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インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法④ インテリアの歴史に関して

インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法④ インテリアの歴史に関して

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法」、第4回の今回は科目「3. インテリアの歴史に関すること」について解説します。

日本や西洋の建築・インテリアの成り立ちから各々の特徴や変遷までを学ぶテーマですので、まずは流れを把握するのが大切。
またインテリアの歴史では、覚えるべき人物名やデザイナーズチェアの種類が多いので、インテリアコーディネーター試験の例題で頻出する言葉の傾向をつかむ勉強法がおすすめです。 それでは内容の概要から見ていきましょう。

インテリアコーディネーター試験の科目一覧
1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること(連載第3回
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること(連載第3回
3. インテリアの歴史に関すること ←今回はココ!
4. インテリアコーディネーションの計画に関すること(連載第5回
5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること(連載第6回連載第7回
6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること(連載第8回
7. 環境と設備に関すること(連載第9回
8. インテリアコーディネーションの表現に関すること (連載第10回
9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること(連載第11回
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日本の建築・インテリアの歴史

概要

「インテリアの歴史に関すること」は日本と西洋にわかれているため、まずは日本をテーマにした勉強法から紹介します。

日本の住居の始まりは古代の竪穴式住居。その後、高床式住居に発展し、屋根と壁、床が確立されました。
奈良時代になると貴族の住まう住居が発展していき、出雲大社などの大社造、平安時代には寝殿造と変化していきます。
明治時代になってからは、洋風建築が導入されるようになり、中廊下式住居などの今日でも見られる間取りが普及しました。その後、関東大震災により、耐震・耐火構造である鉄筋コンクリート造の建築が普及します。

こうした日本のインテリアの歴史の流れを把握してから、細かな特徴や出題傾向も覚えるようにするのがおすすめです。

勉強のポイント

インテリアコーディネーター試験の「インテリアの歴史に関すること」においては、日本と西洋の歴史の問題は50問中2~3問出題されます。

まずは日本の歴史の例題から、問題の傾向を確認しましょう。

例題:
大正時代に普及した間取りの形は以下のどれか。
(1)中廊下型
(2)田の字型
(3)広間型

正解は(1)中廊下型ですが、他の語群を見ると迷ってしまうことも多いですよね。

インテリアの歴史は時代と特徴をセットにして覚えることが大切ですので、オンライン学習サービスの講義で、映像による視覚的な理解を深めていくのもおすすめの勉強法です。

西洋の建築・インテリアの歴史

概要

「インテリアの歴史に関すること」のもう1つのテーマは西洋です。
紀元前のギリシャ様式では大理石による石造建築、ローマ時代にはコンクリートを使用したアーチ工法と特徴があります。

その後もビザンチン様式、ゴシック様式などの変化を経て近世のルネサンス様式につながりますので、様式ごとの特徴をテキストでしっかり把握していきましょう。

また、近代の西洋の歴史ではアール・ヌーボーなどの芸術活動や、デザイナーズチェアを作り出した人物の名前を覚えるのも大切。芸術活動や人物名は自分でノートに整理しておくのが効率的な勉強法です。

勉強のポイント

西洋の建築・インテリアの歴史の例題を見てみましょう。

例題:
曲線的で優美さを求めたロココ様式。イギリスでは当時の女王の名前にちなんで○○様式と呼ぶ。
(1)エリザベス
(2)クイーン・アン
(3)ヴィクトリア

正解は(2)クイーン・アンですが、エリザベスという名は聞き覚えがあるため選びたくなりますよね。

日本のインテリアの歴史の章でご紹介した勉強のポイントと同じく、様式と特徴をセットで覚えるようにしましょう。

「インテリアの歴史に関すること」は用語とイラストの出題に注意

イラストと用語を合わせる問題の例

日本の建築・インテリアの歴史では、漢字の読み方が難しいので注意が必要です。寝殿造の食卓に使われる高坏(たかつき)や衝重(ついがさね)の語群とイラストを合わせられるかという問題があります。

他にも人に関する出題もあり、民芸運動を起こした柳宗悦(やなぎ むねよし)、「世界のタンゲ」と呼ばれた丹下健三(たんげ けんぞう)といった人たちの功績を覚えるのが大切。

おすすめの勉強法は、人の名前から功績を説明できるようにすることと、読み方が難しい用語や人名は記憶に残しやすいように声に出して覚えるようにすることですね。

おすすめの勉強法

インテリアコーディネーターの試験では問題から適切な図を選ぶという出題も多いため、一問一答で答えられるように単語帳・単語カードを使う勉強法がおすすめです。テキストのイラストをコピーして表に貼り、裏には説明文を書いてみましょう。

また、デザイナーズチェアの種類と名前を覚えるには、インターネットで調べてノートにまとめていくのもいいでしょう。インテリアコーディネーターの仕事では「リビングにアントチェアを使いたい」と顧客に言われることもあります。名前と形状はしっかり覚えていきましょう。

このように、「インテリアの歴史に関すること」の勉強においては、自分なりに整理するのに時間を要します。無理に知識を詰め込もうとせず1日に2,3個ずつ調べて覚えていく方がいいでしょう。
インテリアの歴史を時系列と写真で紹介するサイトもあるため、インターネットで調べるのもおすすめの勉強法です。

サイト例:「こんな意味が隠れています!英国家具の歴史と様式 | アンティーク家具ハンドル」

インテリアコーディネーター試験の勉強法

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法」、今回は、科目「3. インテリアの歴史に関すること」の勉強法について解説しました。

インテリアコーディネーターとして、また、普段の生活のうえでも、幅広い知見があるとお客さまや周りの人との会話が広がります。
勉強を、ただ知識を覚える作業と思うのではなく、ゆくゆくは役に立つ知識だと前向きに思うことで、より多くの用語を覚えていくことができるでしょう。

多くの用語や人名を覚えるのは大変ですが、ノートに整理し、各用語を自分なりに説明できるようにしていくと記憶の定着につながります。あきらめずにがんばりましょう。

次回は科目「4. インテリアコーディネーションの計画」の勉強法について解説します。

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