こんにちは。「誰かに話したくなる、色の持つ心理効果」シリーズ、前回に続き、色の心理効果についてお伝えしていきますね。
第2回の今日は「色で行動が変わる?!」ということで、白と黒について比較してみたいと思います。
白と黒のイメージの違い①「重さ」
身近な現象をまずは“プレゼント”を例に挙げて紹介します。
では、あなたが記念日にプレゼントをもらうシチュエーションにしましょう。
Q1)さて問題です。その箱の色が「白」と「黒」の場合を想像してみてください。
高級感のある箱はどちらでしょうか?
答えは「黒」ですね。これは感覚的に分かりやすいと思います。
高級な時計や宝石、車などを扱うブランドの多くがブランドカラーに黒を使っているのは、まさにこの心理効果を活かして、より重厚感のある印象を演出しているわけですね。
逆に白を基調にしている方が親しみやすさを感じやすいでしょう。
それでは、先ほどのプレゼントボックスですが、重さは白と黒のどちらがより感じますか?
これも答えは「黒」ですね。白よりも黒の方が同じ大きさであれば重たく感じます。
重さについては、他に例を挙げてみます。
ボーリングのピンを思い浮かべてみてください。ピンは通常白ですが、それがすべて黒だったらどうでしょうか?
なんだか、ずっしりと重たくて、ボールが当たっても倒れないような気がしませんか。
逆に白いピンはボールが当たるとすぐに倒れそうな印象を受けますね。白より黒の方が同じ大きさであれば重く感じるのです。
最後に引っ越しの段ボールの色はいかがでしょう。一般的な茶のものではなく「白」ダンボールを使っている企業がありますね。
これは、重さが軽減して見えるので、たくさんの段ボールを運び出すスタッフの方の負担を軽減するのにぴったりの方法だと言えます。
このように、白と黒は「高級感・親しみやすさ」「重い・軽い」などの印象を伝えます。
白と黒のイメージの違い②「広さ」
それでは、少し話を変えてみましょう。
洋服を白と黒で迷った時、引き締まって見える「黒」を選ぶこと、ありますよね。
白だと膨張して見えると敬遠されている方もいるかもしれません。
これは色の「膨張と収縮」の心理効果による見た目の違いです。実際、その違いはどのくらいあると思いますか?
Q2)囲碁の石を例に挙げてみます。
囲碁では、黒と白の石の大きさが違います。どのくらい違うと思いますか?
黒石は直径22,2mm、白石が21,9mmです。白石よりも黒石が0,3mm大きく作られているということになります。これは白が膨張色だからですね。
同じ大きさであっても見た目の面積は黒の方が小さく感じてしまう、つまり劣勢に感じてしまうという状態を公平に期するために、黒を大きくするという調整がされています。
この話を洋服に当てはめると、白の方がざっくり1割程度、膨張して見えると言えるかもしれません。白いボトムスを選ぶのに、女性は特に抵抗があるのも納得ですね。
このように、白と黒の心理効果には、様々な要素が含まれていることがわかりましたね。私たちは無意識のうちにそれを感じ取り、行動に移しているのです。
ぜひ、身の回りにある白と黒を観察してみてください。きっと面白い気づきが待っていますよ。ではまた次回をお楽しみに!
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