ビジネス実務法務2級の出題傾向と過去問の活用方法
ビジネス実務法務2級の試験範囲は3級よりも広くなる上、事例形式の問題が出題されるため、当然難易度が上がります。
そのため、1度目の受験で合格を目指すのであれば、公式テキストの内容を一通り理解することに加え、過去問を活用して出題傾向を把握して効率よく勉強することが大切です。
そこで、ビジネス実務法務検定2級の出題範囲、出題形式、出題傾向、および過去問の活用方法などをご紹介します。
ビジネス実務法務2級の出題範囲
ビジネス実務法務2級の出題範囲は、主に公式テキストの基礎知識です。加えて、3級公式テキストの基礎知識も出題範囲に含まれています。
なお、ビジネス実務法務2級の出題範囲である公式テキストの概要は次の通りです。
- 企業取引の法務
- 債権の管理と回収
- 企業財産の管理・活用と法務
- 企業活動に関する法規則
- 株式会社の組織と運営
- 企業と従業員の関係
- 紛争の解決方法
- 国際法務(渉外法務)
実際の試験では、上記の内容を理解している前提で、事例などを交えた応用力を問われる問題が出題されます。
ビジネス実務法務2級の試験形式
ビジネス実務法務2級の出題形式は、3級と同様に2021年度からIBT方式とCBT方式から選べるようになりました。解答は選択式ですが、より高度な知識が問われるため、正答を選ぶのが難しくなっています。
また、ビジネス実務法務2級の合格基準は100点満点中70点以上、かつ試験時間は90分の制限があり、こちらも3級と同じです。
難易度の高いビジネス実務法務2級の試験ですが、出題傾向の高い分野を中心に学習すれば、合格基準の70点を取ることは十分可能です。過去問を活用して、効率よく勉強しましょう。
ビジネス実務法務2級の出題傾向
ビジネス実務法務2級では、3級合格ラインに達していることが前提となるため、出題範囲は3級の内容と重なる部分があります。一方で、2級は法律の実務知識を有し、外部の法律専門家に相談できるなどの対応力が求められるレベルです。そのため事例を交えた応用問題など、より法律実務に役立つ内容が出題される傾向にあるのが特徴です。
なお、ビジネス実務法務2級の試験では、民法および商法の分野から主に出題される傾向にあり、配点も高くなります。これらの分野で点を取れるかが合否のカギになるため、特に力を入れて勉強してください。また、試験前に過去問に取り組んで、出題形式や問題の問われ方にも慣れておきましょう。
過去問を活用して効率よく勉強する
ビジネス実務法務2級の試験問題は、出題範囲を見てもわかるように、企業取引、企業活動、株式会社の運営等、会社法・商法・民法などの分野から出題されます。中でも、民法および商法の分野に関する配点の割合が高いので、重点的に勉強しましょう。
また問題の出題傾向を把握し、効率よく勉強するには過去問の活用が有効です。過去問を活用して勉強すると、実際の試験での問われ方や出題傾向が把握できるので、少なくとも2回分は解いておきましょう。
時間に余裕がある場合は、東京商工会議所編の公式テキストの内容を網羅することに加え、公式問題集にも取り組んでください。
公式問題集は毎年新版が発行され、直近で実施された3回分の過去問が収録されます。出題傾向は例年大きく変わりませんが、法改正が実施されることもあるため、できるだけ最新版の問題集を選びましょう。
過去問で実際に出題された試験問題を解くことで、出題傾向を把握できるとともに、ビジネス実務法務2級の出題形式に慣れるための実践的なトレーニングにつながります。一方、十分な勉強時間を確保できない場合は、精選問題や頻出問題に取り組んで合格点を目指すのも1つの方法です。自分に合った勉強方法や、試験日までの勉強期間を考慮して、最適な対策をしましょう。
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