これからFP3級の学習を始めようかと考えている方、オンスクや独学ですでに学習に励んでいらっしゃる方々に向けて「FP3級 効率的学習法」と題して、前編・後編で押さえておきたいポイントをお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
現在、資金調達や運用などお金に関するファイナンスの知識は知っていて当たり前になりつつあります。実社会の中での一般知識となりつつあるものですから、早めに知識を身につけることが必要です。
FP3級の学習を土台として、実生活にも活かせる知識のランクアップを目指してみませんか?
効率的学習法に欠かせない重要なポイント
1. 本試験日から逆算して、受験計画を立てましょう
FP3級合格に必要な学習時間は、独学の場合で約30時間程度は必要と言われています。オンスク講義が約12時間、問題演習時間を12時間程度と考えると約25時間が確保できます。
まずは、この時間をどのように捻出するか、本試験日から逆算しながら計画を立てていくことをおすすめします。
また、オンスクFP3級講座では、学習効率アップに便利な「学習管理機能」もありますので、学習計画を立てるのが苦手な方は合わせてご活用ください。
2. 科目の特徴を掴み、効率よく、バランスよく学習する
FPの出題科目は「ライフプランニング」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6科目。まず、それぞれの科目の全体像を把握し、用語(言葉)に慣れていくことが必要です。学習不足の科目がないように、バランスよく取り組んでいきましょう。
3. 過去問題集を使用し、知識の定着を確認する(アウトプットの重要性)
インプットした知識の確認は問題演習することで定着させます。その際は、過去問題集で確認していくようにしましょう。また、過去問題集は過去3回分程度は取り組むようにしてください。
4. 基礎学習完了後の法改正チェック、弱点科目の克服
5月試験は、前年10月1日現在に施行されている法律に基づいて実施されます。1月の試験も同じ法令基準ですから、大きな改正は出題される可能性は極めて低いため、あまり神経質になる必要はありません。
ただし、ニュース等で話題のテーマはフライング出題の可能性もありますので、時事には耳を傾けておくようにしましょう。
受験計画の立て方、基礎知識の習得方法
なかなか学習時間が確保できないという方も多くいらっしゃると思います。そのような方は、ご自身の生活サイクルの中でちょっとした時間に学習するという習慣を身につけることが重要です。
例えば、朝少しだけ早く起きて、少し早目の電車で会社へ出かけ、会社近所のカフェで15分だけ学習する、などです。毎日15分を週5日続けると75分の時間が作れます。その他、週末は2時間程度問題演習をする時間にあてる、という具合に学習する習慣を身につける計画を立てるとよいでしょう。
また、学習の序盤は、テキストをさらっと読み流すようにしてみましょう。内容は分からなくても、読むことで言葉に慣れていくことが重要です。「さらっと読み」をしたうえで講義動画を視聴すると、初見で視聴するのに比べ、効率的に重要項目がインプットできるようになります。
FP3級出題科目の特徴と学習法(前編)
ライフプランニング
ライフプランの仕組み、住宅ローンを中心とした三大資金、社会保険、公的年金に関する範囲です。特に年金については、試験に毎回出題される内容です。とりわけ確定拠出年金については、どのような人が加入できて、いかに金額が決まるのかを重点的に学習するように心がけてください。
リスク管理
生命保険・損害保険・第三分野の保険からの出題であり、共通である保険の基本的な考え方を把握することで、理解が早くなります。また、関連する法令である、保険法、保険業法の概要についても理解することが必要です。
金融資産運用
専門用語に慣れる必要が特に多い科目です。基本的な経済の流れ、預金、株式、債券、投資信託、外貨預金のしくみをしっかり理解することが必要です。
「FP3級 効率的学習法」の前編は以上です。後編は残りの科目別学習法と過去問の使い方を中心にご説明します。お楽しみに。
関連する記事が他にもあります
FP3級 効率的学習法(全2回)
- FP3級の科目別学習方法と合格に必要な過去問活用テクニック
- FP3級の効率的な学習に欠かせない重要ポイントや計画の立て方