皆さん、こんにちは。「FP3級 効率的学習法」の後編では、FP3級の残りの3科目「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」と過去問の使い方を中心に効率的学習法をご紹介いたします。
FP3級出題科目の特徴と学習法(後編)
タックスプランニング
税金の学習となりますが、出題の中心は「所得税」です。はじめに、所得税計算の流れを掴むことが大変重要になります。所得の種類、所得控除、税額控除などはよく出題される内容です。税金に関しては、自分の場合どのような所得や控除が対象となるのかを考えながら学習すると、理解を早めることが可能になります。
不動産
不動産というものの概念、建築基準法を中心とした法令上のさまざまな制限、不動産を取り巻く税金が出題の中心論点です。「自分が家を買うなら」を想定したりしながら学習していくと非常に理解しやすくなります。
相続・事業承継
民法の相続編を中心に、相続税、贈与税はどのように計算されているかが出題の中心です。誰が相続人になるのかをしっかりと把握し、税金計算の流れを掴むことが大切になります。
各科目に取り掛かる順番について
前編の記事と合わせて、これまで合計6科目の特徴とポイントをお話してきました。学習する順番としては、ライフプランニング→リスク管理と順番に始めるのが一般的です。ただ、効率的な学習法としては、ライフプランニング→タックスプランニングと学習していくのがおすすめです。
タックスの内容は、他の科目でも出題されるので、タックスを先に学習しておくことで、それぞれの科目を学習するときに再確認することができます。(再確認は理解度によっては省いても構いません)
過去問演習(アウトプット)の重要性
一通りテキストでの知識のインプットが終了したら、問題を解くことで知識の定着度を確認していきましょう。学科試験、実技試験とどちらから行えばよいのかというと、実技試験から始めるのがおすすめです。
「電卓」を使用する計算問題が出題されますので、まずこの練習を先にしていきましょう。学科試験は択一試験ですから、記述式や論文式のように腰を据えて長時間まとまった時間で学習せずとも、スキマ時間を活用して少しずつ学習することが可能です。
過去問の使い方テクニック
横解き
FP3級の試験問題は、第1問から第5問(二択)、第31問から第35問(三択)がライフプランニングの出題になります。過去3回分のこの問題番号の箇所を解くことで、ライフプランニングでいつも出てくる問題が把握できるとともに、弱点を把握することが可能になります。
縦解き
問題1番から60番まで順番に解答していくやり方です。本試験と同じように解くスタイルですが、試験直前の最終確認の際は、時間を測って解答するように心がけましょう。
基礎学習完了~本試験までの学習の仕方
本試験までは、自分の苦手な科目を中心に学習しましょう。得意な科目に時間を割くよりも、苦手科目をやりこむことで総合点を上げていくことを目指すのです。最後に本試験と同じ条件で時間を計って過去問に取り組んでください。時間配分の確認も大変重要な学習です。これを行うことで自信を持って本試験に臨む準備が整います。
前後編でFP3級合格のための効率的学習方法をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ポイントを絞った学習法を事前に知ることで、その後の試験対策が立てやすくなることと思います。
皆様の努力が実を結びますことを心よりお祈り申し上げております。
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