FP2級(ファイナンシャルプランナー)の出題範囲や出題傾向、過去問の活用方法

税金や保険など、今後のライフプランを考える上で大切な「お金に関する知識」を身に付けたいと考える人は多いのではないでしょうか。FP2級は、まさにお金に関する知識を幅広く身に付けられる資格試験であり、国家資格の1つとなっています。
今回は、FP2級の出題範囲や出題傾向、過去問の活用方法などをご紹介します。FP2級に興味のある人は、ぜひ参考にしてみてください。

FP2級(ファイナンシャルプランナー)の出題範囲・出題形式

FP2級の試験は「金融財政事情研究会(きんざい)」と「日本FP協会」の2つの実施団体があります。どちらの試験を受けても同じ「FP2級」の資格が手に入りますが、出題範囲や出題形式で異なる部分があります。ここでは、2団体における出題範囲と出題形式を下記の表にまとめました。

金融財政事情研究会
(きんざい)
日本FP協会
筆記試験 試験問題は共通
四肢択一 60問
60点満点のうち36点以上で合格

出題範囲
A. ライフプランニングと資金計画
B. リスク管理
C. 金融資産運用
D. タックスプランニング
E. 不動産
F. 相続・事業承継
実技試験 記述形式
事例形式 5題
50点満点のうち30点以上で合格

※試験範囲は事前に下記より1つ選択
・個人資産相談業務
・中小事業主資産相談業務
・生保顧客資産相談業務
・損保顧客資産相談業務
記述形式
40問
100点満点のうち60点以上で合格

※試験範囲は1つのみ
・資産設計提案業務

筆記試験はどちらの団体も共通ですが、実技試験に違いがあります。どちらも記述形式で出題され、金融財政事情研究会(きんざい)は事例形式が5題、FP協会は40問の出題となっています。また、金融財政事情研究会(きんざい)は出題範囲を「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4種類から選択できるのに対して、FP協会は「資産設計提案業務」の1種類のみ。

実施団体によって実技試験の出題範囲や出題の仕方が異なりますので、どちらの団体を受験するか悩んでいる人は、実技試験の過去問題を確認した上で判断するとよいでしょう。

FP2級(ファイナンシャルプランナー)の出題傾向

FP2級の出題傾向として、各分野でよく出題されるテーマがあることが挙げられます。例えば学科試験では上記でご紹介した6つの分野から出題されますが、「A. ライフプランニングと資金計画」では公的年金や社会保険、「B. リスク管理」では生命保険などが出題されることの多いテーマです。
このようにFP2級の出題傾向として頻出テーマがありますので、社会人など勉強する時間が取りにくい人は特に、分野ごとに出題されやすいテーマを重点的に勉強することをおすすめします。
また、実技試験は過去問題に酷似した問題が出題されることが多い傾向にあります。したがって、過去問を自力でミスなく解けるようになるまで繰り返し問題演習を行うと効果的です。

FP2級(ファイナンシャルプランナー)受験における過去問の活用方法

FP2級の出題範囲はとても広く、すべてのテーマを100%網羅しようとすると、とてつもない時間がかかってしまいます。そのため、過去問をどのように活用するかが非常に重要となるでしょう。
上記で解説したように、FP2級では各分野で頻出傾向のテーマがあります。頻出テーマを重点的に勉強するために、「過去問を解きながら内容を理解する」という過去問の活用の仕方が考えられるでしょう。過去問を解くことは内容理解だけでなく、出題形式に慣れることにも役立ちます。最初はテキストを見ながらでもよいので、自力で解く癖をつけることが大切です。頻出の問題で確実に点を取るために、ミスなく解けるようになるまで繰り返し問題演習を行うとよいでしょう。

FP2級は出題範囲が広く、内容が難しそうだと感じている人がいるかもしれません。しかし、FP2級は予備知識がなかったとしても、きちんと内容を理解して過去問を反復演習すれば合格を目指せる資格試験です。国家資格の1つでもありますから、興味のある人はぜひ勉強してみてください。

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