目標の達成やタスク管理のライフハックとして、GTDやポモドーロメソッドなど、様々な自己管理ツールや時間管理手法が編み出されています。
中でも近年注目を集めているのが、SNSを中心に話題となっている「バレットジャーナル」。みなさんご存知ですか?
バレットジャーナルとは、箇条書きを基本ルールとする、シンプルで自由度の高い手書きノートのこと。タスク(やるべきこと)の管理ツールとして優れており、学習管理のためにも使えるのです。
バレットジャーナルの概要と基本的な使い方、また、資格試験の勉強ツールとしての使い方を、これから2回にわたって解説します。
目次
バレットジャーナルはこんなノート
幼少期から「注意欠陥障害」に悩まされていたというアメリカのデザイナー、ライダー・キャロル氏。
バレットジャーナルは、彼がその障害を克服するために考えだした手帳術です。
2013年にその書き方がYouTubeで公開され、海外のSNSを中心に話題となりました。
注意欠陥障害(ADD)には、日常生活に支障をきたすほど「集中力が続かない」「気が散りやすい」という特徴があります。
でも、こういった感覚は程度の差はあったとしても、仕事や勉強に取り組む中で誰しもが感じることですよね。
集中力が続かない人や気が散りやすい人にとって、バレットジャーナルが自己管理の助けになるのであれば、それは誰が使っても役に立つといえるのではないでしょうか。
バレットジャーナルの特徴は以下の通り。
使うものはノートとペンのみ。 箇条書きであること。 Bullet(日本語読みで“バレット”。箇条書きの頭につける記号)をルール化する。 構成の基本はインデックス、フューチャーログ、マンスリーログ、デイリーログの4種類。 見返して転記を行うこと。 フォーマットや何を書くかは自由。
基本的にシンプルで自分好みにカスタマイズできる、自由度の高いノートといえるでしょう。
バレットジャーナルは4つのモジュールで構成する
バレットジャーナルの基本となるルールを見てみましょう。
ノートは4つのモジュール(種類)のページで構成します。
インデックス(索引)
ノートの最初の数ページをインデックスとし、後から索引を書き込むために空けておきます。
新しいページができた段階で、そのページ番号をこのインデックスに書き込みます。
フューチャーログ (年間予定・目標)
フューチャーログには、6ヶ月や1年先までの将来の予定や目標、決まっているタスクを書き込みます。見開きページを使います。
マンスリーログ (月間予定)
マンスリーログも、一覧できるように見開きページとします。
画像の例では左ページに1ヶ月分の日付、右側にその月のタスクと前月から繰り越したタスクを書き込んでいます。
デイリーログ (当日のタスク等)
デイリーログには、日々のタスクやメモ、イベントなどを箇条書きで書き込みます。
ここで活用するのがBullet(バレット)。箇条書きの頭につける記号です。
バレット(箇条書きの頭の記号)に使う記号
タスクのステータスや、タスク以外の予定やメモを区別するためのバレット(keyと呼ばれる場合もあります)は、以下の記号を基本とします。
もちろんオリジナルな記号を作っても一向に構いません。
タスクに使用する記号
・ | 最初にタスクを書き込んだ時の状態。(資格勉強をすることもタスクのひとつです) |
---|---|
× | タスクを完了した状態。 |
> | 翌日・次月に繰り越した場合などの、次以降のページに転記した後の状態。 |
< | 具体的な日付や月を決めてマンスリーログやフューチャーログに転記した後の状態。 |
※「・」以外のバレットは、「・」に上書きして使用します
イベントに使用する記号
○ | 誰かの誕生日など、日付が決まっている予定。 |
---|
メモに使用する記号
- | アイディアや考えなど、タスクではないもの。メモ。 |
---|
バレットにプラスして使う記号
前述のバレットにプラスして使う記号もあります。
タスク、イベント、メモの左側に添えて意味付けをする記号です。
※ | 重要もしくは優先度が高いという意味。(資格の勉強も重要なタスクですね) |
---|---|
! | 特に大切なひらめきであるという意味。 |
⦿ | さらに情報を必要とする項目であるという意味。 |
バレットジャーナル 4つのモジュールの使い方
4つのモジュールの作成手順については以下の手順で行います。
インデックス(索引)を作成
↓
フューチャーログ(年間/半年の予定表)を作成
※そのページ番号はインデックスに転記
↓
マンスリーログ(当月の予定表)を作成
※そのページ番号はインデックスに転記
↓
デイリーログ(当日のタスク)を作成
※そのページ番号はインデックスに転記
そして、次がバレットジャーナルの使い方のポイントです。
毎月末に、当月のデイリーログの未完了タスクをチェックする。 その未完了タスクを翌月に持ち越すかどうか、判断する。
持ち越すまでもないタスクと思えば、線を引いて削除しましょう。
持ち越すタスクについては、翌月のマンスリーログへ(翌々月以降のタスクとするならフューチャーログへ)転記します。
この「見返す」「手書きする」という作業こそが、バレットジャーナルの特長なのです。
手書きの手間がタスク管理にとって大切なポイント
デジタルのカレンダーやTo-Doリストであれば、手書きに比べてはるかに短時間で入力でき、自動的にリマインドもしてくれます。
しかし、手軽さから自分の中で、そのタスクの位置づけが軽くなってしまいます。
その結果、時が経つうちに未完了のタスクが積み上がり、タスク管理自体に挫折してしまう…、皆さんも、大なり小なり覚えがありませんか?
バレットジャーナルの、月ごとに「見返す」「書き直す」という作業は、手間がかかって無駄なのでは…と最初は感じるかもしれません。
ですが、システムに「通知される」という受け身ではなく、「ノートを広げて自分の意志でタスクを振り返る」という積極的な姿勢こそが重要なのです。
手書きという手間をかけることで、そのタスクの設定が適切だったかどうか、そして、なぜそのタスクを完了することができなかったのか、時間をかけて向き合わざるを得なくなります。
この仕組みが、着実に成果を積み上げるための大きな助けになるのです。
資格試験のための勉強を日々のタスクととらえると、バレットジャーナルを学習の時間管理やモチベーションの維持のために使えますね。
次回では、様々な勉強のツールとしてバレットジャーナルを使用している事例を挙げ、資格試験対策の活用法について考えてみたいと思います。
参考URL:
http://bujo-seikatsu.com/2017/07/28/getting-started/
https://www.youtube.com/watch?v=fm15cmYU0IM
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