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インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法⑨ 環境と設備に関すること

インテリアコーディネーター試験の科目別勉強法⑨ 環境と設備に関すること

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法(全11回)」、第9回の今回は科目「7.環境と設備に関すること」です。

住まいの快適な温度を保つための熱が伝わるしくみや、換気と通風設備、音や光の環境などを学ぶ科目です。環境工学と住宅設備の2つのテーマにわけて解説していきます。あわせてインテリアコーディネーター試験の例題やおすすめの勉強法を紹介していきましょう。

インテリアコーディネーター試験の科目一覧
1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること(連載第3回
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること(連載第3回
3. インテリアの歴史に関すること(連載第4回
4. インテリアコーディネーションの計画に関すること(連載第5回
5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること(連載第6回連載第7回
6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること(連載第8回
7. 環境と設備に関すること ←今回はココ!
8. インテリアコーディネーションの表現に関すること(連載第10回
9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること(連載第11回

インテリアコーディネーター試験の出題数について

インテリアコーディネーターの試験で「環境と設備に関すること」は50問中9問ほど出題され、インテリアコーディネーターの接客業務においても大切な科目です。

この科目は、住宅の温度や光環境、給水設備などを学びます。そうした「環境工学」「住宅の環境」の2つのテーマのうち、まずは「環境工学」について解説しましょう。

インテリアコーディネーター 出題傾向

環境工学について

熱の伝わり方と断熱

環境工学では、住宅の温度と湿度や換気、音・光の環境といったことを学習します。「環境と設備に関すること」の中でも化学的な要素があり、住まいの快適さにつながる大切なテーマであるため、インテリコーディネーターとしてはしっかりと理解しておきたい内容ですね。

夏場で部屋が暑いときにどうすれば部屋の温度を上げずに済むのか?というように、快適な室内を考えるうえでは、温度と湿度の関係と熱の伝わり方を覚えることが大切ですよ。

中でも熱移動は伝導、対流、放射の3つの形態があることに注意しましょう。室内の温度を快適にするため、外からの熱の遮断にグラスウールなどを使用するのですが、テキストを読むだけでなくインターネットで検索して、実際の事例と共に学ぶのもおすすめの勉強法です。

サイト例:「断熱リフォーム | リフォームはイトウ住建へ【塩尻市・松本市・安曇野市】」より

換気と通風

「環境と設備に関すること」において、換気と通風は空気の清浄化にも関わるテーマです。窓を開ける自然換気や換気扇による機械換気で、部屋の大きさに対してどれくらいの換気量が必要なのかを覚えていきます。
それでは、例題を確認してみましょう。

例題:
換気に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

シックハウスの代表的な原因物質はホルムアルデヒドで、その厚生労働省ガイドライン濃度は、○○mg/㎥である。
(1)0.01
(2)0.1
(3)1.0

正解は(2)0.1です。選択肢の数値が紛らわしい問題もありますので、インテリアコーディネーター試験の過去問題を多く解き、問題の傾向を把握しましょう。

音・光環境

「環境と設備に関すること」では、音の伝わり方や周波数について学びます。ヘルツ(㎐)デシベル(㏈)の単位や、どれくらいの音の大きさが騒音に感じるか数値等を覚えるにあたり、音を扱う専門サイトで確認するのもわかりやすいですよ。

サイト例:「音のしくみ | 音の悩み.com」より

光環境は、光の性質や電磁波といった科学的な分野にも関わります。部屋の明るさと照明の色を学ぶにあたっては、カラーで確認していく勉強法がいいでしょう。照明の種類も一緒に学べるサイトも見てみましょう。

サイト例:「住まいの設備と建材 光色切替」より

それでは、光環境の例題を見てみましょう。

例題:
照明設備に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

寝室の照明として、覚醒作用が強いと言われる○○波長の光が多い昼光色色LEDの照明器具は使用をさける。
(1)短
(2)中
(3)長

正解は(1)短です。昼光色は青みが強い色であり、短波長の光を多く含みます。シンプルな選択肢であるからこそ悩んでしまうこともありますよね。紛らわしい語句でも迷わないように、インテリアコーディネーター試験のテキストをしっかりと確認しておきましょう。

住宅設備について

給水と給湯と冷暖房について

「環境と設備に関すること」の給水についてですが、住宅における給水といえば、キッチンの水栓金具ですね。昔から蛇口と言われていますが、シングルレバー式やサーモスタット式など種類があります。

お湯を出すために水は給湯器を経由しますが、コージェネレーションシステムやヒートポンプなどのしくみを理解する際には、メーカーのサイトを見るのがおすすめです。

サイト例:「エコキュートのしくみ|ぐっと ずっと。WEB|中国電力」より

冷暖房

「環境と設備に関すること」の環境工学で説明した熱の伝わり方と関わるのが、冷暖房設備です。
エアコンや床暖房といった暖房の種類としくみは図と共に理解し、次のような例題も解けるようにしましょう。

例題:
冷暖房・空調設備に関する記述で以下の○○部分に合うものを語群から選びなさい。

住宅用エアコンに応用されるヒートポンプの性能は○○で表される。
(1)熱伝達率
(2)熱貫流率
(3)成績係数

正解は(3)成績係数です。ヒートポンプという単語を見て「熱」の漢字が入っている単語を選びたくなるかもしれませんね。

迷わずに正解を選べるように、インテリアコーディネーター試験のテキストで、正解ではない用語も調べるようにするのがおすすめの勉強法です。

インテリアコーディネーター試験の勉強法

連載「インテリアコーディネーターの科目別勉強法(全11回)」、今回は、科目「7. 環境と設備に関すること」の勉強法について解説しました。
この科目は、皆さんの身近なテーマだったと思います。勉強法としては、温度や湿度について、普段から住居の快適さを考えるようにするのが大切ですよ。

次回は科目「8.インテリアコーディネーションの表現に関すること」について解説します。

参考URL:
http://www.ito-juken.com/theme/heat-insulation-renovation
http://www.oto-nayami.com/sound.php
https://www.mikado-sc.co.jp/minnanodenki/column/entry-2693.html
http://www.energia-support.com/denka/ecocute/shikumi.html

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