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色彩理論編|パーソナルカラリスト検定3級にサクッと合格勉強法③

色彩理論編|パーソナルカラリスト検定3級にサクッと合格勉強法③

こんにちは!
連載「パーソナルカラリスト検定3級 サクッと合格!勉強法」、今回の内容は、パーソナルカラリスト検定3級における「色彩理論:色のしくみ・CUS®表色系と配色効果など」についての勉強法です。

正直に言って、ここはパーソナルカラリスト検定3級で一番の難所です。ややこしい眼の専門用語も出てきます。

「光」+「物体」+「眼:視覚」= 色

上記は人が色を認識する方程式です。ちなみに他のカラー系の検定でも、眼のしくみは必須です。
またCUS®表色系は、覚えていないと問題が解けませんので、頭に完璧に入れましょう。

ぜひ頑張って乗り切りましょうね!

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色のしくみとは?色の見え方から光源まで、それぞれ種類があります

色のしくみには、まず2種類の色の見え方があります。

色の見え方 物体色:物自体に感じられる色 表面色…物体表面の色
透過色…光が透けて見える色
光源色:ネオンのような光の色

物体色はトマトなど表面に色があるように感じるもので、光源色はステンドグラスのように光が通り抜けて感じるような色です。対象物がどのように色が見えているかを考えましょう。

17世紀のイギリスの物理学者ニュートンは、プリズム実験で「赤・橙・黄・緑・青・青紫」に分光することを発見します。そうです、これは虹の七色ですよね。

色のしくみは光源の種類も関係してきます。

こちらも、それぞれどのような色か、また分光分布図の特徴も押さえておきましょう。

光源の種類 自然光源=太陽光
…長波長の赤から短波長の青紫まですべて含む
人工光源 白熱灯…
長波長の赤い光を多く含む
蛍光灯…
短波長の青や紫の光を多く含む
電球色:L
温白色:WW
白色:W
昼白色:N
昼光色:D

筆者はいつも覚えやすいよう、表に書きながら覚えます。テキストにマーカーで印をつけるだけでなく、図に書いたりするほうが、あとから見直しやすいですよ!

色のしくみでは「眼」についてもほぼ必ず出題されます。

表に眼の役割を簡潔にまとめましたので、これも覚えておきましょうね。

「眼の構造について」
目のしくみ 役割
強膜:きょうまく「カメラの箱」 白目部分。光を遮る。
角膜:かくまく「カメラのレンズ」 光を屈折させる。
毛様体:もうようたい 水晶体の厚み調整。
虹彩:こうさい「カメラの絞り」 光の量を調節。
網膜:もうまく「カメラのフィルム」 像を眼の奥の中心窩で結ぶ。
脈絡膜:みゃくらくまく 眼に栄養分を運ぶ。
水晶体:すいしょうたい「ピント調整」 厚みを調節し、焦点を合わせる。
杆体:かんたい 暗い場所で働く。
錐体:すいたい 明るい場所で色を認識する。

CUS®表色系:カラーアンダートーンシステムは、色彩を理論的に数値化して表したもの

アンダートーンとは「心理的な見え方によって色を分類する方法」ですが、パーソナルカラリスト検定3級ではこのアンダートーン配色と、「同系/類形/反対」の配色調和の両方を兼ね合わせたCUS®表色系を使います。
これを学ぶことで、配色効果がいかに理論的に構成されているかがわかるでしょう。

円になった360°の12色相環は、1つの角度が30°であることを念頭においてください。
以下の★印は、すべて出題される大事な事柄です。ここは必須ですよ〜!

