ、迷った問題をもういちど考えてみるぞ!”とフラグを付けた問題を見直したとき、どの選択肢のどの部分で迷ったのかすぐにわからず、残り時間をムダに消費してしまいます。
そこで絶対覚えておきたい2つの機能が、「除外したい選択肢に目印を付ける機能」と「ハイライト(強調表示)機能」です。
「除外したい選択肢に目印を付ける機能」はこう使う!
情報セキュリティマネジメントCBT試験では、解答欄の選択肢上で右クリックすると、その選択肢に目印を付けられる機能があります。
例えば下図のように、“選択肢ウとエは明らかに違うので目印を付けておきたい!”というときに使えますよ。
ちなみに当該機能について、筆者は受験後に存在を知った(泣)ため、実際は上記のように選択肢が灰色になるのではなく、選択肢に何かの印が付くのかもしれません。
ただ、この機能だけだと、左の問題・選択肢の文章と、右の解答欄との間で、視線を忙しく動かすことになり、ちょっと非効率かもしれません。
そこでもう1つ押さえておきたいのが「ハイライト(強調表示)機能」です。
「ハイライト(強調表示)機能」はこう使う!
情報セキュリティマネジメントCBT試験では、画面のテキストをドラッグ&クリックすると、テキストに蛍光マーカーを引いたように表示できる、「ハイライト(強調表示)機能」があります。
出典:プロメトリック当日の受験手順体験版 情報セキュリティマネジメント試験
この機能は、例えば以下のような使い方が可能です。
① 選択肢アとイのどちらが正解か迷う場合、下図のように、各記号をハイライトしておく。
引用元:令和元年度秋期試験情報セキュリティマネジメント午前問題※ハイライトは筆者注釈
② やっぱり選択肢アが正解だと思ったら、下図のように選択肢ア全体または、文章の中で決め手となる箇所をハイライトする。
引用元:令和元年度秋期試験情報セキュリティマネジメント午前問題※ハイライトは筆者注釈
このように、迷った選択肢と、正解にした選択肢とにハイライト機能で目印をつけておくと、一通り解答したあとに見直す際、どこが迷ったポイントなのかすぐわかるので、見直しを効率的に行えます。
選択肢で迷わなかった問題についても、正解だと思った選択肢にはハイライトしておくと、後で正解の選択間違いが無いかチェックするのに使えますよ。
おすすめは、CBT独自機能を使うイメージトレーニング!
ここまでお読みいただき、「情報セキュリティマネジメントCBT試験の機能は、事前に体験できないの?」と思いませんでしたか?
それが、体験できないんです。
同じIPAが実施しているITパスポート試験だと「CBT疑似体験ソフトウェア」があり、PCにダウンロードして実際の操作を体験できるのですが、情報セキュリティマネジメントには残念ながらありません。
あるのは、CBT試験を請け負っているプロメトリックのHPにある「試験当日の受験の流れ」と題したチュートリアルだけです。
ですので、情報セキュリティマネジメントのCBT試験をスムーズにこなすには、学習期間中のイメージトレーニングがおすすめ!
具体的には、テキストや問題集で問題を解くときの正解絞り込み作業において、筆記具で目印を付ける際、記号や文字を書き込むのではなく、下線を引いて目印とするように習慣づけるのです。
この、問題演習時に下線を引いて目印とする練習は、午前問題だけでなく、午後問題にこそ有効です。
では続いて、CBT試験(午後試験)の攻略のコツについてご紹介します。
③ CBT試験(午後試験)の攻略のコツ→問題本文/設問文の切替操作を知る!
午後試験でも、前述した「除外したい選択肢に目印を付ける機能」と「ハイライト(強調表示)機能」、この2つの機能の活用は必須です。
そのうえで午後試験の攻略のポイントは、「問題(本文)」と「問題(設問文)」「解答欄」の表示切替操作を知っておくことだと思います!
というのも、午後試験は午前試験と違い、問題が超長文です。
午前試験では1問数行であるのに対し、午後試験では1問の本文が5ページほどにわたり、その設問がさらに数ページあります。
1つ1つの問題の難易度自体は午前試験の問題と同じくらいとはいえ、5ページにわたる長文問題を読解すること自体に時間がかかるのに、さらにCBT試験の操作に手間どっていては、制限時間90分などあっという間に過ぎてしまいます。
実際に私が午後試験を受けた際も、切替機能の存在に中盤まで気づかず、問題本文と設問を確認するのに左画面をひたすら上下にスクロールすることになり、時間を浪費したため見直す時間がほとんど残りませんでした…。
事前に問題本文と設問文の表示切替機能の操作方法を知っているかいないかで、残り時間に差がつくというわけです!
午後試験では下図のように、画面右上に、問題本文と設問文の切替機能があります。事前に使い方をイメージトレーニングしておきましょう!
出典:プロメトリック当日の受験手順体験版 情報セキュリティマネジメント試験※赤文字・赤枠は筆者による注釈
CBT試験の機能をマスターすれば安心して本番に臨める!
今回は、情報セキュリティマネジメントCBT試験の受験を予定されている方に、実際にCBT試験を受けて合格した筆者が、絶対に押さえたいCBT試験攻略のコツをご紹介しました!
ちなみに勉強法自体については、以下の勉強体験談も参考になると思います。ぜひご覧くださいね。
オンスクユーザーの皆さんが、無事情報セキュリティマネジメントCBT試験を攻略できるよう、応援しています!
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