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FP2級はどんな仕事に役立つ?具体的な実務内容とともに解説!

FP2級はどんな仕事に役立つ?具体的な実務内容とともに解説!

FP2級は、お金に関する専門家として知名度の高い、人気のある資格です。就職・転職を考える人の中には、FP2級の資格を取得しようと検討している人がいるのではないでしょうか。
実際のところ、FP2級がどのような仕事に活かせるのか気になりますよね。

連載「FP2級とはどんな資格?」、第2回となる今回は、FP2級の資格が役立つ仕事について解説します。

具体的な実務内容もお伝えしますので、前回の記事に引き続き、ぜひ参考にしてみてください。

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FP2級を活かせる仕事とは

FP2級の試験では、ライフプラン・保険・年金・税金・資産運用・相続などの幅広いお金に関する知識が問われます。従ってFP2級を活かせる仕事には、お金に関する内容を扱う仕事が挙げられるでしょう。例えば以下の業種です。

  • 保険会社
  • 金融機関
  • 証券会社
  • 不動産会社
  • 住宅メーカー など

いずれも、顧客のライフプランを考えたり、保険・金融などの商品を勧めたりするときにFP2級の知識が役立ちます。具体的にいうと、顧客の資産状況から適切な提案が可能になるのです。FP2級を保有していることで資格手当を支給している会社もあります。

FP2級の知識を駆使すれば、顧客に商品提案する際に理論的に説明できるようになり、顧客からの信頼を得られるでしょう。幅広い金融知識を持っていることで、顧客にわかりやすく説明したり、他の手段を提案したりも可能になるかもしれません。

次に収入面についてですが、国税庁が発表した2021年分民間給与実態統計調査によると、日本の給与所得者の平均給与は443万円です。FPを活かせる主な仕事である金融業・保険業の平均年収は677万円でした。

FP2級を取得して仕事に活かしている人の年収を平均化したデータは、残念ながらありません。ただし、このデータでわかるように、FP2級を取得している人がいる可能性が高い業界では年収が高い傾向にあります。

FP2級の知識が必要な具体的な実務については、次章をご覧ください。

FP2級の知識が必要な実務

ここでは、FP2級の知識が必要な実務について具体的に解説します。就職・転職にあたりFP2級の資格取得を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

例① 保険会社

保険会社、特に保険代理店では様々な種類の保険商品を取り扱っています。

FP2級では生命保険や損害保険などの民間保険だけでなく、公的年金の知識も出題されています。FP2級の知識を身に付けることで、顧客の年齢や家族構成などの条件からライフプランを作成し、適切な保険商品の提案をすることが可能に。

適切な保険商品の提案とは、顧客の家計や家族構成に見合った保障内容の提案や、本当に必要な保険かどうかを取捨選択するためのアドバイスなどです。適切な保険商品の提案ができれば、保険外交員目線の営業ではなく顧客の立場に立った営業ができるため、顧客からの信頼度が増すはずです。

信頼度が上がれば紹介や新規加入にもつながり、自然と収入アップにつながるというメリットがあります。

例② 金融機関・証券会社

金融機関では住宅ローンをはじめ、様々なローン商品を取り扱っています。投資信託などを取り扱っていることも。

証券会社では、株式や投資信託など様々な金融商品を取り扱っています。

FP2級の知識を身に付けることで、顧客の資産状況からライフプランを考えた商品を提案できたり、今後の資産運用について考えたりすることが可能です。

実際、筆者が証券会社で勤務していた際に、顧客の資産状況を把握したうえで投資額を決めたり、リスク許容度を顧客と相談したりしました。またFP2級の資格を持っていることで、「金融業界の基本知識を身に付けている人だ」と安心される方も。

他には、相続や税金に関する相談を受けた際に、基本的な制度や手続きなどに関してスムーズに説明することができました。このことがきっかけで信頼感が増し、相続で引き継いだ資金や有価証券などを預けてくださることもありました。

