ビジネス実務法務検定2級の難易度・合格率

ビジネス実務法務2級の難易度は、3級と比べるとグンと上がり、当然ながら合格率は低くなります。

2020年度の合格率を比較すると、3級は75.7%であるのに対して2級は43.4%。合格者数は受験者の半数にも満たないことがわかります。ただし、受験年度と試験日によって合格率が変動するので、数値を見ただけでその難易度の判断はできません。

しっかり対策すれば、一発合格も十分可能です。そこで、ビジネス実務法務2級の難易度や合格率に加えて、効果的な勉強方法などを紹介します。

ビジネス実務法務2級の難易度は高く、合格率はやや低め

ビジネス実務法務2級の難易度について、まず合格率から考えてみましょう。以下は、検定を主催する東京商工会議所の公式サイトで発表されている受験者のデータです。

2023年度の試験結果(第1シーズン第53回)

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
2級 6,037 5,218 1,523 29.2%
3級 8,027 7,344 3,511 47.8%

2022年度の試験結果(年度合計)

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
2級 11,432 9,798 5,053 51.6%
3級 15,325 13,568 11,293 83.2%

2023年度の第1シーズン第53回の試験結果は、2級の合格率が29.2%、3級は47.8%。2級の合格率は3級よりかなり低めであることがわかります。
また、例年より3級・2級とも、全体的に20%~30%下がった結果となっています。

2022年度は、2級の合格率は51.6%、3級は83.2%でした。

合格率は、試験ごとに数値が変動します。過去には2級の合格率が20%に満たない回もあったほどです。

2級の出題範囲は3級よりも実践的な知識を問われる問題が多く、難易度が飛躍的に上がります。合格率の数値に惑わされず、しっかりと受験勉強をすることが大切です。

ビジネス実務法務2級合格のための効果的な勉強方法と理想の勉強時間

ビジネス実務法務2級の合格基準と出題範囲

ビジネス実務法務2級の合格基準は、100点満点中70点以上。試験時間は90分で、IBT方式またはCBTで実施されます。2級は、外部の専門家へ法律に関する相談ができるなど、実務の知識および経験を有するエキスパートとしてのスキルが問われるレベルです。

また、出題範囲は、3級および2級公式テキストの基礎知識に加え、応用力を問われる問題が出題されます。なお、理解しておくべき2級の基礎知識の概要は以下の通りです。

  • 企業取引の法務
  • 債権の管理と回収
  • 企業財産の管理・活用と法務
  • 企業活動に関する法規則
  • 株式会社の組織と運営
  • 企業と従業員の関係
  • 紛争の解決方法
  • 国際法務(渉外法務)

出題範囲を見ると、会社法、商法、民法などに加え、国際法や知的財産法なども含まれることがわかります。3級に比べると勉強する範囲が広くなる上、試験では事例を交えた問題が出題されるため、2級の難易度は上がるのです。

会社法・商法・民法を中心に効率よく学習しよう

ビジネス実務法務2級の受験勉強をする際には、まず出題内容の理解が必須になります。テキストを熟読して学んだり、活字でインプットするのが苦手な方は、オンラインの講義動画で内容を押さえるのも良いでしょう。試験問題は、主に会社法、商法、民法などから出題されるので、特に力を入れて勉強しておきたい分野です。

また、テキストの熟読や講義視聴による内容の理解に加えて、問題集に取り組み、実践的なトレーニングも行いましょう。学習方法により個人差はありますが、勉強時間はテキスト+問題集による勉強をした場合、最低でも60時間ほど必要です。

学習教材は自分が勉強しやすいものを活用すれば問題ありませんが、東京商工会議所からは、テキストのほかに公式問題集も出版されているので活用してみるのも手です。過去問題が収録されており、実際の試験と同じ形式の問題集なので、本番の雰囲気をつかみやすいでしょう。

ただし、勉強時間に余裕がある人ならともかく、60時間の中で公式問題集まですべてやりきるのはとても大変です。あまり勉強時間が確保できない人には、自分に合った精選問題集や攻略問題集など、出題傾向が高い問題や重要な部分の解説に特化した問題集を活用したり、アプリやオンラインの学習サービスを活用してスキマ時間でコツコツ学習を進めるのもおすすめです。

広告

電車で通勤中などのスキマ時間を有効活用

オンスクのビジネス実務法務検定2級講座は、スマホやパソコンで学習できるオンライン学習講座です。
かんたん登録でいますぐ無料でお試し。

ウケホーダイの使い方

講座の詳細を見る

ページトップへ