第二種電気工事士の過去問からみる出題傾向

この記事では、第二種電気工事士の出題分野や試験形式、そして過去問をどうやって活用したらよいのか解説していきます。

第二種電気工事士には筆記試験と技能試験があり、筆記試験に合格しなければ技能試験の受験資格を得ることができません。2つの試験のうち、過去問対策が有効なのは筆記試験なので、今回は主に筆記試験の過去問活用法をご紹介していきます。

技能試験は、試験前に公表される13問の中から1問出題される形なので、過去問の対策というよりは、この13問についての対策が重要になります。試験当日どの問題が出題されても動じないように、こちらもきちんと対策しておきましょう!

第二種電気工事士の出題分野

まずは、第二種電気工事士の出題分野を筆記・技能別に詳しく見ていきましょう。

筆記試験の出題分野

  • 電気に関する基礎理論
  • 配電理論及び配線設計
  • 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  • 電気工事の施工方法
  • 一般用電気工作物の検査方法
  • 配線図
  • 一般用電気工作物の保安に関する法令

第二種電気工事士の筆記試験は、過去問を解いていくとわかりますが、出題分野の構成と配点が毎年ほぼ変わりません。まれに、過去に出題された問題がそのまま出題されることもあるくらいです。
ですので、筆記試験の点数を稼ぐためには過去問を数多くこなすことが第二種電気工事士筆記試験合格の近道となります。

技能試験の出題分野

  • 電線の接続
  • 配線工事
  • 電気機器及び配線器具の設置
  • 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  • コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  • 接地工事
  • 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  • 一般用電気工作物の検査
  • 一般用電気工作物の故障箇所の修理

第二種電気工事士の技能試験は、上記の出題分野から全部、または一部について行われます。
分野が細かく分かれていますが、実際には当日出題される1問に上記分野が凝縮されているイメージです。

第二種電気工事士の試験形式

続いて、それぞれの出題形式を見ていきます。

筆記試験の出題形式

第二種電気工事士筆記試験の形式は、筆記試験の出題分野から出された問題に対して、4つの解答の中から1つ正解を選んでマークシートに記入する方法で行われます。

筆記試験の試験時間は120分、出題数は50問です。
なので、1問にかけられる時間は大体2分強となります。

配点に関しては1問あたり2点で、満点は100点です。
なお、合格の最低基準点は60点以上とされています。

まれに60点を下回っても合格する年がありますが、例年というわけではないため、過去問を解く際はまず基準の60点を目指すようにしましょう。
最低60点、安心して試験に望むには過去問を7割から8割の正答率で解けると良いでしょう。

技能試験の出題形式

第二種電気工事士技能試験は、事前に公表されている13問の候補問題の内1問が出題され、合格基準は、施工における欠陥がなければ合格となります。
どのような施工をしたら欠陥としてみなされるか、テキストを見てよく確認しておくことが大切です。

当日の作業は、持参した自分の工具で行うため、日ごろ使い慣れたものを持っていくとよいでしょう。

試験時間は40分で、筆記試験より大幅に試験時間が短くなっています。
時間を意識しすぎて本番で焦らないように、練習段階でも試験時間内に施工完了できるようになっておきましょう。

第二種電気工事士の過去問の活用方法

筆記試験の過去問活用法は?

第二種電気工事士の筆記試験は、毎年出題分野の構成と配点がほぼ変わりません。
例えば、第二種電気工事士の筆記試験過去問を解いていくと、「配線図」の分野が圧倒的に配点を占めていることがわかります。
具体的には、全50問中の約20問が配線図の問題となっており、その内6割~7割は電気の図記号と写真(鑑別)の問題となっています。

鑑別とは、電気工事に使われる配線器具や材料、工具や機器、測定器などの写真・名称・用途を問われる分野です。この鑑別問題でしっかり点数を確保できれば、第二種電気工事士合格に近づいていきます。
また鑑別問題は、他の分野にも関連した内容です。ここをしっかり学ぶことで、他の分野でも点数が取りやすくなるので、過去問を解く際は力を入れて勉強・復習していきましょう。

また、過去問を解く際は、実際の試験時間を計りながらやってみることで、本番でも時間配分を考えながら落ち着いて試験に臨むことができます。試験日が近くなったら、ぜひ時間を計りながら過去問を解いてみてください。

過去問で理解度が低いと感じたところは、オンライン講座の講義動画を使うなどして理解度を深めていき、再度過去問にチャレンジするのもおすすめです。

技能試験の試験対策とは?

第二種電気工事士の技能試験は、先でもお伝えした通り、試験前に公表される13問の中から1問出題される形となります。そのため、過去問を解いてみるのではなく、まずはこの13問を一通り施工してみる対策がおすすめです。

施工を行うためにはテキストはもちろんのこと、工具と材料が必要になります。
オンラインショップなどで、第二種電気工事士受験用の工具や材料のセットが販売されているため、持っていない方は、これらも検討しつつ早めの準備を始めましょう。

販売されている材料セットには、13問をそれぞれ1回ずつ練習できるセット(1回用)や、練習をたくさんしたい方向けに3回分の材料が入ったセット(3回用)など様々あります。

筆者は、間を取って2回用で練習をしました。
みなさんも自分に合った材料の量で挑戦してみてください。

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