連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強」、前回は試験と全体の勉強法の概要についてご紹介しました。
第2回である今回は、試験の科目ごとの勉強法概要をご紹介します。
試験範囲は9つの科目に分かれていて、覚えることも多いです。
まずは各々の概要やおすすめ勉強法を解説していきましょう。 試験勉強を始める際にどのテーマから取り組むかを決める手助けにもなりますよ。
目次|インテリアコーディネーター試験科目の概要
1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
「1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること」では、日本がいつから「インテリア」という概念を持ったかを学びます。
リビングや寝室ごとに内装やインテリアを確立させていった理由は興味深いでしょう。
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
「2.インテリアコーディネーターの仕事に関すること」は、インテリアコーディネーターの業務がテーマ。お客さんの要望に沿ったプレゼン資料のまとめ方から、リフォームで必要とされる見積書・契約書についてなどなど。具体的な用語も多いため、インターネット上でインテリアコーディネーターの実際の業務のコラムなどを読む勉強法もいいでしょう。
3. インテリアの歴史に関すること
「3.インテリアの歴史に関すること」では、インテリアの西洋と日本の歴史がテーマです。
西洋はローマ時代から近世のバロック様式、アール・デコの範囲など。中でも、デザイナーズチェアは種類が多いため、名前と写真が一致するよう覚えていきましょう。おすすめの勉強法は表面に写真、裏面は名前や特徴を書いた単語帳などを作ってスキマ時間に覚えていくという方法ですよ。
日本の歴史に関することの出題範囲は、寝殿造りから鉄筋コンクリート造の普及までを扱います。インターネットで検索すると、様式ごとや各時代で比較しているサイトもありますよ。
4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
「4.インテリアコーディネーションの計画に関すること」は、実技試験となる2次試験にも直結する大切なテーマの1つです。
ベッドやテーブル、イス、キッチン等の幅×奥行き×高さといった寸法を覚える必要があります。
数字に苦手意識がある人におすすめの勉強法は、自分の身長や手を広げた幅で比べたりしてみること。そうすると、イスに座った時の目線は床からどれくらいの高さなのか、キッチンの天板までは腰より高いくらいだとわかるようになりますよ。
5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
「5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」では、家具やカーテンといったエレメントがテーマになっています。内装に使われる壁紙、照明の種類、カーペットなど、普段の生活にも直結する用語が多いので実物を見るのがおすすめ。
エレメント類を意識してお店で見る機会を増やしたり、販売している商品を見て名前を言い当てたりという勉強法がいいでしょう。
また、インターネットショッピングではエレメントをジャンルごとに検索しやすいため、見比べることで知識が深まりますよ。
6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
「6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること」では、建築の図面、設計図に関する分野に近いかもしれませんね。木材の基礎知識から木造住宅、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の構造がテーマとなるため、オンライン学習サービスの講義を見て学ぶ勉強法もおすすめ。
建築用材となる木材の特徴はどういった家具に使われているのかをセットで考えたり、構造は問題集の出題形式を確認したりしましょう。
7. 環境と設備に関すること
「7.環境と設備に関すること」は、熱や音、光の伝わり方といった理科で習ったことが懐かしくなるテーマです。
熱の伝わり方などの仕組みを理解し、給湯機器や換気設備、キッチンやサニタリーの設備にどのように活かされているのかを学びましょう。
おすすめの勉強法はトイレや給湯器のメーカーのコラムを見ること。わかりやすく解説しているサイトもあるので活用しましょう。
8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
「8.インテリアコーディネーションの表現に関すること」は、平面図の表現やパースの描き方を学びます。
実技試験がある2次試験では、部屋のパースや平面図、家具の断面図などを描くパターンもあるため、手を動かしながら学んでいきたいテーマですね。
家具や壁の描き方、寸法の表現は細かなものも多いので、図をしっかり見比べるようにしましょう。
9. インテリア関連の法規、規格
「9.インテリア関連の法規、規格」は、消費生活用製品安全法などの消費に関わる法から、建築法規、インテリア製品に付けられるマークといった範囲がテーマになっています。
例えば、住宅の階段やバルコニーの手摺の高さには定められた寸法がありますが、数字だけ覚えようとせずに語呂合わせを活用する勉強法もおすすめ。
詳しくは連載第11回「インテリア関連の法規、規格、制度に関すること」で紹介します。
建築やインテリアの材料には制度や基準が設けられており、グッドデザイン商品選定制度、ISMマークの形を覚えなければなりません。普段からどういった製品に付いているか見つけてみると記憶に定着しやすいですよ。
連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法」、今回は、インテリアコーディネーター1次試験の9つの科目の概要と勉強法について解説しました。
次回は科目「1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること」と「2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること」を掘り下げ、おすすめの勉強法をより具体的にお伝えしていきましょう。
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