皆さん、こんにちは!私は、マンション管理会社に転職後、1年目に管理業務主任者に合格することができました。現在はマンション管理会社で、営業社員や管理員の研修を担当しています。
連載「管理業務主任者の最短勉強法」、最終回となる第5回では、管理業務主任者の勉強のコツについてお伝えしていきます。
管理業務主任者の合格を目指している方は、ぜひ最後までお読みください。
管理業務主任者の勉強の進め方にはコツがある
管理業務主任者試験の出題項目は、主催するマンション管理業協会によると以下のとおりです。ご覧のとおり、法律から会計、建築・設備までと実に範囲が広いので、勉強の進め方にはコツが必要となってきます。
【想定される管理業務主任者試験の内容】
1.管理業務の委託契約に関すること
2.管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
3.建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
4.マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
5.1.から4.に掲げるもののほか、管理事務の実施に関すること
最初に標準管理規約や区分所有法(上記1.2)や、マンション管理適正化法(上記4.5)など、法律関連の知識を正確に理解して、確実に得点できるようにします。
そのうえで、建築・設備関連の知識(上記3)について徐々に理解を深めていくことが、勉強を進めていくうえでのコツになります。
それでは、次から試験に出題される各項目の具体的なコツについてみていきます。
管理業務主任者試験項目ごとの具体的なコツとは?
1. 管理業務の委託契約に関すること
民法と区分所有法は例年、基本問題を中心に合わせて15問程度が出題されます。
まず、テキストで基本的な知識を理解したあとで、応用問題などにも対応できるように多くの過去問を解くことがコツです。
また、区分所有法と標準管理規約との相違点や、標準管理規約の方にだけある内容についても押さえておきましょう。標準管理規約と区分所有法の相違点は例年出題される傾向にあるので、これを押さえておくことは得点を稼ぐうえで大きなコツといえます。
管理事務や管理委託契約書については、かなり細かい内容まで問われることがあります。応用問題に対応できるように、過去問を中心に多くの問題を解いておきましょう。
2. 管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
例年、簿記の勘定科目や仕訳の問題が2問出題されます。
仕訳問題は比較的得点しやすいので、過去問で出題パターンを覚えてしまうのがコツです。
3. 建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
構造、建築材料、防水、上下水道、換気、消防設備などについて出題されます。
範囲が非常に広いので、過去問や予想問題集などを繰り返し解くのがコツです。
この項目は苦手な人が多いので、ライバルに差をつけるためにも、ぜひ理解を深めておきましょう。
4. マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
出題傾向としては、例年それほど難しくはありません。
過去問を中心に徹底的に基礎固めをしておくのがコツです。そうすれば、確実に得点できるでしょう。
5. 1.から4.に掲げるもののほか、管理事務の実施に関すること
管理委託契約における「重要事項の説明」、「重要事項説明書への記名押印」、「管理委託契約書への記名押印」、「管理事務の報告」などに関する過去問の出題パターンを覚えてしまうのがコツです。
いずれも基本問題が中心なので確実に得点しましょう。
上手に勉強していくコツあれこれ
ここからは、管理業務主任者の勉強を上手に進めていくためのコツについて説明していきます。私の経験も交えながらお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
テキストに知識を集約して体系的に理解しよう
知識はテキストに集約してメモをしておくことで体系的に理解できます。テキストと問題集に分散してメモすると、記憶する時間にロスが生じます。
また、マーカーを使用するときは2~3色にとどめるのがおすすめ。色を多用するとかえってわかりにくくなるので注意が必要です。
わからなくても気にせず前に進もう
独学の場合は、質問できないので前に進めなくなる恐れがあります。しかし、わからなくても気にせずに、とにかく前進することは重要なポイントです。
科目によってメリハリをつけよう
区分所有法、標準管理規約、マンション管理適正化法については、全範囲をしっかり押さえるようにします。
また、建築・設備については、頻出傾向のある問題を中心に勉強するとよいでしょう。
このように、法律関連と建築・設備の科目はメリハリをつけて勉強するのがおすすめです。
スケジュールと勉強方法を見直そう
定期的にスケジュールと勉強方法の見直しを行い、勉強の進捗度や理解度について意識するようにしましょう。
スケジュールは遅れていないか、立ち止まらず前に進んでいるか、また勉強方法については、効率的に勉強できているか、体系的に理解しているかなどをチェックします。
モチベーションを維持しよう
勉強の継続にはモチベーションの維持がとても大切になります。モチベーションを維持していく方法は次のようなことがあげられます。私の経験も添えて説明しますね。
・周囲の人に合格を宣言する
上司に合格宣言したので、かなり気合いが入りました。
・合格を目指す理由を思い出す
研修担当者として必須だったこともあり、一発合格をめざしていました。
・合格した後にすることを計画する
合格したら家族旅行する計画を立て、無事に行くことができました。
・勉強する場所を変える
近所の図書館やカフェで勉強して気分転換を図っていました。
・勉強の達成記録や日記をつける
毎日就寝前に勉強の進捗状況や反省について日記をつけていました。
モチベーションの維持の仕方は、人それぞれ。ご自身のテンションが上がるような工夫をしてみてくださいね。
管理業務主任者試験は、法律から会計、建築に至るまで非常に範囲が広いので大変です。特に初学の人は分厚いテキストを読み、多くの問題を解いていくので時間との戦いです。時間をかければいつかは合格できるかもしれません。しかし、それでは効率が悪すぎます。
初学の人をはじめ、効率的に勉強したい人、勉強に不安を感じる人などはオンライン講座の活用がおすすめです。オンライン講座はプロ監修のノウハウの詰まった教材をもとに、最短で合格できるカリキュラムが用意されています。もちろん、サポートもあるので安心です。
オンライン講座の活用は最短で合格を目指す一番のコツだといえます。ぜひ活用することをおすすめします。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。管理業務主任者合格に向けて少しでも参考になれば幸いです。
管理業務主任者は基本知識を問う試験です。決して難しくはありません。合格する強い意志をもって、ぜひがんばってください!私も陰ながら応援しています。
参考サイト:
https://www.kanrikyo.or.jp/kanri/shiken_r03/faq_detail_0802.html
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