★CUS®色相
「黄Y:1・黄緑YG:3・緑G:5・青緑BG:7・緑青GB:9・青B:11・青紫V:13・紫P:15・赤紫RP:17・赤R:19・赤橙RO:21・黄橙YO:23」
※アルファベットは略号です。問題は略号でも出題されます。

★CUS®色調
「色調」は、明度と彩度を一緒に合わせたものです。9つある色調を表にまとめました。こちらも略号で出題されます。

9色調名の名称
色調名 イメージ 略号
pale:ペール 優しい pl
clear:クリアー すっきりした cl
bright:ブライト 明るい bt
vivid:ビビッド 鮮やかな vv
dull:ダル 地味な dl
light grayish :ライトグレイッシュ 薄い灰みの lg
too dark:トゥーダーク とても暗い td
dark :ダーク 暗い dk
deep:ディープ 濃い dp

覚え方のポイントですが、CUS®9色相環は、外側から内側に向けて次のように並び、中彩度は真ん中に位置します。

  • 高明度ブロック:高明度で、低/中/高彩度
  • 中明度ブロック:中明度で、高/中/低彩度
  • 低明度ブロック:低明度で、低/中/高彩度

配色効果は、色相と色調で生まれるもの

筆者は以前、ただなんとなく色を選んでいました。絵を描くときも、服を選ぶときも。しかし、いつもワンパターンでこっそり悩んでいました。これはもちろん色彩理論を知る前の話です。色彩理論を知ると、どういった配色効果が効果的なのかわかるようになります。

★色相配色:CUS®では、色どうしの位置で、以下3つに分けています。

  • 同系色相…同じ30°内の色。
  • 類形色相…キーカラーを含む90°以内の色、「キーカラー:基準色」から90°以内の色。
  • 反対色相…キーカラーと向かい合う90°以内の色。例はともに心理補色。

★色調配色:CUS®では、明度と彩度の関係から、以下3つに分けています。

  • 同系色調…同じ色調 → 略号が同じ。
  • 類形色調…明度・彩度が近い色調 → 縦横など隣の位置。
  • 反対色調…明度・彩度が反対の位置にある色調 → 縦横斜めなど、1つ飛ばした色調。

覚え方としては、まず下のような図を描いて、位置を考えるとわかりやすいですよ。

高明度 pl cl bt
中明度 lg dl vv
低明度 td dk dp
  低彩度 中彩度 高彩度

人は色を見るとき周りの色も一緒に見ており、その色同士が互いに影響しあうことで本来の色でないように見えることがあります。これを「対比現象」や「同化現象」と呼んでいます。それぞれの特徴をしっかりと掴んでくださいね。

  • 色相対比…周囲の色の影響で、対象色の色みが異なって見える
  • 明度対比…周囲の色の影響で、対象色が明るく見えたり、暗く見えたりする
  • 彩度対比…周囲の色の影響で、対象色が強く鮮やかに見えたり、鈍く見えたりする
  • 色相の同化…お互いの色みが近づいて見える
  • 明度の同化…お互いの明度が近づいて見える
  • 彩度の同化…お互いの彩度が近づいて見える

これらの色彩理論を考えながらカラーカードで貼ってみると、効果もわかりやすいと思います。

色彩とファッション編|パーソナルカラリスト検定3級合格勉強法④

最後に色彩理論から、色が与える心理効果を紹介します。この配色効果はパーソナルカラーだけでなく、インテリアなど色を使用する場面で同じように使えますよ。

色相に関する心理効果

暖かい/寒い

  • 暖色は暖かく感じる
  • 寒色は寒く感じる

進出/後退

  • 暖色は飛び出して見える
  • 寒色は引っ込んで見える

明度に関する心理効果

軽い/重い

  • 高明度は軽く見える
  • 低明度は重く見える

柔らかい/硬い

  • 高明度は柔らかく見える
  • 低明度は硬く見える

膨張/収縮

  • 高明度は膨張して見える
  • 低明度は収縮して見える
  • 碁石は黒がわずかに大きく作っている

彩度に関する心理効果

強い/弱い

  • 彩度の高い色は、強くインパクトがある。
  • 彩度の低い色は、地味で目立たず弱い感じがする

色彩とファッション編|パーソナルカラリスト検定3級合格勉強法④

「色彩理論:色のしくみ・CUS®表色系と配色効果など」の土台をのり超えれば、次回はお楽しみな実践内容です。何を学ぶにも土台は大事ですので、ここは着実に乗り越えましょう!

次回はパーソナルカラリスト検定3級の出題範囲の中から「色彩とファッション:ファッション概論・ブライダルと色彩」についての勉強法をお伝えします。

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