FP2級(ファイナンシャルプランナー)の難易度・合格率

FP2級の難易度を合格率から読み取りましょう。ここでは、2019年9月試験の結果データを実施団体別に下記の表へまとめました。

	金融財政事情研究会 （きんざい）	日本FP協会
学科試験	20.97％	43.42%
実技試験	個人資産相談業務 31.72％ 中小事業主資産相談業務 55.49％ 生保顧客資産相談業務 50.80％ 損保顧客資産相談業務 67.22％	資産設計提案業務 62.63%

上記試験の結果データからわかるように、FP2級の合格率は学科試験で約2割～約4割、実技試験では約3割～約6割、きちんと勉強しないと合格できない資格試験です。決して難易度が低いとはいえませんが、しっかり勉強すれば合格を目指せる難易度であるといえるでしょう。また、今回のデータでは金融財政事情研究会（きんざい）よりもFP協会が実施した試験の方が学科試験の合格率が高い結果となっています。しかし、学科試験の出題範囲や出題形式は2団体で共通です。試験難易度に差はありませんので、合格率の差は受験者層の違いといえるでしょう。したがって、どちらの団体で受験しようか悩んでいる人は、2団体の実技試験の過去問題を確認してから判断することをおすすめします。

FP2級はマークシート方式の学科試験と、記述式の実技試験があります。学科・実技ともに6割が合格ラインですから、どちらもしっかりと対策を立てる必要があります。FP2級の出題範囲は広いのですが、試験問題はパターン化しています。過去問題や模擬試験などできちんと対策していれば合格できる資格試験であるといえます。

まずはテキストを読んで内容を理解する

FP2級の試験内容は、ライフプランニング・保険や年金・金融資産運用・税金・不動産・相続や贈与といったお金に関する内容が幅広く出題されています。まずはテキストを読み込み、項目ごとの内容を理解することから始めましょう。テキストの章末に問題がある場合は、テキストを読みながらで構いませんので解いてみてください。計算問題など、わかりにくい問題でも飛ばさず、理解できるまで答えを見ながらでもよいので自力で解くことをおすすめします。

問題演習を繰り返し行う

テキストを読み込んで内容を理解したら、問題演習を行いましょう。問題演習を繰り返し行うことで記憶が定着します。間違えた問題は「なぜ間違えたのか」ということを明確にして、ミスが減るように努力をしてください。解説だけでわからないところがあれば、その都度テキストに戻って理解を深めるとよいでしょう。また、実技試験は記述形式のため、過去問題を繰り返し解いて、出題形式に慣れる練習をしましょう。

学科試験・実技試験それぞれの対策をする

学科試験は四肢択一の60問マークシート方式、実技試験は各実施団体によって異なる出題範囲・出題形式となっています。出題範囲の内容を一通り勉強したあとは、学科試験と実技試験それぞれの試験の対策を行いましょう。また、実技試験の科目は、日本FP協会では「資産設計業務」の1種類であるのに対し、金融財政事情研究会（きんざい）では「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」から1つを選択することになります。どちらの実施団体を選ぶかによって出題形式や出題科目が変わりますので、過去問題を確認してからご自身に合った方を選ぶとよいでしょう。

もともと持っている知識の差などにもよりますが、FP2級の一般的な勉強時間の目安は150～200時間程度だといわれています。仮に1日3時間勉強する場合は、約2～3ヵ月程度かかるという計算になります。仕事などで忙しく、勉強時間の取りにくい人は、勉強計画に余裕を持たせて立てるとよいでしょう。

FP2級は難易度が低いとはいえませんが、きちんと勉強をして試験対策をすれば合格を目指すことのできる資格試験です。保険・年金、税金など、勉強した内容は普段の生活にも活かせるはず。スキルアップのため、賢く生きるために、ぜひFP2級を受験してみてください。