「パーソナルカラー」=「人と色」の調和。
自分に似合う色が見つかったら、今日よりもっと彩りに満ちた毎日が待っています。
これまで、パーソナルカラリスト検定とはどんな検定なのか、また、どんな勉強法がよいのかといったことについてお話ししてきました。
また、パーソナルカラーの理解があれば多くの業界で活躍でき、就職や転職に有利になるというお話も少ししましたね。
連載3回目、最終回の今回は、パーソナルカラリスト検定が活かせる業界や仕事について、もう少し具体的にお話ししていきます。
それぞれの業界でパーソナルカラリスト検定資格を取得するメリットとはなんなのか、見ていきましょう。
パーソナルカラリストが活躍する業界・分野
パーソナルカラリストが活躍できる業界や分野は実にさまざまです。ここでは、パーソナルカラリストの活躍する分野の例を紹介していきます。
こんな分野でも活躍できるのかと驚かれるかもしれませんが、これはあくまで一例です。皆さんオリジナルの視点で「こんな分野に活かしたら面白そうだな」という分野もぜひ開拓してみてください。
1. ファッション・アパレル業界
「人と色」、パーソナルカラリスト検定を活かせる分野で真っ先に浮かぶのが、ファッション・アパレル業界ではないでしょうか。
ファッション・アパレル業界も広く、商品開発などの上流工程から、お客様との接客をする販売員など、さまざまな職種で活かせる資格です。
ファッション業界では、毎年シーズンごとの流行色などが発表され、それに合わせた商品開発が行われます。
また、販売現場である店舗では、流行色を意識した、店舗デザインやディスプレイなど、まさにパーソナルカラリストで得た知識をダイレクトに日々活かすことができます。
もちろん、お客様1人ひとりに、パーソナルカラーをもとに色彩の提案、つまりその方に似合う色を提案し、喜んでお買い物をしていただくのも、醍醐味でしょう。
2. メイク・ネイル業界
ファッション・アパレル業界の次に、パーソナルカラリストといえばこの業界というのが、メイク・ネイル業界でしょうか。
メイクもネイルも人の肌に触れる部分なので、パーソナルカラーの資格を取得すると仕事に活かせるメリットがあります。
特に、人の肌の色は十人十色なので、メイクアップアーティストやネイリストになりたい方は、実際にお客様と接していくうえでさらに経験を積んで、転職という道もあります。
3. ヘアカラー・美容業界
ヘアカラー・美容分野でも、人の肌・髪の色を分析して、お客様にアドバイスできる、パーソナルカラリストの存在は重宝されるでしょう。
お客様に本当に似合う色を提案できる美容師は、ヘア・美容業界ではまだそれほど多くないのではないでしょうか。パーソナルカラリストの資格を取得することで、就職や転職に役立つメリットが特に強い業界といえるかもしれません。
4. ブライダル業界
ブライダル業界でも、パーソナルカラリストの知識を活かすことができます。
花嫁さんの純白のドレスですが、一口に「純白」といっても、花嫁さんそれぞれの持っている肌の色に合わせないとせっかくのドレスが似合わないといったことにもなりかねません。
人の肌は大きく、イエローベース、ブルーベースに分けられます。ブルーベースの方は、「純白」で似合うのですが、イエローベースの方は、オフホワイトのほうが似合うということがあります。
こういった知識が活かせるのもパーソナルカラリストならではのメリットですね。
5. アクセサリー業界
アクセサリーも先程の、花嫁さんの純白のドレスの例と同様に、肌の色や髪の色によって、似合うのがシルバーなのか、ゴールドなのか、といった違いが出てきます。
一般的に、ブルーベースの方はシルバーが、イエローベースの方はゴールドが似合うと言われています。
最近は、ピンクゴールドなど、日本人の肌色に馴染みやすい金属素材も出てきています。これは、パーソナルカラーの知識を逆に利用して、肌に合う素材を作り出したのかもしれませんね。
6. フラワー業界
フラワー業界は先程のブライダル業界とも関連して、ブーケの色や、結婚披露宴会場のお花の色を花嫁さんのドレスに合わせるなど、応用がきく分野です。
7. 雑貨・文具業界
雑貨や文具も最近はカラフルになっています。
雑貨や文具は身に付けるわけではないので、ほかの分野ほど必要度は高くないのですが、資格を取得してカラー全般の知識を持つことで、就職・転職に有利に働くメリットも十分考えられます。
8. インテリア・建築業界
お部屋のインテリアも実は色彩と密接な関係があります。
お部屋の色を何色にするかで、落ち着いたり、逆に活性化したりということが起こります。この業界で色に関する知識をアピールするには色彩心理学と併せて勉強するとよいでしょう。
9. ホテル・飲食業界
ホテル・飲食業界は前述のブライダル業界やインテリア・建築業界と同様に、空間に対するカラー・デザインが重要な業界です。
飲食業界を例に取ると、お料理が美味しそうに見えるお皿はどんな色でしょうか。青いお皿にのった食事は、食欲減退効果があると言われています。ダイエットには良さそうですが、飲食店ではこのようなことはタブーとなっているようです。
10. 広告・出版・Web業界
広告・出版・Web業界でも色の知識は必須です。
商品のイメージを壊さずに、的確なメッセージを伝える広告分野では、色の知識の中でも、色と言葉やイメージとの関連性の知識がとても重要になってきます。
デザイナーでなくとも、編集者やCMプランナーの方などは色彩の知識があると有利です。
最近は、出版業界でもカラーユニバーサルデザイン(CUD)に配慮した書籍なども多く出版されています。
出版社の中には、カラーユニバーサルデザイン専門の編集者が配置されている会社もあります。これから色彩の専門家の需要がますます伸びていく分野になるでしょう。
11. 福祉業界
福祉業界でも先程の広告・出版・Web業界と同様に、カラーユニバーサルデザイン(CUD)が近年注目されています。
バリアフリーという言葉を聞いたことがあると思います。バリアフリーとは、段差をなくすためにスロープを付けることだけではありません。
高齢化社会になると、高齢者のタイプも千差万別で、これからよりさまざまクライアントにマッチする、福祉環境が求められます。
パーソナルカラリスト検定取得後のお仕事
様々な業界への就職・転職の概要をご紹介しましたが、これ以外にも「人と色」が関わる分野は無数にあると言っても過言ではありません。
資格は、取得してからが本番です。資格を取るだけではなく、どのように活かすか。ぜひこの点を意識しながら勉強に取り組んでください。
なりたい姿が明確であればなるほど、夢は実現します。
長い試験勉強に疲れたり、やめたくなったりしたときでも、すぐに放り出さずに、このなりたい姿を思い出して、続けましょう。
筆者の場合は、色彩に関する興味から、色彩検定、カラーコーディネーターの資格取得後、より専門的な色彩の資格という位置づけで、「パーソナルカラリスト検定」を取得しました。
その後、取得した「コスメコンシェルジュ」の資格とあわせて、色彩に強いコスメコンシェルジュとして、ライティングを中心に仕事に活かしています。
また、出版社での編集の仕事にも、カラーユニバーサルデザインの知識が活きています。
どんな分野であれ、自分に似合う色を見つけて、自信を持って就職・転職活動することができるようになるのも、この資格を取得する最大のメリットと言えるかもしれません。
あなただけの「パーソナルカラリスト検定」の活かし方をぜひ見つけて、まずは検定に合格し、実践を積んですてきな「パーソナルカラリスト」になってください。
はじめはみんな素人です。
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