インテリアコーディネーターの過去問からみる出題傾向
インテリア全般の広い知識を必要とするインテリアコーディネーターは、試験の出題範囲がかなり広いことで知られています。すべての分野をじっくり掘り下げるのは難しいため、出題傾向をしっかり分析した上で効率的な勉強を進めることが合格への近道です。
この記事では、インテリアコーディネーター試験の出題の範囲や形式、出題問題の傾向、過去問の活用方法について紹介します。
インテリアコーディネーター試験の出題範囲や形式
インテリアコーディネーター試験は、学科の一次試験と論文・プレゼンの二次試験に分かれています。それぞれの出題範囲についてまとめましたので参考にしてください。
・一次試験の内容
主催者であるインテリア産業協会から発表されているインテリアコーディネーター試験の一次試験範囲は、次の通りです。
- インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
- インテリアコーディネーターの仕事に関すること
- インテリアの歴史に関すること
- インテリアコーディネーションの計画に関すること
- インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
- インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
- 環境と設備に関すること
- インテリアコーディネーションの表現に関すること
- インテリア関連法規、規格、制度に関すること
インテリアコーディネーターという職種への理解、インテリアの歴史やエレメントなどの知識、建築物の構造や仕上げといった施工知識、インテリアコーディネート計画を提案する表現方法、関連法規など、出題範囲は幅広いです。
出題形式はCBT(Computer Based Testing)方式による解答選択式による全36問出題されます。
・二次試験の内容
インテリア産業協会から公式発表されている二次試験範囲は、「プレゼンテーション・論文によるインテリア計画およびそのプレゼンテーションに関すること」です。
与えられた条件を満たした上で求められているインテリア計画を提案し、パースなどの図面を作成して内容の説明と提案を行います。加えて、論文では与えられた課題の条件に適した提案を文章で表現します。
出題形式はプレゼンテーションと論文で、記述式になります。
インテリアコーディネーター試験の出題傾向
インテリアコーディネーターの一次試験は、出題数が多い分野と少ない分野の差が縮まってまんべんなく出題されている傾向が強くなってきています。そのため必ずこの分野から出題されると判断するのは難しいのが実情です。
とはいえ、過去数年の出題分野を分析すると、
・インテリアコーディネーターという仕事について
・インテリアコーディネーション計画
・建築の工法や構造
・住宅設備
・ユニバーサルデザイン
の分野は毎年3~5問出題されています。
つまり、これらの分野を重点的に勉強しておくと得点を積み上げられる可能性は高いと言えます。取りこぼさないようしっかり勉強しておきましょう。
二次試験は、バリアフリーやユニバーサルデザインなど、インテリアや住宅の業界で近年話題になったことがテーマになる傾向があります。ニュースなどをチェックして、業界の動向やトレンドを押さえておきましょう。
二次試験の合格率はこの数年60%前後で推移しているので、パースや平面図、論文いずれも基本的な技術を習得しておけば合格しやすいです。提案の内容が重要ですから、パースなどの作図の精度を高めるよりは、相手に伝わるレベルの資料を制限時間内に作成できる練習をしておくのがおすすめです。
インテリアコーディネーター試験の過去問の活用方法
出題範囲が広いインテリアコーディネーター試験の場合、出題傾向が高い分野の過去問を重点的に勉強していくと効果的です。一次試験は解答を選択肢から選択するマークシート方式ですから、過去問を分析してよく出てくる単語の意味を理解しておくと正答率が上がります。
二次試験は前述したように業界の動きやトレンドを押さえて、自分なりの考えをまとめておくこと、過去問を活用して平面図やパースを描き慣れておくといいでしょう。
一度で合格したいのであれば、過去問を繰り返し解くことで試験に出題される内容を想定した準備を進めておきましょう。
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