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色彩と文化編|パーソナルカラリスト検定3級にサクッと合格勉強法②

色彩と文化編|パーソナルカラリスト検定3級にサクッと合格勉強法②

こんにちは!
連載「パーソナルカラリスト検定3級 サクッと合格!勉強法」、今回はテキストの第1章から「色彩と文化:日本の文化と歴史、日本の伝統色など」の概要と勉強法をお伝えいたします。

平安時代の姫たちは「今日はこの色の単(ひとえ)でいいわ〜」と、テキトーに重ね着していた訳ではありません。「襲の色目(かさねのいろめ):単の表と裏色は季節の色を選び、重ね着ていく」というルールがあるのです。
もちろん宮中のいいとこ男子たちにもこのルールは適応され、この色彩センスがイケてないと教養の問題となり結婚や出世に響いてきます。

そんな色彩と文化の面白い関係を考えながらだと、日本の文化と歴史、日本の伝統色も頭に入りやすいと思いますよ!

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四季とともに美しい日本の伝統色は生まれた

春夏秋冬から生まれた美しい日本の伝統色は、皆さんも今までたくさん目にしたことがあると思います。

筆者は桜が大好きですが、春の桜から名付けられた色はパーソナルカラリスト検定3級公式テキストの中に複数あります。「桜色」「灰桜(はいざくら)」「桜鼠(さくらねず)です。

パーソナルカラリスト検定では、例えば「桜色の明度が低くなった色を〇〇と呼ぶ。」と出題されたりします。この場合、正解は桜鼠ですが、あなたはこの3つの色を具体的にイメージできたでしょうか?

とはいえ公式テキストには、春夏秋冬の日本の伝統色がそれぞれ1ページ程度、説明されているぐらいなので、そこまで構える量ではありませんが…それでも舐めてはいけません。

あなたがもう1歩踏み込んで色を覚えたい場合には、カラーカードを用意してください。
公式テキスト冒頭部分のこの日本の伝統色ページには、色記号などは載っていません。しかしカラーカードをあてながら、どの色が近いのかを認識できるハズです。

パーソナルカラリスト検定3級公式テキストには、日本の伝統色となる色とともに、色の説明も書かれています。これも問題を解く重要ポイントですので、しっかりと読んでおきましょう。

色彩と文化は、今も日本人のDNAに組み込まれている!

パーソナルカラリスト検定3級公式テキストの第1章には、色彩と文化:日本の文化と歴史、日本の伝統色などの関係が載っています。

「冠位十二階」は推古天皇の頃、603年に制定されましたが、下記の表は役職の色を表しています。
パーソナルカラリスト検定3級には、冠位と冠の色の組み合わせに関する問題が出てくることがあります。そのため、正確に覚えることが大切です。

「冠位十二階で見る身分階級の色」
  冠位名 冠の色
1 大徳(だいとく) 濃い紫
2 小徳(しょうとく) 薄い紫
3 大仁(だいにん) 濃い青
4 小仁(しょうにん) 薄い青
5 大礼(だいらい) 濃い赤
6 小礼(しょうらい) 薄い赤
7 大信(だいしん) 濃い黄
8 小信(しょうしん) 薄い黄
9 大義(だいぎ) 濃い白
10 小義(しょうぎ) 薄い白
11 大智(だいち) 濃い黒
12 小智(しょうち) 薄い黒

例えば、天皇の色であった黄櫨染(こうろぜん)、皇太子の色の黄丹(おうに)は、783年発令「禁色(きんじき)の制」の色です。年号と共に色をイメージできるようになっておきましょう。
色彩と文化といえば、平安時代の「襲の色目」です。これは世界で最古の色彩マニュアルとも言われており、日本の文化と歴史から成り立った日本の伝統色です。
ほかにも、

・室町時代には「わび・さび」が特徴で、水墨画の墨は「焦・濃・重・淡・清(しょう・のう・じゅう・たん・せい)」と呼ばれる「五彩」で表現される
・戦国〜安土桃山時代には、千利休の「利休鼠(りきゅうねず)」という日本の伝統色が現れる

…など、日本の文化と歴史から生まれた色彩と文化や、日本の伝統色のいきさつがどのようなものかを、しっかりと暗記しましょう。

できれば家族や友人に問題を出してもらったり、自分が家族に話題として出したりすると頭にインプットされやすいですよ。

色彩と文化や日本の伝統色を覚えたら、色のイメージもしっかりと結びつけましょう!

公式テキスト第1章には、日本の文化と歴史とは別に、色彩から受けるイメージも載っています。
赤系、橙系、黄系、緑系、青系、紫系6つの有彩色黒系、白系、グレー系3つの無彩色。試験に出題される色は、この9つのどれかに分類されます。
それぞれの色のイメージを一覧表にしましたので、こちらも覚えてくださいね!

色み 色のイメージ
情熱、暖かさ、エネルギー、興奮、生命力、歓喜、愛情
★躍動するダイナミックな力を感じさせる色
楽しい、愉快、ユーモラス、創造性、陽気
★暖かさと豊かな収穫をイメージさせる色
明るさ、活気、楽天的、愉快、喜び、明朗
★明るい光をイメージする陽気な色
調和、リラクゼーション、穏やか、安全、誠実、自由、平和
★ストレス緩和と脳の興奮を鎮める色
信頼、希望、静寂、平和、安心、冷静
★涼しげで心を落ち着かせてくれる色
高貴、優雅、上品、華やか、創造的、神秘的
★直感や想像力を刺激する色
神聖、純粋、純潔、真実、正義感、緊張
★すべての始まりの色
グレー 機能的、慎重、控えめ、バランス、安心
★他の色をひきたてる調和の色
威厳、力強さ、都会的、モダン、保護
★すべてを吸収する色

色から受けるイメージも出題文中に出てきます。例えば「◯◯は情熱のイメージで…」という具合です。
この〇〇に当てはまるのは、もちろん赤ですよね。これは色の勉強をしていない人でもわかります。なぜなら「赤=情熱」というイメージは、理屈でなく幼い頃から感覚に刷り込まれているからです。

しかし紫が「創造的」というのは、色を学ぶことで初めて理解できます。このように、パーソナルカラーは論理的に使っていくものなのです。

ところで、色を覚えるには何度も目にすることが大事です。
同じ赤でも「黄色寄りか、青寄りか?」「明るいのか暗いのか?」「薄いのか濃いのか?」と考えながら見てください。カラーカードの裏に色の特徴を書くと覚えやすいですよ。

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パーソナルカラリスト検定3級の出題数は全100問ですが、このような色のイメージを問われる問題は、おおよそ2〜3割ほど出題されます。
パーソナルカラリスト検定3級公式テキストに載っている色と生まれた経緯は、確実に覚えましょうね!

パーソナルカラリスト検定3級講座

日本の伝統色は、日本の文化と歴史から影響を受けていることがわかりましたね。
色を知ると、実生活や仕事のイメージ戦略にも使えて得することが多くなります。

次回はパーソナルカラリスト検定3級の出題範囲の中から「色彩理論:色のしくみ・CUS®表色系と配色効果」についての概要と勉強法をお伝えしていきますね。

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