就職・転職を考えているとき、インテリアコーディネーターの資格がどのように役立つのか知りたいという人は多いでしょう。
せっかく勉強して取った資格ですから、就職や転職の場面で活かしたいですよね。
この記事では、インテリアコーディネーターという資格とその仕事について、全3回の連載形式でご紹介しています。
最終回の今回は、インテリアコーディネーターの正式名称や履歴書に書くメリット、就職や転職にどのように役立つのかを紹介します。
インテリアコーディネーターの正式名称は？
インテリアコーディネーターとは、公益財団法人インテリア産業協会が資格の認定をしている民間資格です。
正式名称は「インテリアコーディネーター」で、業界では英語表記の頭文字を取って「IC（アイシー）」と呼ぶこともあります。
インテリアコーディネーターは和製英語で、欧米では同様の業務を行う専門職の人を「インテリアデザイナー」「インテリアデコレーター」と呼びます。
国内においてインテリアコーディネーターは、住空間の専門職としての正式名称という位置づけになっています。
インテリアコーディネーターを履歴書に書くメリットは？
「インテリアコーディネーターって公的な資格ではないのか」とがっかりする人もいるかもしれませんが、インテリアに関する専門資格であることには変わりありません。
実際、インテリアコーディネーター試験の出題範囲はかなり幅広く、インテリアに加えて建築や電気、給排水など様々な知識を習得しないと合格できません。取得に相応の努力をしたという証明が十分できることから、履歴書に自信をもって書ける資格です。
インテリア業界や建築業界への就職や転職を考えているなら、インテリアコーディネーターの所有を履歴書に記載することで即戦力とみなされ、有利になる可能性は高いでしょう。
逆に言えば、インテリアコーディネーターは専門職ですから、インテリア・建築業界以外の就職・転職の場合は、履歴書に記載しても取得した資格の1つとしかとらえてもらえない、とも言えます。
インテリアコーディネーターは就職や転職にどう役立つの？
インテリア関連企業や建築業界への就職や転職をめざす場合、インテリアコーディネーターの資格は基本的には役に立ちます。
ハウスメーカーや工務店、インテリアショップなどは、履歴書の資格欄にインテリアコーディネーターと書いてあると、あなたを即戦力とみなしてくれる可能性が高いでしょう。
商品販売や接客、提案企画といった職種であれば、インテリアコーディネーターの知識は商品の売上や提案の満足度を高めることにつながりますから、企業としては顧客と接する最前線の現場で働いてほしい人材です。
入社してからインテリアコーディネーターを取得させようとすると、時間も労力もかかりますので、企業側からするとすでにインテリアコーディネーター資格を持っているのはありがたいわけです。
また、もし他の応募者がインテリアコーディネーター資格を所有していなければ、専門知識があるというアピールが活きてあなたの方が当然有利になり、採用の可能性が高まると言えるでしょう。
一方、施工や営業といった職種の場合は、建築士や施工管理技士、宅建士といった建築・不動産関連の資格と比べると、インテリアコーディネーターは優先順位が下がってしまいます。
それでも、企業側にとってはインテリアコーディネーター資格があることで、あなたが専門知識を持つ人材であることはわかりますから、複数の応募者の中で採用するか判断する1つの指標になるでしょう。
インテリアコーディネーターの資格が就職や転職に役立つかどうかは、どういった企業への就職や転職をめざすのか、またどのような職種に応募するのかによって異なります。
インテリア業界や建築業界への就職や転職においては、インテリアコーディネーターは、専門職としての知識を大いにアピールできる点が大きなメリットとなるでしょう。
履歴書の資格欄に忘れずに記入して、就職や転職を成功させるツールとして上手に活用しましょう。
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