第二種電気工事士の難易度・合格率
第二種電気工事士の資格は、数ある電気系の資格の中でも比較的取得しやすく難易度も低いため、電気初心者や未経験の方にもおすすめの資格です。しかし、全く勉強せずに合格できる試験ではありませんので、適切な時期から勉強を始め、試験に備える必要があるでしょう。
ここでは、第二種電気工事士の難易度と合格率、効率的な勉強方法をご紹介します。
第二種電気工事士の合格率と難易度
第二種電気工事士は筆記試験と技能試験に分かれており、どちらの試験も比較的高い合格率で推移しています。
直近5年間の合格率は以下の通りです。
年度 | 期 | 筆記試験 | 技能試験 |
---|---|---|---|
平成30年度 | 上期 | 57.8% | 69.4% |
下期 | 51.8% | 64.8% | |
計 | 55.4% | 67.5% | |
令和元年度 | 上期 | 70.6% | 67.4% |
下期 | 58.5% | 62.2% | |
計 | 65.9% | 65.3% | |
令和2年度 | 上期 | - | 67.8% |
下期 | 62.1% | 72.9% | |
計 | 62.1% | 72.4% | |
令和3年度 | 上期 | 60.4% | 74.2% |
下期 | 57.7% | 71.1% | |
計 | 59.2% | 72.8% | |
令和4年度 | 上期 | 58.2% | 74.3% |
下期 | 53.3% | 70.6% | |
計 | 56.0% | 72.6% | |
平均 | 59.4% | 71.4% |
※令和2年度上期試験は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため筆記試験中止
筆記試験より技能試験の合格率が高いですが、どちらの試験も平均で60%~70%の合格率となっており、そこまで難易度の高い試験ではないことがわかります。
電気関連の資格には他に、有名なもので電験三種(第三種電気主任技術者試験)があり、こちらの令和4年度合格率は11.7%と、難易度は高めです。
ちなみに電験三種とは、工場やビルなどに設置されている電気設備の保守・監督を行うための資格で、多くの電気知識を必要とするため高難度の資格試験となっています。
第二種電気工事士の試験は電験三種の合格率と比べてもわかるように、電気関連の資格の中では比較的難易度が低い分類のため、独学での一発合格も可能な資格となっています。
適切な時期から自分に合った勉強方法で勉強することで、独学合格が可能な資格といえるのではないでしょうか。
第二種電気工事士合格に必要な勉強時間は?
第二種電気工事士の勉強時間は、一般的に50時間~150時間で、2ヶ月程度の勉強期間が必要とされています。個人差はありますが、2ヶ月ほどの勉強期間でしたらそれほど長くは感じないのではないでしょうか。
そして、この期間を有効に使い、自分に合った勉強法を進めていくことが合格への近道となります。勉強のポイントは次で紹介する2つです。
第二種電気工事士の効果的な勉強方法
第二種電気工事士はテキスト選びが重要
電気関連の仕事をされている方や工業系の学校に通われている方は、電気について馴染みがあるかもしれませんが、この記事をご覧になっている方は必ずしもそうではないと思います。
目に見えない「電気」というものを視覚的に理解できるように、テキストは写真やイラストが多めに掲載されているものがおすすめです。
筆記試験は、特に暗記の要素が強い試験となりますが、テキストの内容を理解しながら暗記を進めていくことで、勉強効率が飛躍的に上がるでしょう。
また、試験内容には計算問題も出題されるため、テキストによっては最初から計算問題となっている場合があります。テキスト通りに進めていきたい方はそのまま進めていって構いませんが、計算が苦手な方は、勉強する順番を変えて解ける問題から解くことで自信がつくでしょう。
技能試験は予行演習と復習が肝
技能試験の勉強では、実際に手を動かして身体に作業を覚え込ませることが重要になります。
実技での練習はもちろん、オンライン講座や動画を見て、手の動きをイメージすることが有効になるのでしょう。
繰り返しテキストを読むのと並行して、テキストに付属されている動画やオンライン講座などを利用し、ぬかりなく復習をしてください。
試験を受験する方の中には、工具や材料に触れたことがない方もいると思います。そういう方は特に、テキストを見ながらどんどん試験問題にチャレンジしていきましょう。数をこなすことで、工具の使い方や材料の加工方法に慣れていくことができますよ。
第二種電気工事士の合格率を上げるポイント
合格率を上げるポイント① 間違えた問題はきちんと解決しておく
合格率を上げるためのポイントは、より多くの「過去問」を解くことです。
第二種電気工事士の試験問題は、過去問と類似の問題が出題される可能性が高く、毎年コロコロと問題が変わることがない試験です。テキストとともに、問題演習や講義動画を使いつつ、理解が深まったらどんどん過去問にチャレンジしていきましょう。
過去問を解いたら必ず間違えたところを確認し、間違えた理由を理解してから次に進むことで確実に点数を上げることができます。
また、写真を使った問題などは過去問と同じ写真が使われることもあり、過去問を解くことはメリットしかありませんので、コツコツ繰り返し解くことをおすすめします。
合格率を上げるポイント② 実際の試験時間内に解けるよう練習する
もう一つ、過去問を実際の試験時間で解くことも重要です。
筆記試験の試験時間は、50問に対して120分の試験時間。
技能試験の試験時間は40分と、筆記試験に比べて大幅に短くなっています。
タイマーなどを使用して実際の試験時間で問題を解くことで、時間配分ができるようになります。本番同様の流れを理解しておくことで、試験当日も緊張せずにスムーズに乗り切ることができるでしょう。
広告
電車で通勤中などのスキマ時間を有効活用
オンスクのはじめての第二種電気工事士講座は、スマホやパソコンで学習できるオンライン学習講座です。
かんたん登録でいますぐ無料でお試し。