社会保険労務士の過去問からみる出題傾向

社会保険労務士の試験では、出題形式に慣れ、過去問から読み取れる出題傾向について把握しておくことが合格のカギです。
以下で、出題形式や試験内容、出題傾向について解説します。

社会保険労務士の出題形式

社会保険労務士の試験には、2つの出題形式があります。
なお、いずれもマークシート形式です。

ひとつめは選択式

文章の中にある5つの空欄に入る語句、もしくは文章を20個用意された選択肢の中から選ぶ方式です。
労働科目、社会科目から各4問、語彙系8問の出題。配点としては各問1点で、1科目5 点満点。合計で40点満点となります。

もうひとつは択一式です

用意された5つの文章の中からひとつを選択する形式です。
社会科目と労働科目から、各35問、合計70問の出題となります。配点は各問が1点で各科目10点満点、合計で70点満点です。

上記の出題形式に慣れておくためには、過去問の類似問題等を繰り返し解いておくのがおすすめです。解答の書き方や出題パターンに慣れ、確実な得点を目指しましょう。

社会保険労務士の試験内容と出題傾向

労働科目

  • 労働基準法
    近年、賃金、労働時間、解雇などの出題が増えています。判例等の長文問題も出題される傾向があり、難易度は比較的高いです。条文を暗記するだけでなく、しっかりと理解することが求められます。
  • 労働災害補償保険法
    難易度が比較的低い科目です。ただし、点を取りにくくする工夫もなされているので、ミスをしないよう注意してください。保険給付に関する出題が中心で、給付通則からの出題も多いので、周辺知識を幅広く身に付けておくようにしましょう。
  • 労働保険料徴収法
    保険関係の成立、労働保険料の申告・納付、保険料額の計算問題等、平易な出題が多く、基本的には過去問の類似問題等を解いていれば問題ありません。得点しやすい科目ですので、きっちりと攻略しておきましょう。
  • 労働安全衛生法
    その年によって難易度が大きく異なる科目です。なじみのない規定や語句が多く、苦手科目とする人が多い傾向にあります。択一式の問題は、難問が多いとされているので、1点を確実に取れるような心構えで試験に臨みましょう。
  • 雇用保険法
    基本的な知識があれば得点がしっかり取れる科目です。ただし、選択式問題の場合は数字を問われるケースが多いため、学習の段階から暗記を意識して取り組みましょう。
  • 労務管理その他労働に関する一般常識
    法律数と範囲が広く、出題予想が難しい科目です。高得点を狙うのは難しいため、要点をおさえ、最低限の得点を確保できるような心構えで臨みましょう。

社会保険科目

  • 健康保険法
    労働保険法(労働者災害補償保険法・雇用保険法)と似たような項目がありながら異なる適用範囲、保険給付の種類があり、知識の混同をおこしがちです。出題範囲が広いので、幅広い知識を身に付けておきましょう。法改正事項からの出題も多いため、注意が必要です。
  • 厚生年金保険法
    年金制度が複雑化している分、難易度は上がってきています。ただし、国民年金法の知識と比較しながら全体像を含めしっかり学んでおけば、十分に得点できる科目です。
  • 国民年金法
    厚生年金保険法と似たような項目を扱いながら、異なる被保険者や保険給付の概念を理解する必要があり、学習範囲も広いです。厚生年金保険法と同じく、保険給付、被保険者、費用等の出題に対応できるようにしましょう。
  • 社会保険に関する一般常識
    医療や介護、年金、高齢化、財政など、社会保険に関する幅広い分野が出題範囲となっています。そのため、広く浅く学習をしておくのが得策でしょう。

社会労務士試験に合格する為には過去問の出題傾向を把握するのが重要です。
きっちりと出題傾向を把握して試験にのぞみましょう。

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