連載「取れば必ず役に立つ!FP3級」、第2回になります!
今回は、FP3級を取得した後に仕事でどう活かすか、その使い道を具体例と共に説明していきます。
FP3級と相性の良い職種は?どのように仕事につなげるのか
FP3級と関わりのある職業は非常に多く、関連付けてさまざまな提案をすることはとても容易です。
特に、独立系の士業や金融・保険・不動産業界とはとても相性が良いです!
お金に関する相談に幅広い選択肢でお答えし、顧客からいただく通常の報酬とは別の成果を挙げることも可能です。
会社によっては資格手当がつくこともありますし、FPのことを知っている顧客からは一定の信頼をおいていただけることもあります。
実際の使い道として、例を挙げてみます。
例1)税理士Aの場合
税理士Aが、個人事業主である顧客Bの相談に応じていたときのことです。
どうも資金繰りが上手くいっていない様子。節税だけでは事足りず、Bの普段の生活や固定費の見直しが必要だとAは感じました。
Aは、FP3級を受験した際に使用したテキストにあったライフプランニング表を参考に、Bの家庭の収支改善を図りました。
すると、Bの生命保険の適切なプランへの変更や住宅ローンの借り換え等が成功して、大幅に支出が改善し、Bに大変喜んでもらえました。
Bからは、プランニングに対する特別報酬と、毎年のライフプランニングの見直しの正式な依頼を受けることになりました。これにより、Aの評価と収益も上がったのです!
通常の仕事に、FPの使い道を上手くつなげた好例ですね。次の例も見てみましょう。
例2)生命保険会社社員Xの場合
生命保険会社勤務のXは、加入を検討しているYから自宅へ招かれました。
Yは、母親の介護費と医療費の負担がつらく、自身の生命保険も安い掛金でなければ加入できないと考えていました。掛金が月額8,000円の商品に加入する話で落ち着きかけた時のことです。
XはYの自宅を見渡していて、気になることがありました。広い土地に、古い一戸建て…
訪問前夜に眺めていたFP3級の問題集に、相続や不動産に関わる記載があったことを思い出しました。
“固定資産税や修繕費も、Yの家計を圧迫しているんじゃないか?”
保険の話を中断して尋ねてみると、やはり高額な様子。
Xは思い切って、バリアフリーの賃貸物件への引っ越しと、Y宅の売却査定を不動産業者に依頼してはどうかと提案してみました。
すると、思いがけずY宅が高額で業者買取できる話が進み、バリアフリーの新しい賃貸物件も手頃な賃料で契約できたのです。
そのおかげで、検討していた生命保険も、掛金がより高額な商品に加入していただくことができました。
Yは、自宅が古くて価値の無いものだと決めつけていたばかりに、不動産屋に相談することも今まで無かったそうです。Xの提案のおかげで、売却金での蓄えもできて将来の不安が減ったと、Yから感謝されることになりました。
FP3級の将来性やメリットを活かしたこれから
お金に関する視点を広げておくことで、さまざまなひらめきやアドバイスが可能になるのがFPの良いところですね!
皆さんそれぞれの、FP3級の仕事での使い道が見えてきましたか?
専門分野の知識に彩りを添えるのがこの資格です!
まったく関係ない職業に就いていると思う方でも、取引先がいるのなら取得する価値のある資格です。
社外とのやりとりがないという方でも、同僚に対して結婚や住宅購入などのライフイベントの際に助言できますし、それだけであなたの信頼度が増すでしょう。
FP3級の使い道は、あなた次第でいくらでも広がります!
連載第3回では、FP3級が就職や転職ではどのように役立つのかについて、実例を添えて解説していきます。
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