「勉強はつまらないもの」そう思い込んでいませんか？
確かに勉強は成果が急に現れるわけではないため、志の途中で目的や目標を見失ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、実は勉強を退屈に感じる原因は、学習方法に大きく依存しています。つまり裏を返せば、学習方法さえ工夫できれば、勉強が楽しくなる可能性があるということ。
この記事では、勉強を楽しむコツや楽しくなる方法をお伝えします。「つまらない」「苦痛」な勉強から脱却し、理想のキャリアを構築したい方は必見です！
目次
勉強が「つまらない」と感じるのはなぜ？
個人差もありますが、勉強をつまらないと感じる方は少なくありません。なぜ勉強にはマイナスイメージがあるのでしょうか？勉強がつまらないと感じる理由は、大きく2つあります。
学習内容に興味や関心を持てないから
勉強がつまらないのは、学習内容そのものに興味や関心が持てないから。「興味はないけれど、キャリアアップに必要だから仕方なく…」そんな理由で資格学習に取り組んでいませんか？自分が意欲的に取り組めないことを義務的に続けていても、勉強がおもしろくなるわけはありません。
加えて、勉強には乗り越えるべきハードルがいくつもあります。興味や関心に合致しない分野の学習は、モチベーションが湧きにくいもの。ハードルを乗り越えられずに、そのまま挫折してしまうのは自然なことと言えます。
期待通りの成果を得られないから
人は「できた」という達成感を得たときに楽しさを見出します。多くの人がゲームを楽しいと感じるのは、やればやるだけプレイヤーの努力が報われやすいためです。
しかし、勉強は必ずしも努力がすぐに成果として現れるとは言いきれません。がんばって勉強を続けているのに中々成長を感じられなかったら、学習意欲はそがれてしまいます。
また、進捗が見えにくいのも、勉強をつまらないと感じる要因の1つ。頂上がどこかわからない山を登り続けるのが困難であるように、はかどっている実感がないまま勉強を続けることは苦痛でしかありません。
成果や進捗の可視化が不十分だと、勉強の魅力は損なわれる一方です。
勉強を楽しむことで得られるメリット
勉強を楽しめるようになると集中力が高まり、効率良く知識を習得できるようになります。また、それ以外にも勉強を楽しむメリットはたくさん！
ここでは、勉強を楽しむことでどのようなメリットがあるのかご紹介しましょう。
メリット① 知的好奇心が高まる
勉強が楽しくなると、知的好奇心が高まり、自分の中に知識がどんどん蓄積されていきます。興味や関心を持って学んだことは、長期的な記憶に残りやすいものです。効率良く学習が進み、勉強への意欲がますます高まるでしょう。
知識が増えることは、自分の可能性を広げることにもつながります。知識は新しい世界を切り拓く力になるもの。学べば学ぶほど選択肢は増え、その中から最良のものを選べるようになります。
メリット② 視野が広がる
新しい知識が身に付くと、物事を多角的に捉えられるようになります。視野が広がれば、世界の解像度は格段にアップ。多様な価値観や考え方を認めるきっかけとなり、人生はより豊かになるでしょう。
また、知識が増えた分だけ、発想力や想像力も高まります。どんなときも冷静に対応できるようになるため、問題解決の仕方もスムーズです。それまでの慣例にとらわれることなく柔軟な発想で物事にあたれば、ビジネスチャンスも広がります。
メリット③ 自己肯定感が高まる
わからない問題が解けたときに感じる喜びは、成功体験そのもの。小さな成功体験かもしれませんが、積み重ねることで他者とは異なる自分の魅力を発見でき、自己肯定感が高まります。
自己肯定感が高い人は、仕事も私生活も前向き。チャレンジ精神が旺盛で失敗を恐れないので、成長の機会を得られる可能性が必然的に高くなります。
自己肯定感が高い人がいるだけで職場全体の士気が高まるため、社会人においては重宝される特性の1つです。
勉強を楽しまないことのデメリット
勉強はつらいものだからと諦めて、何の工夫もなく学習を続けている方もいるかもしれません。自分なりの勉強を楽しむコツや勉強が楽しくなる方法を見出せるまでは、正直つまらないとしか感じない、という人も多いでしょう。
