今回は「金融財政事情研究会」の実技試験についてです。金融財政事情研究会では、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2種類がありますが、ここでは「個人資産相談業務」を確認しましょう。
FP3級 実技試験 出題傾向及び頻出項目
金融財政事情研究会(個人資産相談業務)の出題傾向は下記になります。
出題形式: 大問5問、それぞれに三肢択一式が3問ずつ、計15問 各大問10点で計50点満点
合格基準: 50点満点で30点以上(6割)
出題分野:
A分野・・・ライフプラニングと資金計画
B分野・・・リスク管理
C分野・・・金融資産運用
D分野・・・タックス・プランニング
E分野・・・不動産
F分野・・・相続・事業承継
攻略ポイント
続いて、各分野に関して押えておきたい攻略ポイントです。各大問1つにつき3問の出題。3問のうち1問が計算問題の場合が多くなっています。
A分野・・・
社会保険中心の出題です。それぞれの要件は確実にしておきましょう。計算問題は、高額療養費の計算、遺族年金の金額の算定、老齢年金(国民年金・厚生年金)の計算が出題されます。
B分野・・・
出題はありません。
C分野・・・
それぞれの商品のしくみ・特徴が問われます。計算はPER・PBR・ROE、債券の利回りが交互に出題されています。
D分野・・・
計算は、退職所得の計算、給与所得の計算、総所得金額の算定、所得控除額の算定(医療費・扶養控除)は確実にできるようにしておきましょう。源泉徴収票の読み取りも確認しておいてください。
E分野・・・
計算は、建ぺい率、容積率を使った問題が交互に出題されます。特に、前面道路の幅員による制限に注意してください。税金については、取得時、保有時、譲渡時にかかる税金を区分し明確にしておくようにしましょう。
F分野・・・
民法上の相続人と相続分が必ず出題されます。計算は、贈与税の額を計算できるようにしておいてください。小規模宅地の評価減の特例も確実にしておきましょう。
全4回に渡って、FP3級の出題傾向と攻略ポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
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