行政書士の難易度・合格率
行政書士は、一般的に難関資格のひとつに数えられています。そのため、試験日までにしっかりと計画を立て、勉強を進めていかなくてはなりません。
ここからは、行政書士資格の難易度や、試験に向けた勉強方法などについて解説していきます。
行政書士試験の合格率から見る難易度について
令和4年から過去10年間の行政書士試験の結果を見ると、平均合格率は10%前後となっています。難易度としては非常に高いと言えます。ただし、平成29年度の合格率は15.7%となっており、過去10年間では高い合格率となっています。
なお、受験者数は平成23年までは6万人以上でしたが、翌年から人数が減り始め、令和元年では39,821人でした。令和2年度からは徐々に受験者数が増え始めましたが、それでもまだ5万人を切っています。受験者数が減った分、合格率が高くなっているのを見ると、しっかりと準備をしてから試験に臨む受験者が増えていると予想されます。
こうした背景を見ていくと、行政書士試験の難易度は高いものの、合格は十分に可能と言えます。試験当日まで、しっかりと勉強に励みましょう。
行政書士試験に向けての効果的な勉強法について
近年の行政書士試験では、法的な理解力・思考力が必要な問題も多くなってきており、難易度は高くなっている傾向にあります。そのため、法律をそのまま暗記するだけでは合格は望めません。
それぞれの出題科目ごとに学習の時間配分を考えながら計画的に進め、一つひとつを理解していくことが大切です。
一般的に、行政書士試験に合格するためには、短くて300時間、長いと1000時間の勉強時間が必要と言われています。適性もありますが、そもそもの法律知識などでも変わります。そのためここでは、おおよそ600時間を目安に時間配分を考えてみましょう。
もっとも時間がかかるのが「行政法」
単純な知識が問われる問題が多いので、その分覚えることも多くなりがちです。しかし、時間をかければ確実に得点へ結びつく科目です。おおよそ230時間程度を見ておきましょう。
次に時間をかけるべきは「民法」
こちらは法律を具体的に運用していくような問題が多いので、複雑な内容を確実に理解していかなくてはなりません。民法が適用される実例の問題をできるだけたくさん解いておきましょう。おおよそ150時間が目安です。
次に「一般知識」
細かく分けると政治・経済・社会・文章理解がありますが、合計で100時間程度を見ておいてください。
その他、「憲法」「商法」についてはそれぞれ50時間程度。「基礎法学」については、本番前に20時間程度を割り当てておけば十分です。
あとは、学習を進めながらご自身の得手不得手に合わせて勉強時間を調整していってください。
行政書士の試験勉強は長期戦です。
しっかりと事前準備を整えて試験にのぞみましょう。
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