勉強を楽しまないまま続けると、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。
デメリット① 学習効率の低下
ただやみくもに勉強を続けても、学習効率は上がりません。それどころか、努力しても中々結果が出ない状況にストレスを感じることもあるでしょう。
過度なストレスは、記憶力の低下に影響を及ぼします。これは、ストレスを受けたときに分泌されるコルチゾールというホルモンが、脳の一部である海馬を萎縮させることがあるため。記憶を形成する海馬が萎縮すれば、勉強はより一層つまらないものになります。
デメリット② 知識の定着不足
勉強を楽しむコツを知っている人とそうでない人では、同じ時間を使ったとしても知識の定着に大きな差が生じます。人は、興味があることや楽しいと感じる情報を記憶に定着させる傾向にあるからです。
言い換えると、勉強に楽しさやおもしろさを見出せなければどれほど勉強しても効率は上がらないということ。結果としてモチベーションを維持できなくなり、ますます学習への意欲は低下していきます。
デメリット③ キャリアの停滞
知識やスキルを身に付けることは、ビジネスパーソンとしての成長やキャリア形成につながります。
しかし、勉強を楽しめないと、いつまでも知識やスキルは身に付きません。結果、人材としての市場価値は低下。本当にやりたい仕事に携わるチャンスを逃すだけでなく、キャリアが停滞すれば収入や待遇にも悪影響を及ぼす可能性があります。
今日から実践！資格勉強を楽しむための考え方やコツを伝授
ここからは、勉強を楽しむコツや勉強が楽しくなる方法を具体的にお伝えします。5つご紹介しますので、自分に合った方法から取り入れてみてください。
コツ① 完璧を目指さない
完璧を目指さないことは、勉強を楽しむうえで非常に重要な考え方です。
「どうせやるからには、完璧に理解したい」と思う方もいるかもしれません。しかし、資格試験には合格ラインが存在します。たとえ満点でなくても、合格ラインを1点でも上回っていれば資格は取得できるのです。
完璧を目指そうとする志の高さは素晴らしいことですが、時間は有限であることを忘れてはいけません。小さなミスが許せなければ「なぜできなかったのか」という結果にのみフォーカスしてしまい、学習意欲はどんどん低下していきます。
モチベーションを維持しつつ、限られた時間の中で資格取得を目指すには、満点ではなく合格できる点数を着実に取ることを意識しましょう。
コツ② アウトプットの場をつくる
資格勉強を進める中で、参考書を読んだり暗記したりといったインプットは、多くの人が行っていること。
しかし、知識をいくら頭に詰め込んでも、その知識を取り出せなければ資格試験には合格できません。覚えたことを紙に書きだす、声に出す、人に説明するなどで取り込んだ知識を活用してこそ、理解は深まっていくのです。
そのため資格勉強においては、インプットとアウトプットの両方をバランスよく組み合わせることが大切。インプットで知識を蓄積し、アウトプットで記憶に定着させることができれば、学習効率は大幅にアップします。
1人で資格学習を進めているとどうしてもインプットに費やす時間が多くなるかもしれませんが、学習が進むほどアウトプットの時間を意識して確保することが勉強を楽しむコツ。知識を覚える時間と思い出す時間を分けることで、メリハリを付けて取り組めるようになるでしょう。
コツ③ 場所や人の力を借りる
場所や人の力を借りるのも、勉強を楽しむコツ。人にはそれぞれ集中して勉強できる環境があります。自分の部屋が静かで落ち着く人もいれば、少しにぎやかなカフェのほうがはかどる人もいるはず。自分が集中して勉強できる場所を1つ見つけておけば、そこにいくだけで自然とやる気が湧いてくるものです。
また、1人だと怠けてしまうタイプは、勉強仲間を見つけるのもおすすめ。同じ目標を持つ仲間と一緒に学習することは、お互いにとって良い刺激となります。仲間が集中して勉強に取り組んでいるのに、自分だけ怠けるわけにはいきません。仲間の存在が強制力となり、がんばらないといけない環境が生まれます。学習法やノウハウも共有できるため、勉強の質も高まるでしょう。
