「2万円台でインテリアコーディネーター試験対策できます」
インテリアコーディネーター資格試験に合格した私が使った教材の合計金額は22,800円でした。お金をかけずに、資格試験にチャレンジできたら良いですよね。
こんにちは。インテリアコーディネーターの組沢と申します。
新築注文住宅の設計事務所に勤めており、日々お客様との打合せを通して、素敵な空間を作るためのお手伝いをしています。
この記事では、インテリアコーディネーター資格試験にチャレンジしてみようかなと考えるあなたのために、資格取得のノウハウを全5回でお伝えしています。
前回の記事では、インテリアコーディネーター資格試験合格に向けた3つの勉強方法をご紹介し、独学でも十分可能性があることをお伝えしました。
今回は、試験に合格した私が実際に使用した教材や製図道具、より具体的な勉強法を紹介します。
私の体験談を通して、資格試験にチャレンジしようと思っている方や、実際に勉強中の方の参考になれば幸いです。
インテリアコーディネーター試験の基本的な勉強法
まずは、試験の概要についておさらいしましょう。
1次試験は解答選択式。問題に対して複数の選択肢の中から、正しいと思う答えの記号を選択していきます。
1次試験はインテリアコーディネーターハンドブックから出題されますので、内容を覚える必要があります。
一方、2次試験は論文とプレゼンテーションの実技試験です。
論文は、お客様対応やインテリアの時事問題に対しての考えをインテリアコーディネーターとしての立場から述べる課題であり、プレゼンテーションは試験問題の条件を踏まえた図面やパースの作図です。
論文で述べる内容はハンドブックに書いてあることが多いので、「インテリアコーディネーターとは」「これからの住環境では」など、著者の考えが述べてある箇所があったら要チェックです。
プレゼンテーションは年によって出題範囲が変わりますが、平面図や展開図、パースやアイソメ/アクソメなどの作図表現です。
平面図とは建物を真上から見た時の図、パースは透視図法と呼ばれる建物や室内を表現した絵です。
展開図は室内側から見た時の、壁を立ち上げた図面で、窓や建具、家具などが描かれます。アイソメ/アクソメは平面図を斜めにし、立ち上げたような図です。
それぞれの描き方をマスターするのが、プレゼンテーションの勉強法です。
これで私は合格した!実際に使用した教材・製図道具紹介
私が実際に使用した教材をご紹介します。
1次試験に使用した教材
左『インテリアコーディネーターハンドブック 総合版 上』
発行 公益社団法人インテリア産業協会 定価4,300円(税抜)
右『インテリアコーディネーターハンドブック 総合版 下』
発行 公益社団法人インテリア産業協会 定価4,300円(税抜)
左『インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究 上巻』
著者名 HIPS合格対策プロジェクト編
出版社 (株)ハウジングエージェンシー出版局 定価2,800円(税抜)
右『インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究 下巻』
著者名 HIPS合格対策プロジェクト編
出版社 (株)ハウジングエージェンシー出版局 定価2,800円(税抜)
インテリア産業協会が発行しているハンドブックは購入必須です。過去問題を見てみると、ハンドブックに記載している文言がそのまま出題されることも多い印象でした。
過去問題集については何社かありますが、最新5年分の収録、見やすさなどが決め手になり、購入しました。
2次試験に使用した教材
『インテリアコーディネーター2次試験完全攻略』
著者 石川はるな、井上国博、佐田博佳、丸山正記、三上孝明、山田信亮
発行 オーム社 定価2,600円(税抜)
具体的な2次試験の概要から学習スケジュール、当日の流れなど、細かい内容が記載してあります。
過去問題の分析から、頻出する論文のキーワードを紹介してくれているので、押さえておけばよいキーワードが丸わかりです。
また、プレゼンテーション課題を描く際のポイントや手順が一から載っています。
2次試験に使用した道具
2次試験で持ち込みが許可されている製図用具は、鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム、直定規(30cm以内)、三角スケール、三角定規、勾配定規、コンパス、ヘキサスケール、型番(テンプレート)の円定規だけのもの、字消し板、製図用ブラシ、色鉛筆(18色以内)、ミニ鉛筆削りです。
持ち込める製図道具は多いですが、時間が限られている試験なので私は最低限の道具で臨みました。
製図用シャープペン/ぺんてる株式会社
シャープペンは0.3mmと0.5mmを用意しました。