例③ 不動産会社・住宅メーカー

将来的に、マイホームを購入したいと考えている人もいるでしょう。不動産という特性上、住宅の購入は高額になりがちです。そのため、不動産の購入にあたり、顧客の現在の資産状況だけでなく今後のライフプランを含めて考えることが大切です。

FP2級の知識を持つことで顧客の資金計画を立て、無理のないローンの返済方法を提案できるようになります。

その他の職種

上記のような特定の業界だけでなく、企業の総務部・経理部などの仕事でも活用することが可能です。
例えば、総務部では会社で加入する保険の精査に役立ったり、経理部では給与計算に関連して保険・年金・税金の知識が役立ったりします。

その他、ライターとしてFP2級の知識を活かせる場もあります。FP2級の立場で金融関連記事の監修を務めたり、金融分野をテーマにした記事作成に携わったりすることも可能です。監修などFP2級を活かした記事の場合は、一般的な記事の報酬よりも高めに設定されていることも。

なお、FPは一般的な税務に関する提案はできますが、税務に関して個別相談を行うことはできません。税務の個別相談は税理士の独占業務だからです。このような専門職の持つ独占業務については、FPを取得してもできませんので注意してください。

FPとして独立する道も

上記で解説したように会社に所属する働き方だけでなく、ファイナンシャルプランナーとして独立する道も考えられます。

独立後の実務内容としては、
・顧客の年齢・家族構成・資産状況などから借入金額や月々の返済金額をアドバイスするなど、顧客のライフプランのお手伝いをする
・節約・貯蓄方法・資産運用などについて様々な場所で講演する
などの仕事などがあります。

FP2級の資格を持っていると「お金に関する知識を有する専門家である」ということが示せますから、顧客側は安心できます。

FP2級取得のメリットと将来の展望

最後に、FP2級を取得するメリットや、取得後の未来について見ていきましょう。

FPには3級・2級・1級がありますが、仕事で資格を活かそうと思うとFP2級やFP1級が必要になります。それは、FP2級の範囲からより専門的になるためです。
そのため、FP2級以上を取得していれば、金融業界や不動産業界でFPの知識を活かすだけでなく、独立して会社を経営することもできます。

また、FP2級以上を持っていれば、金融分野のエキスパートとしての強みができるため、就職や転職にも有利になるでしょう。知識面だけでいえば、即戦力として登用されることも。
FP2級は、難易度が比較的易しいわりに、社会的信用度や認知度が高い国家資格のため、他の人との差別化を図る点でも有効です。

取得にかかる費用も高額ではなく、年会費なども不要のため、コスパが良い資格といっても過言ではありません。
さらにFP2級などのFP技能士の資格には、有効期限がないこともメリットの1つです。1度取得してしまえば一生使える資格で、かつFP関連業務での研修期間も不要のため、誰でも取得しやすいでしょう。

これからの時代、本業だけでなく副業を持つ方も増えています。本業から帰宅した後や週末はFPライターとして副業をしたり、副業でライフプランを作成して家計バランスを見直す仕事をしたりなど、仕事の選択肢が増えるだけでなく収入アップも期待できるでしょう。

副業でしていたFPの仕事が、自分のやりたい仕事になるかもしれません。FP2級は簡単に取得できる資格ではありませんが、コツコツ勉強することで合格することは可能です。オンライン学習を取り入れて効率的に勉強するなど、自分に合った勉強法を見つけると良いでしょう。

最近では教育資金の捻出や老後の生活など、お金に関する不安を抱えている人が数多く存在しますので、今後FPの需要が増えることが予想されます。将来を見越して、そして転職・就職などを考えている人は、ぜひFP2級の取得を検討してみてください。

FP2級の知識は実務・日常生活に役立つ

次回は、FP2級がどのように転職・就職に役立つかなどの情報をご紹介します。

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