実は筆者自身も、過去には資格勉強で場所や人の力を借りることが多々ありました。仕事帰りにカフェへ立ち寄ることを習慣づけ、時間を決めて集中して取り組むといった具合です。
また、同じ資格の取得を目指す同僚とは、一緒に学習する機会をよく設けていました。そうすることで、お互いがわからないところをすぐに教え合うことができ、勉強の効率はアップ！
同僚を相手に、覚えた知識を自分の言葉で説明できるため、アウトプットの場としても活用できたと感じています。
コツ④ ゲーム感覚で楽しむ
勉強がつまらないと感じたときは、ゲームの要素を取り入れてみましょう。
ゲームには、プレイヤーを没頭させる仕掛けがあります。それは、試行錯誤して進めた先に得られる、レベルアップやアイテムの獲得といった報酬です。
ゲームの考え方や要素を取り入れた勉強法を、ゲーミフィケーションと言います。ゲーミフィケーションには明確なルールがないため、問題をクリアするまでの過程を自分なりに楽しめればOKです。
中でも、飽きっぽい人に試してもらいたいのが「タイムアタック勉強法」。
タイムアタック勉強法では、時間内に自分が設定した問題数を解ききれるかチャレンジします。「15分以内に5問解く」という具合に、目標時間も問題数も自分が思ったように決めてかまいません。
ただし、問題の難易度は簡単すぎても難しすぎてもダメ。自分のレベルに合ったものを設定することで、クリアしたときに大きな達成感を得られます。ご褒美も用意しておくと、なおモチベーションは高まるでしょう。
ゲーム感覚で楽しんでいるうちに、いつの間にか知識が身に付いているはずです。
■タイムアタック勉強法の例
コツ⑤ 学習の進捗を可視化する
成果が見えにくいことで勉強をつまらないと感じているのなら、進捗状況を「見える化」するのも1つの手段。見える化することで、どの分野が終わっていてどこが手つかずなのかが一目でわかるため、計画的に勉強を進められます。
見える化の仕方は人それぞれですが、勉強に費やした時間や問題集を進めたページ数、学習が終了した分野など、客観的に評価できるものを方眼ノートなどに記録していくのがおすすめ。
多くの人はできていないことに目を向けがちですが、方眼ノートが埋め尽くされた分は確実に努力した証となります。仮に成果として現れていなくても、努力の量が目に見えることで勉強が進んでいる実感を得やすくなるのです。
記録を積み上げていくことの楽しさも加わり、モチベーションを維持したまま資格取得に向けて学習を続けていけるでしょう。
■ノートを使った「見える化」の例
勉強を楽しむコツはビジネスの課題解決にも活用できる！
資格勉強を楽しむコツは、ビジネスにおける問題解決のシーンでも役立ちます。
例えば「見える化」は、現状を把握し、課題を明確にするうえで非常に効果的です。実際、大手自動車メーカーのトヨタ自動車株式会社は、見える化の重要性にいち早く着目。「あんどん」という生産ラインの異常を作業員に知らせるランプを設置し、点灯カラーによって異常の種類を瞬時に見分ける方法を構築しました。
この事例を皮切りに、見える化の重要性は世界中の工場へと普及。今ではさらにIoTやAIを活用し、企業活動における問題を早期発見するための仕組みが、様々な業界で導入されています。
また、勉強が楽しくなる方法を前向きに取り入れられる人は、好奇心旺盛で主体的。自ら進んで課題を見つけ、解決策を模索できる力を持っています。「いかにしてつまらない勉強を楽しめるか」試行錯誤できるため、周囲にもポジティブな影響を与えられる人材です。仕事を進めるうえで高いハードルが現れたとしても、楽しみながら乗り越えていけるでしょう。
向上心を持って前向きに仕事ができる人は、組織の中でも一目置かれる存在。経験のないことや重要な仕事を任される機会が多く、理想のキャリアを築いていけるのです。
勉強がつまらないのは、自分に合った学習方法を見つけていないだけです。勉強が楽しくなる方法やコツを取り入れると、学習効果が高まりやる気がアップ。
さらに努力が実り、仕事やキャリアに直結する資格を取得できれば、人材としての市場価値はますます高まります。
豊かな人生を送るためにも、自分に合った方法で楽しみながら勉強を続けていきましょう。
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