MONO消しゴム/株式会社トンボ鉛筆
消しゴムは何でもOKですが、角がある方が細かい箇所を消したいときに便利です。
テンプレート円定規 976 02/ステッドラー
円定規は、ドアの円弧やテーブルやスツールを描く際に重宝します。無くても円は描けますが、図面が綺麗に仕上がるので、ある方が良いでしょう。
ステンレス字消し板 型番:1-820-0000/ウチダ
字消し板は、消したい箇所をピンポイントで消せるため、図面の手直しの際によく使っていました。
FCスケール15cm 型番:1-882-0015/ウチダ
三角スケールはいろいろな長さのものがありますが、15㎝が使いやすいです。試験中、私は三角スケールで寸法を確認しながら線を引いていました。
通常、三角スケールで線を引くことは欠けたりすることもあるため、専門学校の製図授業では禁止されていました。しかし試験ではそんなことも言っていられません!描きやすければOKです。
水彩色鉛筆丸缶24色/ファーバーカステル
ファーバーカステルの色鉛筆は芯が柔らかく、発色が綺麗です。緑や茶系が豊富で、平面図の床や植栽を着彩する際には選んでよかったな、と思いました。持ち込みが18色までとされているため、厳選しましょう。
私のインテリアコーディネーター試験勉強法
私はとにかく、いかに飽きずに短期間で学習するかを重視していました。
1次試験と2次試験に分けて、私の勉強法をお伝えします。
1次試験の勉強法
① インテリアコーディネーターハンドブック上巻 流し読み
全体の流れをつかむため、まず上巻を流し読みします。
通勤時間などの細切れ時間だとどこまで読んだかわからなくなってしまうため、時間を確保して読んでみましょう。
わからない意味の単語が出てきても構いません。
② インテリアコーディネーターハンドブック上巻 章ごとの学習
上巻の簡単な章から始めましょう。
わからない単語に印をつけ、覚えるようにじっくり読みますが、ここでも日にちを分けず、章ごとに勉強をするつもりで。
③ 過去問題集 勉強した章の問題を解く
過去問題集の章ごとに対応した問題を解きます。
記憶が新鮮なうちに解いていけば、記憶の定着が進み、正答率も上がるので、自信が付きます。
あとはまたハンドブックの章の学習に戻り、過去問題を解くという流れです。
慣れて来たら勉強する章を増やして、まとめて問題を解いていきましょう。上巻が終わったら下巻に進みます。
注意点は、無理にハンドブックを読み進めようとしないこと。歴史の教科書のように、公式テキストブックはだらだらと書いてある箇所も多いです。
章ごとに学習計画を立て、暗記と問題を組みあわせ、緩急をつけることが飽きずに勉強するコツです。
2次試験の勉強法
① 平面図・展開図の勉強法
グリット(マス目のこと)や1/50で書かれている図面を見慣れることから始め、その後、製図道具を使って真似して描いていきましょう。線の描き方や手順などを覚えていき、早く書けるように練習していきます。
図面を描くスピードが上がってきたら、過去問題を解いてみましょう。問題の条件を見落とさないように丁寧に解きます。
ハンドブックに乗っている、最小寸法(例:1人が通る最小寸法は600mmなど)も覚えておくと便利です。
平面図サンプル
展開図サンプル
② パース・アイソメ/アクソメの勉強法
私の場合、時間がなかったためにパースに絞って練習しましたが、パースより簡単なアイソメやアクソメの描き方だけは理解しておきました。
パースで重要なのはアイレベル(目線の高さ)と消失点です。パースは透視図法とも呼ばれ、遠近感のあるイラストのことですので、アイレベルを決め、決めた消失点に向かって線を描くことで表現できます。
詳しいパースの描き方は紹介したテキストを見ていただければわかると思いますが、とにかく慣れるために繰り返し同じ図面を描きましょう。
パースサンプル
アイソメサンプル
アクソメサンプル
プレゼンテーションは、多くの問題にチャレンジするよりも、同じ図面を繰り返し練習して、時間内にキレイにかけるようになることが重要です。
なぜなら採点のポイントは、問題の条件を満たしていること、図面が見やすく、わかりやすいことだからです。
プレゼンテーションの作図課題は、専門学校や通信教育の単発講座を受講するのがおすすめです。独学とうまく組みあわせて合格を目指しましょう。
今回はインテリアコーディネーター試験の詳しい勉強法と、私が実際に使用した教材・道具についてご紹介しました。
次回は、今回お伝えした勉強法を用いた実際の勉強時間や学習スケジュールについてお伝えします。お楽しみに!
参考URL:
https://www.interior.or.jp/
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