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インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法⑪ インテリア関連の法規、規格、制度

インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法⑪ インテリア関連の法規、規格、制度

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法(全11回)」、連載最後となる今回は科目「9インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」についてです。

建物を建てる際に守らなければいけない建築基準法などの法律について覚えていき、消費者に密接に関わる制度を学びます。各項目のポイントや解説と共に、インテリアコーディネーターの試験の例題やおすすめの勉強法を紹介していきましょう。

インテリアコーディネーター試験の科目一覧
1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること(連載第3回
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること(連載第3回
3. インテリアの歴史に関すること(連載第4回
4. インテリアコーディネーションの計画に関すること(連載第5回
5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること(連載第6回連載第7回
6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること(連載第8回
7. 環境と設備に関すること(連載第9回
8. インテリアコーディネーションの表現に関すること(連載第10回
9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること ←今回はココ!

インテリアコーディネーター試験の出題数について

「インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」は、インテリアコーディネーターの試験で50問中2問ほど出題されます。
インテリアコーディネーターは、住居を建てる顧客から建物の法に関する相談を受けることもあるため、しっかりと覚えておきたい大切な科目です。

「インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」には建築に関わる法と、インテリア用品や建材のための制度や基準となる消費生活関連の法規があります。これにより消費者は、安全な住まいや質の良い内装材などを入手することができるのです。

まずは、建築に関わる法の概要と勉強法を紹介しましょう。

インテリアコーディネーター 出題傾向

建築に関わる法についてとおすすめの勉強法

建築基準法の概要

インテリアコーディネーター業務において、住居を建てる場合やリフォームする際には、建築基準法は知っておかねばならない法規の1つです。

建築基準法は建築物の敷地や構造、内装関連だと採光や換気などの基準を定めており、住宅関連の条文は健康で安全な住宅には欠かせません。
また、住宅の建築はその土地の利用目的によって用途地域が異なることや、防火地域と延焼のおそれのある部分の基準によって建物を建てられる範囲が変わることも覚えておきましょう。
さらに防火構造や内装制限といった基準もクリアしているか、部屋の面積の合計はオーバーしていないかなど細かな点もクリアせねばなりません。

建築基準法の内容をより理解するためにはテキストを見るだけでなく、講師による解説から学べるオンライン学習サービスの講義を受ける勉強法もおすすめです。

建築関連の法規

「インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」の法規を学ぶにあたり、漢字がつらつらと並ぶ名称は心が折れてしまう方も少なくはないですよね。しかし略称だけでなく正式名称もしっかり把握し、内容を理解するのがおすすめです。
まずは各概要を解説しましょう。

品確法は、住宅の品質確保の促進等に関する法律の略称です。住宅の性能や品質を高めるための内容や、住宅購入者の保護するための方が定められています。家を建てたり、買ったりする人が手抜きや欠陥住宅の被害に遭わないように守ってくれる大切な法律です。

住宅瑕疵担保履行法は、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律の略称です。品確法の10年の瑕疵担保をどのように実行するかを定めた法律、つまり住宅の購入後に欠陥があった際の保険について定められています。

長期優良住宅促進法は、長期優良住宅の普及の促進に関する法律の略称です。品確法における住宅性能表示制度をより具体的に実施するための法律であり、10個の項目に分けられています。これら10項目については、わかりやすく解説している不動産サイトを参照し、それぞれの内容を学習するのがおすすめの勉強法です。

サイト例:「住宅性能表示制度とは | 不動産関連情報【すまいーだ】」より

消費生活関連の法規や制度の概要と例題

消費生活関連の法規と勉強法

「インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」において、消費生活関連の法規はインテリア用品や建材に関わる法規です。
良い質の壁紙やカーペットといったアイテムが消費者の手に回るように定めており、基準をクリアした品にはマークが付けられます。そうしたインテリア用品の関連マークを覚える必要もありますよ。

まず、消費者基本法とは、国民の消費生活の安定や向上を確保するための法律であり、消費者契約法は、事業者に対して消費者の利益などを守る法律です。他にも様々な法律がありますので、テキストを読む以外にも、インターネットで住まいの事例を解説したサイト、マンガで紹介したサイトなどを見てみるのもよい勉強法といえるでしょう。

サイト例:「消費者契約法・契約の取り消し権」より

消費生活関連の制度や例題について

建築やインテリアの材料などは、より良い製品を提供するために制度や基準が設けられています。テキストを読んで学習するだけでなく、過去問を元に勉強を進めることでより理解しやすくなります。例題を紹介しましょう。

例題:
インテリア製品の法規制等に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

乳児用ベッドは、○○で特に身体に危害を及ぼすことが多いと認める製品であり、販売するときにはPSCマークの表示がなされていなければならない。
(1)消費者基本法
(2)消費者安全法
(3)消費生活用製品安全法

正解は(3)消費生活用製品安全法です。インテリア関連の法規、規格、制度に関することの用語には似たような用語が並ぶと迷ってしまうことも多いですよね。間違った選択肢や、選ばなかった選択肢についても、どういった内容かをテキストで都度調べておくのがおすすめです。

次に以下の例題を見ていきましょう。

例題:
インテリア製品の法規制等に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

カーペットの品質については、日本工業規格(JIS)に定められており、一方、○○が検査して合格した製品には「Cマーク」が付されている。
(1)繊維評価技術協議会
(2)日本カーペット工業組合
(3)日本インテリアファブリックス協会

正解は(2)日本カーペット工業組合です。マークの説明と共に法律が何かを問われたり、関係する団体が問われたりすることも多いため、インテリアコーディネーター試験の過去問を多く解くのがおすすめの勉強法ですね。

こうした問題を通して、工業団体と関連するインテリア製品のマークをセットで覚えていきましょう。

インテリアコーディネーター試験の勉強法

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法(全11回)」、最終回の今回は、科目「9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」について勉強法を解説しました。
この科目は難しい法律や用語が多いですが、過去問を多く解いて問題の形式に慣れるのがおすすめの勉強法です。

インテリアコーディネーターの試験勉強の連載を11回に渡って解説しました。テキストを読むだけでない、それぞれのテーマに合った勉強法をお伝えできたと思います。

また、身の回りの家具やテーブルなどのインテリアアイテムから、住宅を建てる際の法律まで幅広く紹介したことで、得意・不得意な分野も把握できたでしょうか?最初にどの科目から取り組むかを決め、少しずつ用語や説明を覚えていくのが大切ですよ。

それでも覚えることの多さや、範囲の広さから途中で挫折しそうになるかもしれません。その時は気分転換にホームセンターや家具店に行ってテーブルや収納棚を見たり、店員さんにカーテンの説明を聞いたりするのもおすすめです。
テキストや問題演習以外の刺激を与えることで、再びがんばろうという気持ちにさせることができ、勉強を継続できるはずです。

焦る気持ちも出てくるかもしれませんが、試験日当日も落ち着いて挑めるよう、過去問も多く解いて自信につなげていきましょう。あなたが合格できるよう、陰ながら応援しています。

参考URL:
https://sumaiida.com/contents/knowledge/seinowu.php
http://www.ads-network.co.jp/houki/shohisha-02.htm

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