今回から、2回に分けて「実技試験」の攻略ポイントを見ていきたいと思います。
実技試験については、日本FP協会と金融財政事情研究会で出題内容が異なります。
今回は「日本FP協会」の実技試験について見ていきましょう。なお、日本FP協会の実技試験は、「資産設計提案業務」が試験範囲となります。
FP3級 実技試験 出題傾向及び頻出項目
日本FP協会の出題傾向を確認しましょう。
出題形式: 三肢択一式20問 1問5点 計100点
合格基準:100点満点で60点以上(6割)
出題分野:※( )は、各分野の出題数は例年の傾向です
A分野・・・ライフプラニングと資金計画(6~7問)
B分野・・・リスク管理(4問)
C分野・・・金融資産運用(3問)
D分野・・・タックス・プランニング(1~2問)
E分野・・・不動産(1~2問)
F分野・・・相続・事業承継(1~2問)
攻略ポイント
続いて、各分野に関して押えておきたい攻略ポイントをお伝えします。
A分野・・・
キャッシュ・フロー表、係数、バランスシートの計算問題は毎回出題されます。高額療養費の計算、遺族年金の金額の算定、老齢年金(国民年金・厚生年金)の計算は確実にしておきましょう。
B分野・・・
保険証券の読み取りは必須です。主契約、特約の内容と種類を覚えましょう。生命保険商品と医療保険またはがん保険の証券の違いは明確にしておいてください。生命保険料控除は計算できるようにしておきましょう。
C分野・・・
会社四季報の記載事項は、どこに何が書いてあるか読み取れるようにしておきましょう。PBR・PER・ROEは計算できるように練習しておくこと。債券の利回りの計算も頻出ですから計算できるようにしておいてください。
D分野・・・
出題論点は学科試験と変わりはありませんが、退職所得の計算、給与所得の計算、総所得金額の算定は確実にできるようにしておきましょう。医療費控除の対象となるもの金額の算定、また、源泉徴収票の読み取りも確認しておいてください。
E分野・・・
出題論点は学科試験と変わりはありませんが、建ぺい率、容積率を計算できるようにしておいてください。特に、前面道路の幅員による制限に注意してください。2つ土地にまたがっている場合の取り扱いにも注意しておきましょう。
F分野・・・
親族関係図の読み取りが毎回出題されます。放棄や被相続人より相続人が亡くなっているケースや代襲相続のある場合について、相続人と相続分を把握できるようにしておきましょう。法定相続人を把握することが基礎控除額や正しい死亡保険金額を計算するポイントです。
最終回では「金融財政事情研究会の実技試験の攻略ポイント」について確認していきたいと思います。
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