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インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法⑥ インテリア関連エレメント(前編)

インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法⑥ インテリア関連エレメント(前編)

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法(全11回)」、第6回の今回は、科目「5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」の解説を2回に分けてお届けします。
前編では、普段の生活で使うイスやテーブルなどの家具の種類と仕組みや、和室や階段などの仕組みを取り上げ、後編では、窓周りのエレメントなどを取り上げます。

それでは各項目の解説と共に、インテリアコーディネーターの試験の例題やおすすめの勉強法を紹介していきましょう。

インテリアコーディネーター試験の科目一覧
1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること(連載第3回
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること(連載第3回
3. インテリアの歴史に関すること(連載第4回
4. インテリアコーディネーションの計画に関すること(連載第5回
5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること ←今回はココ!
6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること(連載第8回
7. 環境と設備に関すること(連載第9回
8. インテリアコーディネーションの表現に関すること (連載第10回
9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること(連載第11回

インテリアコーディネーター試験の出題数について

「インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」は、インテリアコーディネーターの試験で50問中9~10問出題される大切な科目です。
家具の種類と名称、細かな仕組みなど覚える項目が多いので、ポイントをしぼった勉強法が大切です。

まずは、住宅用家具の概要・勉強法から紹介していきましょう。

インテリアコーディネーター 出題傾向

住宅用家具について

住宅用家具の概要

「インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」において、住宅用家具とはイスやテーブル、書棚などの収納家具のことです。

それらの住宅家具の材料や仕上げの知識は、インテリアコーディネーターにとってとても大切。試験に確実に出題されるテーマです。

家具の分類とおすすめの勉強法

住宅用家具において特にイスは種類が多く、それぞれの仕組みを覚える必要があるため重点を置いて学ぶ必要があります。

ダイニングチェアやスツール、ソファといった種類があり、名前や基本構造を理解するのは「インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」において大切です。各部の名称は参考書のイラストや図と共に覚えていきましょう。

しかし、イスの張り材と構造は普段から目にすることが無いので覚えるのも難しいですよね。そのため、イスの専門店のサイトなどで紹介されている実物の商品を見て学ぶのがおすすめの勉強法です。

サイト例:「AZUMAの椅子張り替え」

テーブル・机(デスク)についてとイスに関する例題

食卓に欠かせないテーブルには、リビングテーブルやライティングビューローといった種類があります。
基本構造の覚え方はイスと同様にインターネットで調べるのもおすすめの勉強法です。テーブルの販売サイトで、丸型テーブルやナイトテーブルなどのカテゴリ別に見比べたり、それぞれの大きさはどれくらいかイメージしたりすることで、より記憶しやすくなるでしょう。

次に、インテリアコーディネーター試験のイスに関する例題を見てみましょう。

例題:イスの構造に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

ダイニングチェアなどのイス張り工法にはいくつかの種類があり、○○には皿張りや落とし込み張りがある。
(1)薄張り
(2)厚張り
(3)あおり張り

正解は(1)薄張りです。○○張りと書かれると迷いやすいため、似た用語は自分なりにノートでまとめながら、1つの用語をしっかりと覚えていくのがいいでしょう。

造作部分について

和室やその周りの造作についてとおすすめの勉強法

建物内部の仕上材や取付け材造作と呼び、「インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」において、和室の造作は聞きなれない用語も多いテーマです。

例えば障子(しょうじ)などの建具を立て込むための3ミリほどの溝を敷居といい、上部に付ける15ミリほどの溝を鴨居といいます。
また、和室の開口部周りは長押(なげし)、欄間(らんま)によって構成されています。イラストや図を見た際に、それぞれの名称を言えるように覚えていきましょう。

同様に、他の造作である壁と床や天井などの境をキレイに見せるための見切り縁(みきりぶち)の種類、床の間(とこのま)との各部名称も覚えていきます。
家で何気なく見ている各部に名称が付いているという点に注目し、家のどこに幅木(はばき)があるか、押し入れの雑巾摺(ぞうきんずり)はどこかなどを確認してみてくださいね。

造作を一覧で把握したい際には施工会社のサイトを探して見るのもおすすめの勉強法ですよ。

サイト例:「中部建設株式会社 木工事」

造作部分のドア・和室の襖などについて

「インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」において、ドアの造作は、洋室と和室で異なる用語が出てくるため注意が必要です。

洋式住宅のドアは框戸(かまちど)、フラッシュ戸があり、枠と板材によって構成されています。上桟(じょうさん)、鏡板(かがみいた)などの場所は図と共に覚えるようにしましょう。

和室では、古くから使われる襖(ふすま)や障子(しょうじ)があります。光を取り入れられるようにした源氏襖、縁を付けない太鼓張襖、腰板の入った腰付(こしつき)障子など種類が細かく分かれています。

インテリアコーディネーターは、顧客から襖の名前を聞いて要望を確認することも多いです。そのため、イラストと名前をセットにして覚える勉強法はもちろん、言葉にして説明できるようにするのも理解が深まってよいでしょう。

階段についてと例題、勉強法の紹介

「インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」からは、階段についての出題もあります。
階段の形状は、まっすぐの階段の直階段、踊り場があって折り返す折返し階段、螺旋階段のような回り階段があります。イメージを掴むためには、インターネットで動画を探して見る勉強法もおすすめ。形状の違いを映像で見ることで理解も深まりますし、蹴上(けあげ)や踏面(ふみづら)といった読みづらい各部位の名称を耳で聞くことで、形状と名前をセットで覚えることができ勉強の手助けとなるでしょう。

次に、階段の寸法について例題を紹介します。

例題:
階段に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

蹴上(R)と踏面(T)の寸法計画は、2 R+T=○○センチが昇降しやすい階段の目安となる。
(1)43
(2)63
(3)83

正解は(2)63です。蹴上げや踏面の寸法はバラバラで覚えるのではなく、例題にある公式ごと覚える方が頭に残りやすいこともありますよ。

自分に合ったインテリアコーディネーター試験の勉強法を探すようにしましょう。

インテリアコーディネーター試験の勉強法

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法(全11回)」、今回は、科目「5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」のうち、住宅用家具と造作の勉強法について解説しました。
このテーマでは、イスやテーブルの各部位の用語をイラストや図と共に覚えるのがおすすめの勉強法です。

次回は科目「5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること」の勉強法の解説(後編)をお届けします。

参考URL:
https://www.azuma-kako.co.jp/base-sofa-classic/basesofa10.html
http://www.chubukensetsu.jp/o-moku.html

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